しばらくすると、幹太が急にやすんだ。
「幹太、どうしたんだろう」
「急に高熱を出したらしいよ。」
「箱のたたりだよ」
梨花がボソッとつぶやいた。
「たたり?そんなバカな…。だって、開けてないでしょ。」
「開けて閉じたかも知れないじゃない。私たちは、幹太が箱に"何をしたのか"わからないし…」
「それで、記憶も無くしたのかな…」
徹弥もつぶやいた。
「幹太のお見舞いに行こう。…で、開けたのかどうか聞き出そう」
「覚えてないみたいだし…無駄なんじゃない?」
「本当は覚えていて、あまりの恐怖に覚えてないふりをしているのかも…」
「とりあえず、お見舞いに行こう」
3人は高熱を出したという幹太の家に向かった。