for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

長い歴史の間にも

2017年04月30日 21時02分26秒 | 発展のため

やっぱり過去を振り返っている。

たまたま古本を見ていると、この献立表が1866年の慶応2年(交易の足音が動き出す頃)に記録されたもので、

印刷に回したのが60年後の1926年、昭和3年に当たり、この時点で殿様のお食事は

遥かに質素だった。贅沢な食事を戒め、過去を顧みる目的で本に仕上げたようです。(残念なことに昭和3年との比較はなし)

まだ栄養学という考え方はなかったでしょうか。うるう年もなかったか、29日と30日で一年が完了しています。1866年の一年の料理記録。

 

4月29日

    朝              大根と揚げのお汁   新午房

    お昼と書いてあるのか不明   たけのこ隠元

    夜              なまり節の煮つけ     ヒラメの煮つけと刺身(いただきもの)

 

5月朔日

    朝              福いも?  いりとうふ

    昼              くわい  千玉子

    夜              干しアユの煮立てだしあん  長芋 お酒

 現代から比べると、野菜の種類が少ないと感じます。冷蔵庫もないから干し魚を料理したり、洋風野菜もまだなくて、魚を食べていた頃で、今とは食習慣が多いに違うでしょう。

結果的にどんな病気が起こりやすいかわかるかもしれません。けれど、私たちのDNAがわかるような気がします。

5月5日

   朝               ごぼうのささがき汁

   昼  ふたりの子供とともに祝い膳

                   御平  かさご・焼き豆腐・自然薯・たけのこ・ふき

                   お汁  つみいり福いも       香の物  ごはん  いり玉子

                   焼き物  あじ ・ 吸い物(焼き麩・じゅんさい)

                   八寸   コハゼのかば焼き

                   引き盃・お銚子 燗酒  よもぎ・しょうぶ  飾りとして敷いたか、お燗に使ったか、日本料理のセンスに触れる機会! 

                   お膳後八寸  お小皿(切りのし)・お小皿(きなこ)・お縁高(麹三本結び?)

   夜               酢貝・わさび  お酒

    こどもの日にちなんでページをめくり、日本料理ではどんな風に再現されるか、想像するのも楽しい。当時の平均身長は、地域によって差があっただろうか。

    自分の祖先がどんな暮らしをしていたか、どんなものか・・・   

梅雨を迎えるころどんな食だろうかと、開いてみた。すると、5月28日になって柏餅の材料が整ったようで、柏餅の材料配分を記録していた。柏の葉千枚とあり、他に黒砂糖・白砂糖・味噌なども記録されています。さすがに、お殿様の料理番です。今は、西暦・太陽暦になっているから、ひょっとしたら季節は少しばかりずれているかもしれません。

 

普段の食事は、きわめて質素。

 5月20日     朝   福いも   煮豆

          昼   くわい・がんもどき

          夜   厚焼き玉子・わさび・お酒

 5月21日     朝   大根・あげ   きくらげ入り入り豆腐  (国産きくらげ!)

          昼   タケノコ・こんにゃく  とうふ

          夜   生りぶ(?判読不明)し ・きゅうりもみわさび     

  鰹の生りとかニシンの干した魚など、最近は食べていないと感じる。少々臭みのある魚も季節を告げる料理が古くからあったと実感。

目に青葉山時鳥帰初鰹  正に季節感の象徴にも拘わらず、食卓にも上がらないけれど、薄れる攻防は、こうした作品の伝えのみでしょうか。

ツイートにでも季節食材と傑作を上げるのも購買につながるかもしれないけれど、とは、時流事情。

    

                    

   

         


