ハルキ君の友達から、一緒に飲みたいと誘われた。
「ハルキ君も一緒なら…」と、マイさんは返事をした。
マイさんの目的は別にあった。
また、ハルキ君の横に座る。
そして、何の遠慮もなくハルキ君の顔を見つめる…というより、見つめたいのは、首の腫れだ。
お酒を飲むと少し赤みがかって腫れが目立ってくる。
「ね、ハルキ君、首、痛くない?」
「え?首?痛くないよ。なんで?」
「首が少し腫れてる」
「…そうなんだ」
気にしてないようだ。
「ちょっと気になるから、診て貰って」
「大丈夫だよ」
やっぱりだ…、たぶん「大丈夫」と言われると思っていた。
実は、今日ハルキ君と会う前に、医学生の友人にも聞いてみて、『診て貰った方がいいよ』と、言われていた。