謎の。。。20

2021-05-26 07:48:27 | 日記
人気の天然石の店。

「こちらは、金運UPのコーナーで、こちらの石は、玄関に置くだけで、金運が上がりますよ~

あ~あ、『上がりますよ~』とか言ってる💦

パワーストーンなどの販売で、『運気が上がる』
などの言いきった販売はNGです。

"運気が上がる"かも知れませんが、それは個人の見解で、不確かなものですから、
『お金が稼げる』『恋人が出来る』などなど、言いきってしまうのはNGです。

私が在籍していたパワーストーンのお店でも、『言いきりの販売方法NG』の指令が下ったとき、店内の様々な『過剰と思われる表現』をすべて排除して書き直しをしたのを思い出します。

そのお店の店員さんも、そのような指示を受けていると思うのですが、勢い余って言ってしまったんでしょうね。


「あの…占いは、出来ますか?」

過剰表現店員さんに聞いてみた。

「あ、はい、大丈夫ですよ。現在のところ、星影先生(仮名)しかおりませんが、星影先生でよろしいですか?」

「はい。お願いします。」

「少しお待ちください」

過剰表現店員さんは、星影先生のブースへ行って確認していた。

「どうぞ!お入りください」

「はい。」

ブースは薄暗く、特に物々しい飾りもなくシンプルだ。
テーブルの上のランプがぼんやりと優しげなご年配の女性の星影先生を照らしていていた。

星影先生も、特に物々しいファッションでもなく、黒のスーツを着ていてむしろ固い感じだ。

「いらっしゃいませ」

今までで、一番いい感じだ。




謎の。。。19

2021-05-25 09:54:00 | 日記
『霊感』というキーワードがまた出てきた。

否定も肯定も出来ないけど、この提案は複雑だ…。

「また、来てね」

笑顔でマダムが送ってくれた。

…もう、あと何件行こうか…。

社長から軍資金を渡されて、「この金額でできる限りの場所回ってきて!」
市場調査の命を受けたが、なかなかの軍資金なので、まだ少し回る必要がありそうだ💦

…そういえは、ちょっとだけ有名な『館』があった。

ここには、天然石も置いてあるので、一度行ったことがあったっけ…。

お店の奥に物々しい仕切りがされていて、そこの一画が占いコーナーだったような…。

よし、行ってみよう❗

一度行ったことがあったお店なので、何も迷わずまっすぐに向かった。

駅からかなり近い。

…その店は、相変わらず賑わっていた。

…というのも、天然石で意外と有名だ。

店内は、とても明るく、石たちがキラキラと輝いている。

こんな石たちに囲まれているだけで、パワーアップ出来そうだ。

「いらっしゃいませ」

とりあえず、天然石を見よう。

すると、店員さんがやってくる。

「何をお探しですか?」

…たぶん、『お客様には、お声掛けするように❗』…と、言われているんだろうなぁ…。

これって、結構苦手だ💦

「特に、これと言って、探す石があるワケでは無いのですが…」

だいたい、このやりとりで、店員さんは、

「…そうですか、ごゆっくりご覧ください」
と言って自由にしてくれるハズなのですが…。

「ちなみに、天然石は、お悩みに応じて合うものをお探し出来ますよ」

「…あ、はい…。」

「恋愛、仕事、健康などなど、カテゴリーに分けてあります…」

『…知ってる💦』

「ちなみに、こちらの石は、ちょっとレアなものなのですが、お安くしてあります」

奥から大きめな天然石を持ってきた。

1…10…100…1000…10000…、
ちょ、ちょっと待って、そんな高額なものを買いそうに見えますか?私💦

放っておいて欲しいのに、こちらの店員さんは、なかなかのやり手らしい…。

「こちらは、金運UPのコーナーで、こちらの石は、玄関に置くだけで、金運が上がりますよ~

あ~あ、『上がりますよ~』とか言ってる💦💦

謎の。。。18

2021-05-24 11:24:20 | 日記
ショッピングモールの一画の占い師さんが並ぶ場所へ来た。

ご年配の男性と、若い女性と、マダムのような女性がいる。

3人とも、接客はしていない。

さて、どの人にしようかな?

遠目で見ていると、先ずは若い女性と目があった…が、私はお客と見ておらず、すぐに目を反らして携帯を見た。

ご年配の男性は、うつらうつらと居眠り中…。

マダム風の占い師さんと目があった。

『ニコリ』と笑顔になった。

はじめから、このマダム風の人と決めていたが、これで迷わず『マダム風』を選択出来る。

「よろしくお願いします。」

「どうぞ、お掛けになって…」

口調もマダム風だ。

「今日は、何?」

言葉の揚げ足を取るワケじゃないけど…、
…今日は、何…という聞かれ方が不思議だ。
なんと答えたらいいんだろう…。
『今日は』…も何も、今日はじめてだし…、しょっちゅう来ているお客さんと間違えられているんだろうか…。

「仕事をみて欲しいのですが」

「はい、ここに、名前と生年月日を書いて」

なんとなく、フレンドリー過ぎる感じがする💦

「う~ん、あなた、転職をしたいのね」

「はい…というか、転職をしていいのかどうかを知りたくて…」

「今年は転職に向いてるけど、あなた、今の仕事向いてないわよ。あなたの力が発揮て来ていない」

「…というと…」

「霊感ある?」

「え?…さぁ…どうなんでしょう…自分ではわかりません」

「今の仕事場だとあなたの霊感もったいない」

「霊感…あるんですか…私」

「この霊感は、人助けに向いているわよ」

霊感がある設定で話が進んでいる。




謎の。。。17

2021-05-23 08:31:09 | 日記
次の『館』を探した。

なんだか、不思議なタイプの占い師さんにばかり会ってるなぁ…。

『館』じゃない場所を探そう…。

占い師さんが並ぶ場所を思い出した。

あるショッピングモールの一角にパーティションで仕切って、机を並べている風景を思い出した。

少し電車を乗り継いで、ショッピングモールに向かった。

平日の昼間だから、ショッピングモールも人があまりいない。

モールの奥まった一角に、5つ程の机が並べられて、ひとつひとつが高めのパーティションで仕切られている。

平日のせいなのか、5つ程あるテーブルの2つは空いている。お休みのようだった。

さてと、3人の占い師さんの、どの方にみていただこうか…。

ここは、受け付けが無く、自分で占い師さんを選んで、自分から声を掛けるシステムだ。

ご年配の男性と、若い女性と、マダムのような女性。

3人とも接客はしておらず、今ならどの人でも良さそうだ。





謎の。。。16

2021-05-22 08:56:58 | 日記
「転職にはどの時期がいいですか?」

「……ちょっとお待ちください」

占い師、タナカヨウコさんは、また、奥へ行った💦

奥に何があるの?💦

奥に、誰かいるの?💦

そもそも、タナカヨウコさんは、占い師さんなの?💦

もう、疑問だらけの状態…。

あわててタナカヨウコさんが奥から戻ると、何事も無かったかのように座席に座る。

「時期的には、来年がいいでしょう」

「あ…はい。あ、それと…」

「お時間です。」

え?タイムリミット?

はじめに時間制限があることは言わなかったし、タイマーも無いし…、

それより何より、タナカヨウコさんが奥へ行っていた謎の時間も加算されてるの?💦

「ありがとうございました。」

タナカヨウコさんは、受け付けで笑顔で頭を下げた。

う~ん、これって、どうなんだ💦💦


納得いかないまま、店を出た。