グリフォンの日記

時事のニュースについて書いていきます

お帰りなさい、はやぶさ君。そして、ありがとう

2010-06-13 22:09:04 | 日記・エッセイ・コラム

今の日本は、何処か閉塞的な空気が支配し、欺瞞(ぎまん)と怠慢(たいまん)に満ち溢れている。政治もマスコミも信用と言う二文字すら、守れない。規則を平然と破り、道徳すらない自己中心的思想の蔓延は、やがて怠惰な生活へと逃避される。

 

そんな中でも、7年と言う歳月をかけて、地球へ帰還する勇者あり。その名を「はやぶさ」と呼ぶ。地球から遠く離れた「小惑星イトカワ」へ行き、様々な困難を克服し、遂に帰還の時を迎えた。だが、小惑星の石を積んだと思われる夢がたくさん詰ったカプセルを我々に託し、大気圏突入と同時に、その任を終える。

 

日本の技術者達の知恵の結集である「はやぶさ」。宇宙と言う、まだまだ遠い空間を、ただ一機、技術者達と共に夢を乗せて、果てしない旅を彷徨ったはやぶさ君。様々な故障、トラブルを乗り越えたのは、「こんなこともあろうかと」と言う技術者達の先手を読む能力であった。それは、一歩も二歩も先を読む、まさに将棋の世界である。

 

これらは、製造業、農業を問わず、政治の世界しかり。経済の世界もしかりである。あらゆる事柄を想定して、事前に対処法を見つけておくことが、大切なのであると教えてくれたのである。

 

日本の技術、まだまだ、ダメにはならんよ。日本人が物造りの原点に立ち返った時、はやぶさの勇姿に涙を見る。そして、感謝の念を込め、有難うとお疲れ様を言いたい。

 

 ■はやぶさ中継 on USTREAM

 http://www.ustream.tv/channel/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95%E4%B8%AD%E7%B6%99

 ■はやぶさ カプセル分離に成功

http://www3.nhk.or.jp/knews/20100613/k10015084891000.html