報道によると生物的親子関係より法律上の親子関係の方が重要であると裁判所が判断したと言うことである。結婚して子が誕生、そして長い日々をともに過ごしてきた。ある日突然その子はDNA検査の結果夫の子では無いといわれたらどんな気持ちになるだろうか。このような現象を郭公の抱卵現象という。郭公は標高の高い地方へ行くと良い声でカッコウ、カッコウと鳴く。5月にこの鳥が鳴くと夏が来たと感じたものである。カッコウは自分で巣を作らず、したがって自ら抱卵することはない。他の鳥の巣に卵を産み落として子育てをしてもらって繁殖するという。
今回の裁判事例に似ている。夫はそれでも子に深い愛情を持っているという。これらの事実を子供が大きくなって知ったとき子はどんな感情を持つだろうか。その結果の方が心配である。
さて、オシドリという鳥を池で見かけたことがある。オスは色鮮やかなきれいな鳥(写真上)でいつも同じメス(写真下)と一緒にいるというので仲の良い夫婦の象徴のように言われてきた。しかし、実際にはそうでもないらしい。季節ごとにペアの相手を換えるという。人間も決まった相手がいるのに他の人の子を宿すという。人間も生物であるから驚くことではないのかもしれない。
今の社会はより強い刺激を求める傾向があるようだ。もっと心安らかな生活が出来ないのだろうか。こんなことを政治のせいにするつもりはない。物質中心の社会から脱却し心豊かになる教育を考えなければならない。(写真はウィキペデアから引用しました)
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