ショッピングモールの一画の占い師さんが並ぶ場所へ来た。
ご年配の男性と、若い女性と、マダムのような女性がいる。
3人とも、接客はしていない。
さて、どの人にしようかな?
遠目で見ていると、先ずは若い女性と目があった…が、私はお客と見ておらず、すぐに目を反らして携帯を見た。
ご年配の男性は、うつらうつらと居眠り中…。
マダム風の占い師さんと目があった。
『ニコリ』と笑顔になった。
はじめから、このマダム風の人と決めていたが、これで迷わず『マダム風』を選択出来る。
「よろしくお願いします。」
「どうぞ、お掛けになって…」
口調もマダム風だ。
「今日は、何?」
言葉の揚げ足を取るワケじゃないけど…、
…今日は、何…という聞かれ方が不思議だ。
なんと答えたらいいんだろう…。
『今日は』…も何も、今日はじめてだし…、しょっちゅう来ているお客さんと間違えられているんだろうか…。
「仕事をみて欲しいのですが」
「はい、ここに、名前と生年月日を書いて」
なんとなく、フレンドリー過ぎる感じがする💦
「う~ん、あなた、転職をしたいのね」
「はい…というか、転職をしていいのかどうかを知りたくて…」
「今年は転職に向いてるけど、あなた、今の仕事向いてないわよ。あなたの力が発揮て来ていない」
「…というと…」
「霊感ある?」
「え?…さぁ…どうなんでしょう…自分ではわかりません」
「今の仕事場だとあなたの霊感もったいない」
「霊感…あるんですか…私」
「この霊感は、人助けに向いているわよ」
霊感がある設定で話が進んでいる。