記憶の糸が少しづつ細くなってきました。糸が切れる前に
いろいろな思い出を記録しておこうと思ってこのブログを書
き始めましたが、思い出したことをメモに書いておくように
しているのに忘れてしまうことが多くなってきました。
ところで今日は冬至ですね。冬至と言えば思い出すのはゆ
ず湯とかぼちゃの煮物です。戦争中はかぼちゃの煮物などは
大変なご馳走でした。かぼちゃを煮ると言っても甘味料がな
かったのでかぼちゃそのものの甘さで特別な味付けはなかっ
たと思います。そのカボチャも糖分が少なく水ぽっかった思
いがあります。糖分の多いかぼちゃはアルコール発酵させて
航空機の燃料にしていたという噂話がまことしやかに伝わっ
ていました。それで一般庶民が口に入れることができるのは
前述のように水っぽいかぼちゃになってしまったのです。
当時の家はどこでも自分の家で風呂を沸かすことはほとん
どなかったと思います。銭湯も1カ月に数回しか入浴できな
かったと思います。それでもっぱら冷水摩擦で体をふいてい
ました。
戦争中そしてその後の数年間は、すべてに不自由な生活を
強いられていましたが、今の社会と比べ物にならないほど社
会全体で子供をそして家庭を守って充実した生活をしていた
かもしれません。
苦しかった過去の話も後から思えばなぜか懐かしい思い出
話に消化していきますね。