がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

くも膜下出血-経過報告3 (ひ)

2012-01-21 00:39:12 | 健康と医療
前回、母親の一次出血がうまく止められたところまでお話ししました。
今回はその後のリスクについてです。

そもそも “くも膜下出血” では、一次出血によって、
およそ半分の方の未来が奪われてしまっているようです。
母親の場合、血管のコブが小さかったのが幸いしたのかどうか、
(そこんところ、医学的な説明は伺うことできませんでした)
理由は全く判りませんが、幸いなことにうまく出血を止めることができました。

術後はみるみる回復して、翌日には、
「歯医者の予約をキャンセルしなきゃ」とか「賀状の準備が途中で・・・」
といった会話もできたほど!

でも、実は・・・ 医師からは3つのリスク説明を受けていました。
1)脳梗塞
2)髄膜炎
3)水痘症
くも膜下出血は脳のトラブルですから、私は後遺症を心配していました。
ところが “くも膜下出血” では脳のマヒはないのです、初めて知りました。

まず一次出血を止められても、新たな出血をしてしまう方も多いとか。
術後1~2日間は再出血の危険性。
そしてそれを乗り切ったとして、今度は “脳梗塞” の恐れ。
血管が攣縮(レンシュク:出血や治療の刺激によりいったん血管が収縮)
をおこすことによって “脳梗塞” になっちゃう。これはマヒが残る可能性が高い!
術後2週間が危険ゾーン、ただただ祈ることしかできない、永い永い2週間でした。

結果的には “脳梗塞” もおこさずすんだのですが、
術後いったんハッキリしていた意識が、1週間後から急激に遠のいていきました。
脳内の髄液代謝がうまくいかず、溜まりだし、脳圧が高くなりすぎたのです。
水痘症です。この間、頭には直接チューブが埋め込まれていて、
髄液を流し出していたのですが、それでも追いつかないのです。
チューブを外すともっと脳圧は高くなってしまうし、付けっぱなしにしておくと
頭には穴が空いたままなので感染症になってしまう、微妙な駆け引きですな。

結局、残念ながら、髄膜炎感染してしまいました・・・

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