HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

MWトリオ(a.k.a FoZZtone)ワンマンライブat cafe Room (大阪・西長堀)

2013年06月09日 | FoZZtone
バンド内バンドもあっていいんじゃないか!
とFoZZtone内に立ち上げられたバンドその名をMWトリオ。

言ってみれば大宇宙の中の小宇宙のようなイメージ。

今回、崖の上のギタリストこと竹尾氏がプライベートの
ご事情でご欠席のため、急遽このMWトリオが結成されました。

コンセプトはニューオーリンズを拠点に活動するジャズトリオらしい。
メンバーはMW、AD☆NOV、アントーニオの3人。

まあ、簡単に言えば、渡會氏と菅野氏と武並氏なのだけれど
その覆面バンドというのか、MWトリオが言う設定では
フォズトーンの友達バンドということになっています。

2013.6.8(土)晴れ

大阪の西長堀にあるcafe Roomにてこのワンマンライブがありました。
この場所は以前セカイイチの岩崎さんとフォズの渡會さんの2マンの時に
一度来ています。

60人強入るスペースなのかな?イスはいろいろな形ので整理番号順に
すわっていく感じです。

さて、その日のセットリスト

ムートリオのテーマ
Jaguar in the stream
Fish, Chips, Cigarettes
春と鉛
ラナウエイ
Smuggler
チワワ
(15分のトイレ休憩)
レインメイカー
世界の始まりに
GO WAY GO WAY
She said
Shangri-la
BABY CALL ME NOW
LOVE

en)
植木等の「だまって俺について来い」のMWバージョン
「夕立ベッドイン」のMW trio バージョン


登場した時にまず珍しいなと思ったのが
MWこと渡會さんのメガネ。
髪の毛も以前より短くなり
その雰囲気がどこかのなんとか博士とか教授っぽくて
それでいてかなりはまっていました。

アントーニオこと武並JJさんは筋肉隆々の柄Tシャツを
着ていてマッチョ風になられていました。

AD☆NOVこと菅野さんは黒いハットをかぶってヒゲをはやし
深々と帽子をかぶるとルパン3世の次元のようでした。

で、このバンド海外から来たという設定なので
初っ端からMWさんが英語で話し続けるという。

日本語はa littleってことでビールを表現するのに
ジェスチャーでやってみせるという。
ビールをサーバーから入れてそれを飲み干すまでを
音をまじえつつ再現されていました。

で、ビールをお店の方から渡されて、飲み、また
注文して飲み、のくりかえしのライブで
終始なごやかであり、笑いの絶えない、いろんな
ポーズを皆さんがとってくれるというふだんのライブでは
見れない表情がいくつも見れました。

一応、MWトリオがフォズのナンバーをカバーするという設定になってました。
で、後半からはそれもどっかへ飛んでってましたが。

さて、Sole Cafeとはまた違う雰囲気を出すのがこのcafe Roomでの
ライブなのかなと思いました。
どちらにも良さはあり、そのカフェのカラーが出ちゃうのですね。

なんか久しぶりにジャガーが聴けたような気がして、
すごくうれしかったです。

そして結構昔の曲を立て続けにやってくれたので
じわ~っと来ました。

Smugglerが鳴り始めた時は会場がどよめきました。
昔からのファンは特に喜んだわけです。

この前半のMCの流れから曲から曲へ続けるために歌われたみたいですが

ポッキーのCMのいきものがかりの「ジョイフル」を結構身振り入れて
歌うMW氏。あるいはゴールデンボンバーの「女々しくて」を歌うMW氏にも
会場は大盛り上がりでした。


後半は日本語に戻ってましたが、そこでまたいろいろなお話が。

10周年というのは適当なんて爆弾発言が出ましたが、
竹尾氏と出会った時から言うなら12周年になるけれど
ある時、菅野氏が「おれが入って10周年」って言ったことから
10周年が決まったそうです。

しんどい事、辛い事の方が多いと思う。でも、俺たちは
素晴しいアルバムを3連発で出せた。それがとっても幸せに思う。
だから、幸せだ!と思った瞬間を十分楽しめたらいいんだよ。
っていうような話を渡會さんが言われてました。

