『会えないかも…と思ってたのに、ギリギリ会えた!』
大満足の娘は、エレベーターの階数を押そうとした瞬間、閉まりかけたエレベーターの扉に誰かが両手を差し込んだ。
Oさんだ。
…え?乗るの?💦今、降りたばかりなのに?!💦
閉まりかけたエレベーターの扉を両手で開くと、Oさんは再び乗り込んだ。
しかも、Oさんだけ💦
「忘れ物!」
Oさんは、エレベーターの外の人たちに叫んだ。
そして、Oさんだけエレベーターに乗り込む。
娘と二人きりだ💦💦
娘は、エレベーター操作盤の前から動けない💦
Oさんは、降りる階数を確認するために操作盤を覗き込んで…、ニッコリ。
時間が止まったような空間…。
もちろん、会話など出来ない。
本来なら、「Oさんですか?」なんて聞くのが普通なのかも知れませんが、(オバサンだったら出来るのかも知れませんが…)何も聞けず、エレベーターの上昇の音だけが響く…。
「チン!」
着いた💦いつもより、長く感じたらしい。
「ありがとう❕」
笑顔で降りて行った。
奇跡の瞬間だったそうな…。
ニコニコかみさまがニッコリ笑って願い事を聞いてくれた瞬間でした。