ストーカー45

2022-11-30 09:13:27 | 日記
話しをややこしくするようなキャラクター、ルカが現れた。

「とにかく、ハルキにしつこくしないで!」

「……」

ストーカーであることは認めるけど、しつこくしているつもりはない。

ルカは、ぐいぐいとビールを飲むと、酔って饒舌に語る。

「だいたい、ストーカーなんて、この世にあるべきじゃないのよ!」

「……」

「あなたのような人間がいるから、迷惑を被って、生きにくくなるのよ!」

「おい、言い過ぎだぞ!」

カズが、慌てて割って入った。

「私…、ストーカーであることは認めますけど、ハルキ君に迷惑掛けないように生きてます。」

「迷惑なのよ!迷惑!!存在そのものが迷惑なの!」

「もう、いい加減にしろ!彼女に失礼だよ」

「ストーカーだもの、何を言ってもいいのよ!失礼なのは、彼女の存在そのものだもの!」

「おい!もう、帰れ!お前を交えて飲むつもりはないから!

ストーカーであることを肴に、ルカは酔って侮辱しまくる。

マイさんは、滑稽なルカの姿に、途中から可笑しくなってきたが、笑わないようにこらえるのがやっとだった。