それは確か「Shangri-la」に入る前だったと思いますが、
リンゴスターはビートルズが結構いい感じの時に
「やめたい」と思っていたらしくて(その時にオノヨーコの
真似とか勝手に想像上で、わっちがやってくれてましたが)
そのストレスになった時に作った「Octopus's Garden」
がなんかいいなって思ったらしいです。そういう感じで
シャングリラを作ったというような話だったと思います。
(もし、違ったら許してください。なにせ記憶はすぐに混沌としますので)
その流れで、先に書いた楽しいと思ったら楽しんだらいいんだよっていう
話になったわけです。

ちなみに「Octopus's Garden」私も好きです。
イメージ的にはついつい日本の公園にあるタコの遊具を描いちゃいますが
違いますよね。実はリンゴってビートルズの中では一番肩身の狭い思いを
していたと思うのですよ。あとから入ったしね。ファンからの扱いも
他のメンバーと違ったようにきいたことがあります。
でもね。今10代の世界の若者に結構知られているビートルズのメンバーは
案外リンゴスターかもしれません。なぜなら彼はあの世界的アニメの
「きかんしゃトーマス」のナレーターをやってましたからね。
日本でいう森本レオのポジション。

って話がぜんぜん違う方向へ行ってますがフォズに戻します。


最近のいろいろな事。
アニメのタイアップとか
東京キネマのDVD製作の秘話とかを
語ってくれたのですが、
たとえば、アニメのendingは自分たちが
お金を払ってしてもらったのではなくて、
自分たちが信じてやってきた音楽を
インデペンデント( Independent)で活動している自分たちの
ライブをたまたま観に来て、聴いてくれた音楽会社の人が
これはいいと声をかけてくれたことに始まったということであり
ライブ映像の方はMusic on TVの人たちの方から積極的に
協力して下さったとの事。

で、ここから少し私の思う事を書きます。ライブとは関係ないです。

私にはそのM on TVの人たちの気持ちがすごくわかる気がします。
こんなにも自分たちである意味D.I.Yで丁寧にぶれずに音楽を
やり続けているバンドを本当の音楽好きがどうして放っておけるだろうかって
事です。こんないいバンドを応援しないわけいかないだろう?って事です。

今音楽業界はしんどいというのはまだまだききます。
アベノミクスなんて言ってても、それが音楽までに届くなんて
まだまだ遠い感じです。

そんな時に真の音楽ファンあるいはロックファンは少しずつ
自分達の動きをし始めている。そんな事を最近すごく感じます。
フォズはそれを先取りして始めていました。そして
音楽配信業界であるスペースシャワーもタワーレコードも
そういうのを求めていて、そういうのがだんだんと
重なって行きつつある気がするのです。

いわゆる手に職がないと不景気な世の中は生き抜けないと
いわれますが、それと同じで、人まかせで自分たちは
ただ作曲して歌って演奏していたらいいだけではだめな
世の中になっていると思うのです。
渡會さんがインタビューで「実業家」という言葉を
あげてましたが、まさにミュージシャンもただ、
それだけで満足していてはいけないのです。
自分達でいろいろなアイディアを出し合って
新鮮な事をやり、アルバムの出し方や
ジャケット作り、ライブの形式、ファンとの関係、
アルバムの数をちゃんとマーケティングして
採算がしっかりとれるようにしないといけない
などすべてにおいての総監督のようでもなくちゃいけないのです。

もちろん、一人ではできないのでチームというのは大事です。
これからの時代はある意味アイディアや才能が個々にあるバンドが
生き残っていくのだと思います。

あのサッカー日本代表で本田が言ったあの言葉です。

「個」です。

最後は「個」なのです。

それがバンドの未来を決める気がします。


ってここでまたライブの話に戻します。

「世界の始まりに」から特に竹尾氏の不在が
渡會さんのギターだけでは補えない状況になり
ここでなんと口でその部分を補うという荒技に出ました(笑)
渡會さんと菅野さんが二人でその場所を口で補いながら
歌い演奏するというとても大変な感じでしたが、
こちらはとても楽しんで参加していましたよ。

