〝浮き雲〟田舎で ぼちぼち と!?〟

気の向くままに書き込んで、読み返すと…
70歳台後半の自分が見える、か、な?。
📷〝写真〟も載せてみます。👴

虫送りの夜・・・

2005年07月16日 21時25分41秒 | Weblog
今夜の田舎は「虫送り」です。
稲の病害虫を駆除して、豊作を祈る 慣わしです。

以前は、若者達が虫送り太鼓を担ぎ 叩きながら、子ども達は火をつけた松明(たいまつ)を手にして、夕闇迫る田圃道を練り歩きました。

太鼓は、病害虫を追い払い、人寄せや景気付けの意味があります。
松明は、火に集まった害虫を駆除するものです。

太鼓の種類は「桶胴(おけどう)太鼓」で、締め綱で両側の革を締め付けて、音の高低などを調節します。
担ぎ手は 大人が5、6人。打ち手は 2~4人。太鼓が重いのと景気付けのため、お酒を飲んでの出動?でした。

太鼓の(綱の)締め具合や叩き方で、その音を聞くと 何処の集落の虫送り太鼓かが分かったものです。
太鼓は村(現在は地区)の中心地に集まり、常設された相撲場の土俵へ 我先に上り、その叩き方や威勢の良さを競い合います。

一方、子どもたちの松明行列は、集落の周辺で終わります、が…
男の子たちは、松明行列の後で 相撲場に集まり、小さい子たちから順番に 子ども相撲に興じます。

行司役は壮年団の おじさん。その立居振舞から、名物おじさんが居られたものです。

相撲では、中・高学年になると 3人抜きや5人抜きなどを争います。
勝ち数が多い子は、大関や横綱として、優勝旗や賞品をもらえました。

              

現在も、虫送り太鼓や 子ども相撲は続けられています。
ただ、太鼓の担ぎ手や 打ち手が減り、太鼓自体が、利用回数・維持管理の関係から その数が少なくなりました。

子どもの人数も 少子化の影響で少なくなり、男の子だけでなく 女の子の競技も行われています。