最近は、過去の事例が学習されない状態が心配されます。
今月6日、日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで
放射性物質汚染事故が発生しました。
1999年9月30日東海村のJCO東海事業所で発生した核燃
料ウランの下降中に臨界状態に達し、核分裂反応が発生し
たのを思い出しますね。
放射性物質汚染事故は綿密な事故発生を防ぐために綿密
な対策を立てていると誰もが信じています。しかし事故が
発生すると、その杜撰さにただただ驚いてしまいます。
事故が発生するたびに、まづ謝罪し、原因を究明して対
策を検討しますという記者会見が開かれます。しかしどん
な原因が究明されたかはなかなか見えませんし、どんな対
策を立てたかについては、ほとんど明らかにされません。
事故発生の主原因は、作業を実施する方々が必要な知識を
持たずに作業に従事することのようです。作業依頼者は、
作業内容とその危険性、放射性物質の取り扱い方法、事故
発生発生時の対策法等々の必要な教育を実施していないよ
うですね。あるいは教育内容を理解しないまま作業に従事
することになった。こういった場合には事故発生の可能性
が高くなることが予想されますね。
今後はそのようなことが無いようにお願いしたい。
いろいろな謝罪記者会見で、の常套句があります。それ
は、「今後このようなことのないように 対策を検討したい
と思います」という言葉です。この表現は思うだけかもし
れませんね。検討しますという意思表示とはとれません。
それが事故(不正事故も含めて)再発の原因かもしれませ
ん。
今後はこのような曖昧な表現を止めてほしい。そして過
去の事例を参考にして同じようなことを発生させないよう
にしていだきたい。
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