さて、主人公が決まったら、主人公の行動範囲を一応決めておきましょう。
主人公がどんな人物かによって、行動範囲は制限されるかもしれません。例え
ば、企業の事務職だったとしましょう。毎日自宅と会社の間を往復するのが一
つのパターンです、休日には時々マイカーで家族旅行をする。その行き先もそ
んなに遠くには行きません。と言うことにします。となりますと何か変化が発
生するのは通勤途中か、ドライブに行った行程の間になります。
さて、どんな変化が起きるのでしょうか。推理小説にするためには何が必要
でしょうか。何か事件が起きる必要があります。それは主人公に直接関係する
か、あるいは事件の目撃者あるいは犯人の友人・知人になるかもしれません。
もし事件が発生するなら犯人も人物像も見え隠れするように、暗示するよう
にしましょう。ただし、初めから犯人を明らかにする方もあります。その場合
は犯罪行為が明らかにされるにしたがって、少しずつ関わりを説明する必要が
あります。これは相当難しい構想になると思います。
話を戻しましょう。主人公の行動範囲が決められたら、地図を作りましょう。
読者に主人公の行動パターンをそれとなく記憶してもらうためです。これは読
者に犯人を想像してもらい、読者に犯人捜しを楽しんでもらうため役に立ちま
す。
次にバイプレイヤー作をりましょう。この人物は内容によってかなり重要に
なります。話の筋を組み立てる際に重要な役目を担うことになります。しかし
主人公を越えることはありません。
今回はここまでにします。