最近、「天才を育てた女房」というドラマを見ました。
これは日本の誇る天才数学者岡潔さんとその女房の話でし
た。話の筋は、数学のことしか頭の中にない数学者岡潔が
学界でなかなか認めてもらえずに苦労した様子が描かれて
います。女房役の天海さんは30年以上夫を支えて貧困に
耐え、夫の研究論文を読んでほしいと教授に訴えたり、フ
ランスの高名な数学者に論文を送ったりとなんとかして夫
を世に出したいと努力した。そんな様子を天海さんは熱演
しました。天海さんは検事や捜査刑事などがよく似合って
いましたが、こんな役もこなすのですね。これからの活躍
をさらに期待したいと思います。
話がそれますが、現在はどうかわかりませんが、日本の
学会の中には、岡潔さんが苦労したような現象が多々あっ
たようです。自分が理解できないことは認めない。しかし
外国でその研究が認められると、いわゆる逆輸入されると
もてはやす。ということがしばしばにあったと言われてい
ます。大学院へ行って研究者になりたいという日本の若い
人たちの数が減少していることも心配ですね。若い研究者
の就業年限を限定する今の方式にも問題があるのかもしれ
ません。