HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

真田暎人ワンマンライブ「サナーソニック2015.9月」at 心斎橋 酔夏男

2015年09月22日 | 真田暎人/UESA
2015.9.5(土)晴れ

もうかなり久しぶりなので
ファンとして忘れられちゃってるかなというぐらいの感じで
参加した真田暎人さんのライブ。

bye-bye circusがもうすぐ真田さん以外のメンバーが
抜けて、しばらくはたった1人のbye-bye circusに
なるという前のライブ。

結局、現メンバーでのバイバイは見れそうにない。
でも、正直なところ現メンバーでは私はついていけそうにないなと
限界を感じていて、このまま自然にファンであった自分が消えて行くのかなと
思っていたので、申し訳ないけれど真田さんの決断に少し希望が持てた。

食べ合わせの悪い食材でなんとかおいしいものを作ろうとしている料理のように
なんかどうしていいのかわかんないくらいの組合せに見えていたバンドは
どうなっていくのだろうと思っていて、まさか真田さんがこのような決断を
するとは思っていなかったので、彼の勇気に拍手を送りたいなと。
また長いロードが始まるだろうけれど、それでも人生はまだまだ続くわけだから
始まりは思った時が始まりなんだし、何度もやり直せるし、生きていれば大丈夫なんだ。
彼の作った歌のように「生きて生きて生きまくれ」なんだ。

さて、久しぶりの酔夏男。
久しぶりに行くと、常連の顔ぶれがいつものように最前の方にいた。
こういうファンがいると安心なんだろうね。きっと。
でも、ファンも年取ったなと感じた。
当たり前だよね。もう私も彼の音楽と出会って12年ぐらい経っているわけだから。

実はすぐ忘れちゃうから少しメモってた。
でも、それをPCでバックアップ取る前に携帯を壊した。
ゆえに戻らず、記憶に残っていることしか書けない。

今回スタッフのえびちゃんがいなかった。

あとの方のMCでバイバイをいったん振り出しに戻して
自分1人でやっていくことを決めたことを話す際に
メンバーもスタッフもすべてやめてもらって
自分ひとりで一からやってみようと思うと言ったので
えびちゃんもなのかな?と思った。
もしかしたら、違うかたちでそばにいるのかもしれないけれど。

今回はJET KELLYの初期の初期のミニアルバムから歌ってくれて
なんだか初心に戻るような気持ちになるライブだった。

しかもそのアルバムは大好きなアルバムで、
「最たるもの」「さよなら少年」が聴けた時泣きそうになった。

「僕らを繋ぐ音」で始まった時に鳥肌がたったのもそんな初期の曲だったからだ。
「センチメンタルディスコ」「青葉」「明日が近い」「君のとなり」なんて
私が彼と出会った頃の空気を思い出させてくれた。(私も今より若かったし、
もっと痩せてたし(笑))

正確には最初に彼らの存在を知ったのはここでも何度も書いている
「星のリンダ」彼らJET KELLYのメジャーシングルだ。
これもソロの素敵なアレンジでまた違う雰囲気の曲になっていた。
でも、やっぱり懐かしい。

全体的に彼のギター演奏が結構長めにあって、それがとても気持ちよく
歌と絡まっていく。
彼はやっぱり凄いミュージシャンだと改めて感じた。
彼の演奏や歌を見る機会がしばらくなかったせいか
久しぶりに見ると、一段と音楽も彼のしぐさも表情も豊かになって
より伝えるものが強く心に届いて来る気がした。

「千一夜」は私にとってとても大事な曲のひとつなので
これを大阪でやってくれて本当にうれしかった。
この曲は大阪の曲なんだ。私の中では。
ここから始めて行くそんなイメージの曲。
だから、彼が今大阪でこれをやってくれたということで
また「俺はやってやるぜ」と言ってくれた気がした。

「サマームービー」を聴いた時、あれほど当時抵抗しつつ
でもやっぱり好きだったりと複雑だったUESAのことを
思い出し、植田さんは元気そうだけれど、東京でどんな
感じなんだろうか?とか時々再結成されるUESAは前よりも
もっと素敵な二人組ユニットになっているのだろうか?
とかいろんな事を思い浮かべた。
この二人と片岡大志さんといっしょにいた頃を思い出し、
片岡さんも最近、とても活動的に動いていらして
アルバムもロンドンで作られたとHPとかで見て
片岡さんにも会いたいなとかも思って、
なんか当時にタイムスリップしたような気持ちになった。
加えて、この時の真田さんのギターも1人なのにすごくかっこいい
演奏でドキドキした。

