この映画は1949~50年、私が小学校高学年の頃村の
巡回映画で見ました。小学校の分教場の校庭に白い幕を
張り大きなスピーカーを幕の後ろにセットして映写され
ました。
終戦間もないころのことですから、私が住んでいた村
は映画館のある町までは遠かったので映画を見ることは
ありませんでした。この村へ来て初めて見た映画は、役
場近くにあるお寺の境内で上映された「お釈迦様の伝記」
の映画でした。この映画は無声映画でしたので、お寺の
住職さんがお話をしてくれたのです。この映画も記憶に
残っていますが、ここでは書きません。
さて表記の映画は、片岡千恵蔵主演の金田一耕助シリー
ズ第1作目の映画だったのです。映画の内容はもううろ覚
えですがは、ある休暇の家で息子の結婚式が行われること
になったとき、三本指の男と名乗るものから脅迫状が届き
ました。当主は旧知の金田一耕助に相談して事件を防ごう
としたが、結婚式の夜密室と思われる新婚夫婦の部屋で夫
婦が惨殺されてしまいました。その場面は子供に衝撃的過
ぎるということで、映写機のレンズを板で覆ってスクリー
ンには映されませんでした。以前はこのような配慮がされ
ていたのですね。
この映画で感じたことは名探偵と言われる金田一耕助が
なぜ、事件を防げなかったのかということです。せっかく
前以て当主が金田一探偵に相談して準備をしていながら?
ここがずーっと記憶に残っていっます。その後のシリーズ
でも事件が発生するのを防ぐことができないことが多いの
はどうしてなのでしょうか。
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