どんな珍しい物が見られるだろうかと、ワクワクしながらでかけた。
ーあら、ずいぶんランプが小さいわ。お雛様道具じゃあないわよねー
アニメの映像やら漫画の絵から影響されて知りえた大きさよりかなり小さくて、そばに若い女性たちがいたので、
知りたさついでから思わず冗談じみて言ったのだった。( 埋葬品なのかしら )
ー どれくらいの時間もつのかしら・・・-
女性のひとりが笑いながら、すぐにスマホで検索して「1時間で、6ml」と言い、「効率からして、10mlで1時間ぐらいですかね」と即答が返った。
感謝を伝え、一緒に共有しながら「2時間以上は持ちそうですね」と、ケース内に展示されているランプを見ながら話した。
このランプが灯らしたのは、どんな部屋でどんな人がいただろうか。何をしていたの?と、そんなことを想像させるきっかけの
展示まで発展させてくれると、さらに更に楽しくなると、日記ぐらいに書いてもよいだろう。
香料について展示されたエリアもあり、ああ、[si」の欄外に書かれた横文字アロマをそろえて、当時どんな雰囲気だろうかと、
未知に惹かれて試したこともあった・・・琥珀のようなしずく型の乳香を炊くと黒い煙が立ち、まさにアラジンの魔法のランプを想像していた。
様々な文字表記の墓碑などあったが、馴染みも薄くて、20世紀に建国した国だと知った。
あら知縁のあの人? とマスク帽子で 視線を送る寒波日和
別館では、酒井抱一が描いた「夏秋草図屏風」が凸版のCGグラフィックでじっくりと楽しめる。
実際に抱一は、「夏秋草図屏風」を尾形光琳の「風神雷神」の背後(屏風裏)に描いたそうだ。
「夏秋草図屏風」制作の前年、幕府お抱えの絵師の鑑定によると、見解は贋作とある。(玉蟲敏子氏の本)
グラフィック表現により、絵の細部の色が画面で楽しめ、画家の心境に近づける機会になりそうです。