笑子さんは、気乗りしなかったが、合コンを断り続けると、いつか声も掛けられなくなる…という不安と、やっぱりいつかは出会いたい…という心の奥底の本音があった。
今回は、柴犬好きな人がいる…という言葉を聞いて少し心が動いた。
「参加しようかな?」
「本当ですか?うれしいです」
数合わせのような気がしたが、それも覚悟で参加表明をした。
「今週末、駅前の○○という居酒屋です」
「わかった!」
最近、居酒屋にも行っていない…。
すっかりお一人様が気に入っていたため、一人で入りやすいところにしか行ってない。
お酒もあまり飲める方ではないけど…。まぁ、たまには気晴らしにいいか…と、思った。