何人かの占い師さんが社長の強いパワーに撃沈していった。
「なかなか難しいわね~」
何人かの面接のあと、社長が呟いた。
いやいや~、面接に来た人を撃沈させているのは、社長ですから💦
本当に募集する気があるのかしら?
「あの…、面接を。」
お店の女の子が気まずそうにやって来た。
え?なんでそんな気まずそうなの?
新しい面接希望の人を見て納得した。
例のマジシャンだ💦💦
え?この人、占い師だったの?
…と、社長と顔を見合わせた。
社長は、何を思ったか、踵を返して事務所に戻った。
「え?社長、どうしたんですか?」
「無理💦」
「え?何が?」
「あの人、無理💦」
豪傑社長にも苦手なモノがあったようだ。
「…だけど、面接に、来てるのに、会いもしないで帰って貰うワケにはいきませんよね💦」
「そりゃそうだけどさぁ…」
社長は頭を抱えてしまった。
「どうしましょうか?今日は面接が出来ない…と、帰ってもらいましょうか?」
「…だけど、日を改めて、また来るでしょ」
本当に苦手なようだ。
「意外に面白い人かも知れませんよ」
「それじゃ、あなたが面接して!」
「それは、無理ですよ!」
「なんとかならないかな~?💦」
社長は、子供みたいにただをこねた。