「新しいパワーストーン、買おうかな?」
「え?」
「もっと、私のお願い事が叶うように」
「もう、これ以上は、欲張らない方がいいんじゃない?」
「欲張り?私が?こんな我慢してるのに?」
当時パワーストーンで有名なお店へ二人で向かった。
入店すると、A子はすぐに店員さんに相談した。
「とにかく、今の悩みから解放されたいの…。」
店員さんも困ってしまって、「う~ん…」と唸ってしまった。
そこで、店員さんは、様々なパワーストーンを紹介してくれて、A子もどれがいいのか悩んでしまっている。
「ね、どれがいいと思う?」
悩んでしまって、私に助言を求めるA子。
「元々持っていたアメジストが色が変わってしまったんだし、アメジストが相性がいいんじゃない?」
「そうだよね!」
A子は大きく頷いて、アメジストを手に取ると、さらにもうひとつ、店員さんがオススメしていた薔薇色のインカローズ。
インカローズは、なかなか高価なんです。
A子は一瞬戸惑いましたが、背に腹はかえられません。
お店から出ると、A子は満面の笑みで
「これで、大丈夫!」
と、つぶやいた。