「書くことは自分を造ることです」とは、かつて派遣会社の仕事で貿易の事務に就いた時の課長が
履歴書を見て放ったことばだった。パソコンを扱う会社で、その後、便の良い港よりの場所に移り、今は学校になっている。
投稿にはまっている時期だった。
そんな言葉を久しぶりに思い出したのは、旅の記録を書き連ねたときだった。おしゃべりには登場しないだろうトピックスや字空間を
書き連ねているうちに自分自身を発見するときがある。
どうでもないことを言葉で好きに連ねていくのは、自分自身のための整理でもあり、目に見えない部分の私を形成しているのだろう。
ラジオ朗読で漱石の「硝子戸の中」をときどき耳にして、自分が書き留めた文章(女性の描写を思い出した。
自分自身の鬱状態が重なっていたのだろうか。視点を外に移すにしても、視野は大きく広まりはしなかったねえ。
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