「GO WAY GO WAY」なんて竹尾氏のソロ満載の
曲なので会場もいっしょに口で演奏参加してたような気がします。

このカフェにはステージの後ろに絵がかけられているのですが、
それが山の絵で、その山のてっぺんに崖の上のギタリストの竹尾氏が
見えるだろう?ってことでそこにいるという設定になりました。

で、もし竹尾氏に「崖の上のポニョ」なんて言ったりしたら
大変なことになるというような話も出ました。

「GO WAY~」はほんとテンションあがります。
そして、この曲はライブがCD以上にもっといいです。
フォズの曲はライブで聞くとCDもいいけれどもっと凄いって
いつも感動します。

「She said」

この曲を聞くとフラワームーブメント時代のアメリカのサウンドを
思い出します。もちろん私はそれをリアルタイムで聴いてたわけでは
なくてのちに知るわけですが、昔の映画とか見ていて、その時代の音楽が流れたりして
そのイメージと合うというか。もちろん、サーモンとガーファンクルっぽい
イメージもあるのですが、歌詞は渡會さんらしくて、やっぱり素晴しいです。

この歌に入る時に地元の駅にいた女子高校生たちの会話を再現してくれた
渡會さんですが、なんでもジャニーズ系のアーティストのCDには限定盤、
特別盤、通常盤があるけれど、特別盤のリミックスがやばいとか高校生が
熱く語っているのがプロのアーティストが聴いているとちょっとくすっと
してしまうけれど、そういう年頃ってあるなっていう話から女子高生には
女子高生の生活のにおいがして、それがいいにおいならそれだけでいいなって
言う話からいいにおいの柔軟剤を使った方がいいよねってことで
この曲に入っていったわけです。歌詞の中に柔軟剤がでてきますものね。

「BABY CALL ME NOW」
この曲を竹尾氏が作曲したっていうのはすぐにわかりますよね。
エリック・クラプトン風ですもの。これをクラプトンにカバーして欲しい気すらします。
このアルバムの絵が往年のスター・エリザベス・テイラーに見えますが、どうでしょう?
私の父が大好きで、また父は絵を描くことが大好きで、鉛筆でデッサンしたエリザベス・テイラーの
絵が私のところにあるのです。それを思い出しました。

本編ラストはやっぱり「LOVE」
これはやはり彼らの代表曲ですね。
これでぶち上がって終わるという感じですね。

その後アンコールで
まずはMWさん一人で登場し、
「ひとしっていう人がいて」って前の仮面ライダーブラックのように
話そうと思ったけれど、すでに「植木ひとし!」っていう声が会場から
あがって、それはやめになってその植木ひとしさんの話をされました。
そんな植木さんの曲をカバーされたのですが
それがジャージーでこんな風に変わるんだっていうぐらいのすてきさです。
もちろん原曲も日本を元気にする曲で、つらい人たちをみんな受けとめるような
大きな海のような人が植木さんだったなって思うそんな彼を表している曲です。
それをMWバージョンに変えて、きっと今の彼もこういう風にとにかく
なんとかしていこうぜ、あきらめないで、とりあえず俺んとこにこいよって
感じなメッセージなのかなと思いました。とにかく生きててりゃそれで
いいんだよって言う、それで十分君は素晴しいんだよって言う。

ラストのラストは渡會氏のソロから
「夕立ベッドイン」で、これをベースとドラムと聞くと
またすごくすてきなのですよね。

ということで長々と書き連ねてしまいました。
毎度のことではありますが。

こうして書いて行くことでシーンを自分で思い出して
ただ、喜んでいるだけなので、許して下さい。

終了後、60枚限定のMWトリオのCDを買いました。
また、その感想はいつか。

ムートリオのテーマはどこかのクラブで演奏してる風な
感じで、リズムがすごく印象的な曲でした。

ということで、終了!


コメント (2)
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