幸先の良い旅のスタートで、数年前の南山での肋骨骨折とは段違いだった。
店に入ると、「日本人!」と店主がスタッフに声を放つ。それが良いのか悪いのか、対応次第に応えが生じる。
駅構内で出口方向を尋ねると、「日本人?」と、スマホで作業についていた若者が調べてくれた。
車内では、背中に触れたのを察すると、男性が「席が空いているよ、日本人!?」と、声をかけてくれた。韓国の人とは似ているのに、すぐにわかるようだ。
日蓮宗だそうで、身延山を知っていた。snnnyannhadaと、ページから見つけて放つ。少しばかり日本語がわかって、会話すると、メモに「生命 明るい」と、ご愛敬を返してくれた。
(韓国語の文字表記は、自分の声の出方に注意を向けると、文字表記に繋がる。車内放送で駅名を聞くと自分なりに文字を浮かべて到着駅で確かめるのだが、鼻濁音はなかなか難しい。)
別の日、乗り継ぎ駅で確かめると、ご婦人グループの一人が、「私と同じ方向だから、連れて行ってあげる」とか、韓国語で話しているのが場面からわかって、
言葉に甘えた。探した言葉に、tajyannhada snnnyannhada を放つと、重くもない紙袋に手を差し伸べて、車内の座席で膝の上に置いた。こんな暖かい場面を、日本で受けたことは、とんとない。
手を振りて なおも嬉しき 異国かな
が、駅近くの八百屋を覗き、軽いからと乾燥物を探し、良く干した割り干し大根の袋と、山菜だろうかと小さな袋を買うと、irubonnni と笑われもした。
自宅で戻してみると、どうやら小さな袋の中身は茶葉のようで、これも漬物にするのかと、考えあぐねている。と、学園祭で茶葉の漬物があり、刻んで塩漬けになるアジアンヴェジになるのだろうと、異国の野菜の保存利用をめぐらしている。
島ありて ありがたきかな 食材満ちるじゃぽん