どこに宿泊するかによってこんなにも感激が違うものかと、無知から発展した感動に喜びを感じている。宿泊先の写真が多いに影響しただろう。
ウイーン西駅から高速電車に乗り、ザルツブルグを越して、目的地を目指す。風景が変わってくる。車内の後方から、「hokkaido」という言葉が耳に届いた。日本の人?
北海道に出かけたことはないけれど、確かオーストリアはそのような緯度にあったようにおぼろげに記憶している。ゴアテックスやらハイキング用ベスト等も入れて、久しぶりにスーツケースは満杯気味だった。
インスブルックに着いた途端、市内を散策してもバスで1時間ほどかかる宿泊先にどうしたものかと、観光局にも立ち寄って相談したほどで・・・心配になってきて電話をかけた。
「来るのは簡単ですよ、来てから考えたらいいじゃないですか!」そんな風に宿泊先の女性の声が届いた。駅からバスに乗ろうとする夕方、まさに大気の乱れで、雷混じりの夕立に
みまわれ、これもhappy shower とすれば、あとは、どうにもなったでしょう。乗換のバスの先、(予定地が分からなかったら)電話すればいいわとぐらいにまで
夕立逃れのバス車内でくくっていたのだった。そのうちに雨が止むのを期待していたのは確かで、Stubaiという目的地にあと先、
どれくらい走る?と乗換後に運転手に聞いたら、たったひとつ停留所先が宿泊先だった。
ホテルに着いて、「これがチロルなのね・・」緑の地面、すぐ先に、すぐ目の前に白い山が見える。
ペチュニアは色鮮やかで、どこの窓辺にも飾られている!
ホテルのお父さんは優しげで、ウオーキングの足慣らしやら、こちらの趣向なりに答えて現地映像や天気具合を加味してその日の相談に乗ってくれた。結局、1週間滞在の結果、
初めてのインスブルック市内散策よりも、ホテルで頂いたケーブルパスに乗ってあちこちの山に出かけた。 駅までバスで1時間ほど揺られるにしても、ケーブルの利用駅やら周辺の村々の綺麗なこと、
こんな通勤はまたとないわと、自然を満喫していた。
そのさまざまな山作りの技に感激し、独り歩きにスナップ写真を取る楽しみに明けくれる。観光客は、たとえ雨でも雨防備をして出かける。バス路線上で雨が降っていても、山頂では、それほどでもない時もあった。いつもの暮らしよりも旅先では重い荷物を提げて移動するから多少は鍛えられているのだろう。
これほど人の手で、まるで公園のように作り変えている!(そうだね、ここが本拠地の彼らの本土だから)
幼い子供、
若者、高齢者も脚を運ぶ山道を山にこしらえ、遊園場に、ハンググライダー場、
競技場へと市民の活用の場に仕上げている。
山頂き辺りの工事の映像をテレビで放映していた。ウイーンの応用美術美術館の地下階で、デザインとしての工事機具らしきものがあり、軽量化に特化した対策のように思われた。
その場にある自然を暮らしの一部にしている技術なのだろうと、お洒落な技に山の新たな魅力に捕らわれていた。
こうできるのも、山が活動終了しているからでしょうか、と考えた。
オマルをリュックに下げた若い夫婦をウイーン駅構内で見かけたこともあり、関心するばかりで、夏休みだから!のひとことにしても、脱帽です。