寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(20)「三本指の男」

2016年03月22日 13時23分37秒 | 寓居人の思い出話

 この映画は1949~50年、私が小学校高学年の頃村の

巡回映画で見ました。小学校の分教場の校庭に白い幕を

張り大きなスピーカーを幕の後ろにセットして映写され

ました。

 終戦間もないころのことですから、私が住んでいた村

は映画館のある町までは遠かったので映画を見ることは

ありませんでした。この村へ来て初めて見た映画は、役

場近くにあるお寺の境内で上映された「お釈迦様の伝記」

の映画でした。この映画は無声映画でしたので、お寺の

住職さんがお話をしてくれたのです。この映画も記憶に

残っていますが、ここでは書きません。

 さて表記の映画は、片岡千恵蔵主演の金田一耕助シリー

ズ第1作目の映画だったのです。映画の内容はもううろ覚

えですがは、ある休暇の家で息子の結婚式が行われること

になったとき、三本指の男と名乗るものから脅迫状が届き

ました。当主は旧知の金田一耕助に相談して事件を防ごう

としたが、結婚式の夜密室と思われる新婚夫婦の部屋で夫

婦が惨殺されてしまいました。その場面は子供に衝撃的過

ぎるということで、映写機のレンズを板で覆ってスクリー

ンには映されませんでした。以前はこのような配慮がされ

ていたのですね。

 この映画で感じたことは名探偵と言われる金田一耕助が

なぜ、事件を防げなかったのかということです。せっかく

前以て当主が金田一探偵に相談して準備をしていながら?

ここがずーっと記憶に残っていっます。その後のシリーズ

でも事件が発生するのを防ぐことができないことが多いの

はどうしてなのでしょうか。


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