達也さんは亜由美とのやり取りである過去のメール、証拠メールを見た。
「これ……。」
「…どう思いますか?」
「うん…。自分の見解だと、おそらく、嫌がらせメールの送り主は、亜由美さんだと思う。」
「……。」
結子さんは、胸を撫で下ろした。
とりあえず、達也さんの誤解さえ解ければいい…と思った。
「後輩が亜由美さんからの一方的な話しだけで、結子さんを疑っている可能性があるから、後輩にはこの件を知らせてもいい?」
「あ、はい…。」
「自分もあまりおおごとにしない方がいいんじゃないか…とは思うんだけど、誤解だけはちゃんと解いておきたいんだ」
達也さんは、結子さんの目の前で、後輩にもそれを知らせました。
結子さんは、達也さんと、そして後輩に誤解が解ければそれで良かったので、一件落着…としかった。
ところが、後輩が『このままでは納得いかない』と言い出した。