「に…ゃ…」
子猫のか弱い鳴き声。
どこだろう…。
見回しても長く伸びた雑草や瓦礫などで容易には見つかりそうもない💦
だけど、もしも、何かの下敷きになっていたり、飢えて死にそうだったらどうしよう…💦
一瞬のうちにいろいろ考えを巡らすと、どう考えても無視して通りすぎることなんて出来ない。
お化けがコワイモードから子猫を助けたいモードに切り替わってしまった私は、
お化け屋敷屋敷の怖さなんてどうでも良くなった。
「ネコちゃん~?どこ?」
「に…ゃ」
壊れた椅子やテーブルを避けながら伸びた雑草の中を探す。
…この時の私は、学校に戻らなければならないことも忘れていたと思います。
「どこ~?にゃんちゃ~ん!」
草むらを探し庭の奥へ向かう…、あれ?猫の鳴き声が遠ざかる。
「ゃ…ん…」
庭の方じゃないのかな?
探す方向を変えた。
「ネコちゃん~!」
「にゃ…ん…」
あ、近づいてきた。
「にゃんちゃん~」
「にゃ…ん」
こっちだ!
猫の鳴き声のする方に足を早めた。
…え?💦
猫の鳴き声に近づくと、屋敷の裏手にたどり着いた。
「にゃ…」
え?中?!
屋敷の中から聞こえる。