悪人を読みました。主人公(祐一)の生い立ちを彼に関わる人たちの証言で話しは進んでいき、
登場人物がとても丁寧に描かれていて、誰が本当の悪人なのか? と思う。
~何処かに必ず自分のことを大切に思ってくれる人はいる、救われるけれど悲しみも増していく~
出会い系サイトで出会って一緒に逃亡する光代の、祐一への一途な行動がすごかった。
警察に捕まって祐一が初めて自分のことを語る場面は本心なのか?
光代が祐一のことを最後に「悪人なんでしょうね?」というところが悲しい。
映画は原作者が脚本にかかわっているとのことなので、
映像で語られる祐一像にも興味が湧く。と、ちょっと見たい気持ちにもなりました。
小説は小説、映画は映画でしょうけど。
妻夫木くんは小説を読んで自分で出演を申し出たそうですが、
私のイメージの祐一はもっとぎすぎすした感じ・・・
映像は贅沢ですね。妻夫木聡と深津絵里、美しい主演の2人です。