雑居ビルの一室へ入ってみた。
受け付けには誰もいない。
「は~い」
あわてて女の人が奥から出てきた。
「占いをお願いしたいんですが…」
「はい。どうぞ、奥へ!」
…え?『どの先生にしますか?』…的なものは無いんだ…。
「こちらへお掛けになって少しお待ちください」
受け付けの少し奥の静かなスペースへ通された。
待つこと5分…。
「お待たせしました」
やってきたのは、さっきの受け付けのお姉さん。
しかも、少し占い師っぽく着替えている💦
『ひとりでやっているんだ…。』
「先生は、2人いるんですが、お休みなんです。」
「…そうなんですか…」
…え?先生は二人?
そのうちの一人がお姉さん?
もしくは、先生が二人お休みで、やむを得ず占い師ではない受け付け担当のお姉さんが占いをするとか…?
まさかね、笑
「タナカヨウコ(仮名)といいます」
…名前も、占い師っぽくない普通の名前だ💦
「何をみましょうか?」
「仕事運をみて欲しいのですが…」
「仕事?!」
…え?その少し驚いたような返しはどういう意味?得意分野じゃないってこと?
「仕事を変えようと思っているのですが…、今の時期向いてますか?それとも止めるべき?」
「う~ん…ちょっと待ってくださいね。」
タナカヨウコさんは、また席を立った。