酢茎

2017年04月30日 18時48分04秒 | 日常の発見

ひょっとして、漢字で表すと、こんなふうになるだろうか。

地域土産で何を買おうか漬物について話しているうちに、良く知っていたのは、中高年の女性だった。

蕪の種類だろう小型大根のような物を葉ごと漬ける。丸ごとすぐきには一切の添加物が入っていなかった。

たいていの刻んだ漬物はアミノ酸とか甘味料や保存料が入って記載されている。

もう昔のことで、家庭で漬ける白菜の漬物が古くなると白い物がつけ汁の上に出てきて、よけて取り出し、古漬けを刻んで食べたものだった。

売り場の女性が漬物工場の話をしているうちに、一緒に思い出していた。

すぐきは、一年をかけて漬けたものだそうだ。

数少ない発酵食品だとあった。

根三つ葉とすぐきの葉を刻んで楽しんでいます。

京都の食事は大阪よりも塩味がきいています。くれぐれも気を付けて。

とはいいながら、海よりの大阪と、盆地の京都とは、地域・歴史上の理由もあって育まれた食文化や塩分や味にも違いが出たのでしょう。


脱帽 Lauferさん

2017年04月19日 13時50分31秒 | シノイラニカ

昨日、ぱらぱらと[Si」をめくっていると、それも昔のカンボジアを示す「真臘」があったのではないか、という

きっかけからだった。

が、マジシャンがページの中に登場していた。「史記」の中に登場するようで、Laufer さんは、棗にまつわる言語由来をテーマにして

話を展開しています。欄外には、李少君と安期生が中国語でタイピングされています。この安期生こそ、「列記伝」に登場した

 で、安期小は李少君に瓜ぐらいの大きさの棗を食べさせた。とあるが、

海域を旅する安期小は、海棗 Cycus fevoluta ソテツ を誇張したにすぎない、と述べている。因みにデーツはphoenix Dactylifera ナツメヤシ。

 ほらほら、やっぱり水辺で飛ぶ練習をしていたでしょう、安期小が!

それにしても、中国の昔のお話は本当に面白い。日本の画家もこぞって挑んだほどだから。

日本の美術品とその由来やらエピソードを集めると、とても面白い読み物ができるかもしれません。


黄砂やPMはどうなった?

2017年04月17日 16時41分01秒 | 発展のため

天気予報を聞き逃しているのだろうか、春先になると黄砂やPM3.5とか、2.5とか数値で示されても

それらがどれほど危険なのかピンとこないけれど、あまりに小さい単位だからこそ、肺にも入ってしまいそうだと

うろ覚えにあります。

が、調べると、4月から5月頃までがそのピークらしいけれど、私の耳目が鈍くなっているのか、

どうにも見当たりません。

この時期日本では花粉情報が舞うので、マスクが防備になるから、あまり神経質になっていないのかもしれません。

3月初め、台中のレトロな市役所に入ったとき、入り口には大気の状況がランプと数値で掲示されていました。

台北ならまだしも、より交通の煩雑でない地域なのに、感心していたところ、どうやら南の方が大気の汚染を受けやすいような

話を聞きました。市内の市民でもマスクをつけている人たちを見かけました。地球規模の気流はあまりわかりません。

放射物質の数値にも、私たちはあまり神経質ではなくなっているのが今日この頃です。

「便りのないのは元気な証拠」という文句もあるから、大気もそれならひとまず安心とは願いたいところです。

と、いうよりも経済循環を優先してか、神経質な問題をあえて伝えないような気がするのは、私だけでしょうか。

今年、ゴールデンウイークも終わろうとする頃、最も遅いそうな黄砂の到来が報じられた。

 

 


六竜が飛ぶ

2017年04月16日 20時40分39秒 | 日記

すっかりはまって見すぎでしょうが、最後まで見てしまいました。

抑えた色彩トーン・政争に因んだ推理・推察・男前でそれぞれが味のある恰好いい剣士・見栄えのよいタイプが違う女性たち

映像場面の組み合わせ・緊張感と時折のユーモア。

俳優の剣術はどれほどなのか、映像のコンピューター加工は、どれほどなのか、目を見張っていました。

本当に惚れ惚れします。表情の変わった剣士の演出もあり、演技ともに、よく構成し、見せてくれました。

国家の礎を創る歴史ドラマともいえそうで、史実の透明さはさておいて、過去の歴史を創作し、

今に光を当て、スパイスのように伝えるのが良い歴史ドラマの役目かと思います。

主役のセリフ力、これからも期待しています。