旅館31

2023-12-04 09:47:41 | 日記
物置小屋で倒れていた事を忘れてしまっている幹太…。

「幹太…何があったんだろう」

梨花がボソッとつぶやく。

「さっきの事、記憶に無いなんて…」

「もう、物置小屋に近づくのやめよう」

梨花は青ざめた表情だ。

翌日も、幹太は何事も無かったかのように、仕事に来て、物置小屋には近づこうとはしなかった。

そして、皆、しばらくは、"その事"には触れずに過ごしていた。