「君のとなり」をやる前に
昔、結婚してて(って一瞬、へ~そうなの?)って思ったら
違って、同棲してたって話で、その時のことを歌ったとの事。

最初東京に行って、関西に戻って、探偵事務所で働いたりして
で、また東京にっていう初めて聴く話もあった。

そのときの彼女は今はどうしてるんだろうね。
この歌が好きなのはとても日常の描写がリアルな感じで
たとえばレミオロメンの「ビールとプリン」のような
カップルのささやかな生活があって、それが
胸の奥にせつなさを呼び起こすからかもしれない。

19歳の頃に彼は全国路上ツアーっていうのでメンバーと
回っていたそう。その時に、くりかえしくりかえし聴いてたのが
くるりの「ばらの花」だったんだって。
あの曲を聴いて、なんか元気をもらっていたそう。


くるりの岸田さんによれば「ばらの花」は
世田谷八幡宮という神社で書いたそう。
その日雨が降っていて誰かと会おうと思ってたんだけれど
めんどうくさくなって神社に行って書いたらしい。
で、喉が渇いたから飲んだのが缶のジンジャエールで
それが思っている味と違ったらしい。甘、マズって。
もっとビターで炭酸がきいてる
その日の湿っぽい気持ちをしゅわっとしてくれるイメージだったのにって。
その残念なイメージが逆に歌詞をふくらませたそう。
どんなものも全部主役にしてやろうと
どんな自分も全部主役になれるはずと作った曲なんだって。

私もこの曲がとにかく大好きで、くるりを決定的に好きになった曲。
もちろん、デビュー前に偶然くるりに出会ったのもあるけれど、
この曲に出会った時にほんとうにすばらしいと思った。
だから、私も何度も何度も聴いてた。そんな時に
真田さんも何度も何度も聴いていたんだね。
だから出会えたのかもしれない。
「ばらの花」が繋いでくれたのかもしれない。

だから、この日生で真田さんの「ばらの花」が聴けたのが
カバーだったとしても、本当にうれしかった。
大好きな人を大好きなロッカーがカバーしてくれるということ。

同時にその時代も蘇って来たり。

しばらくぶりだったのでもちろん初めて聴く曲や
CDでしか聴いてなかった曲も生で聴けてよかった。

「ラブソングフロムリビングデッド」この曲はまったく初めてだったけれど
本当にかつての彼らしい曲で、こういう曲がまた生まれてきてるんだと
思うとなんか未来が光ってみえた。

早朝の歌なんだよね。夜明けの頃の街を感じる。
彼の特徴だと昔思っていた朝の曲。
彼には夜が明ける頃の朝が似合う。始まるんだという朝。

リクエストタイムがあって
「白い朝」は忘れちゃってて、ちょっとは出て来たけど
だめで、「奇跡」はなんとか一番ぐらいはやってくれて、
「sailing」もやってくれた。

「奇跡」が聴けて本当によかった。これも名曲。
ラストの曲はよく考えたら、生は初めて。
「Tokyo River」はこんなに滲みる曲だったんだね。

この日のセットリストは最高だった。

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最後に


岸田さんの「ばらの花」の歌詞

♪安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ♪

不安を味わいつくさないと安心にはつながらない。と岸田さんは言います。


きっと「まだまだ安心なんていらないぜ!」と言いそうな
真田さんですが、まだまだあなたの回りでは「俺が主役」「私が主役」と
思っている「大きい命」やら「小さい命」が手をあげています。
それに気がついたなら、どんどん主役にしてあげてください。
そして、あなたはいつだって私の中では主役です。




<セットリスト>

僕らを繋ぐ音
逆光
スワンソング
道化の証明
千一夜
星のリンダ
硝子の森
静かの雨
ばらの花
あいをうたう
センチメンタルディスコ
青葉
明日が近い
君のとなり
いのちのうた
さよなら少年
サマームービー
ナイトライダー
孤独の星
生きて生きて生きまくれ
ラブソングフロムリビングデッド
最たるもの→奇跡(一番だけ)
sailing(一番だけ)
Tokyo River

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