身延駅から「しょうにん通り」を北へ進んで、身延橋へ向かいました。鉄橋の向こうに、身延山が聳えていました。山頂まで通じるローブウェーの位置が、山腹に線状に見えました。
原作コミックの第5巻では、野クルの大垣千明、犬山あおいと妹のあかり、顧問の鳥羽美波先生の4人が久遠寺に初詣に行き、ロープウェーで山頂の奥之院にお参りして、初日の出を拝む場面があります。
それで、同じコースで身延山山頂まで行ってみることも考えたのですが、「栄昇堂」にて地元民のおばさんに話を聞いたところでは、三時間はみておかないととても回れないよ、との事でした。駅から久遠寺門前まではバスで15分ぐらいで行けるが、それからは門前町と広い伽藍境内地を歩くので、ロープウェー乗り場まで20分ぐらいかかる、ということでした。ロープウェーの乗車時間は7分ですが、奥之院にお参りして山頂へ行く場合は最低でも30分はみておくといい、だから片道で合計一時間半はかかるよ、との事でした。
それで、バスの時刻とロープウェーの運行間隔を調べて計算したところ、昼食休憩も含めれば、今回のスケジュールでは無理だ、という結論に落ち着きました。次回の楽しみにとっておき、とりあえず身延橋の聖地スポットだけでも見ておこうと考えました。
200メートルほど進むと、身延橋東詰の信号交差点に着きます。そこを左折すれば、上図の橋梁東端に至ります。右側に下へ降りる階段が見えましたので、そこを降りてみました。
降りてみると、一段低い位置に出ただけで、川原までは行けませんでした。堤防が高いので、急斜面が続いて下に降りられそうなルートも見当たりませんでした。
上図の下に、雑草混じりの石敷きの道状の部分が見えていますが、そこまで降りれば、アニメのキービジュアルの公式イラストの構図になるはずです。
このイラストです。斉藤恵那と愛犬チクワが身延橋下の富士川河畔を散歩している図です。
北西方向には、身延山が望まれます。けっこう距離があるんだなあ、と思いつつ、身延山参詣の案は取りやめにしました。今回は時間的に余裕が無いので、次回の車での巡礼時に行った方が良いかもしれない、と考えたからです。
かくして、もと来た道を戻ってきました。「しょうにん通り」中央の園地から、身延橋を振り返りました。
そして、野クルの三人がまんじゅうを食べていたベンチに座って休憩しました。
相変わらず、花粉のために目がチクチクして、どうしても薄目にならざるを得ませんでした。やっぱり花粉飛散の時期に出かけるのは、個人的には避けたいところです・・・。
あらためて町並みの各店舗を見ますと、殆どは定休日のようでした。実際のところ、営業しているのは「みのぶまんじゅう」の「栄昇堂」だけだったのでした。
今回の昼食場所にと考えていた「ゆたかや」も定休日でした。店先の幟は、アニメにも登場しています。
このシーンですね。幟の色こそ異なるものの、字体はそのまんま再現されています。左脇のお店の家紋もそのままです。
けっこう立派な「ゆたかや」の建物です。おそらく、この通りの中心的な食事処であるのでしょう。
玄関口には、しっかり「ゆるキャン△」のポスターも貼ってありました。公式発のグッズも委託販売しているようです。ほうとうもあるのか、と気付きました。
そうだ、ほうとう、食べられないかなあ、と思いつきました。「ゆたかや」の隣の食事処が営業しているのに気付き、外の案内メニューを見ましたら、ほうとうもありました。
かくして、昼食は、ほうとうをいただくことが出来ました。今回の巡礼コースにおいては、身延駅エリアしか食事スポットが無いため、ここで食べられないと、帰るまで食事の機会にありつけません。
ネット上の「ゆるキャン△」関連情報には、そういった食事関連の基本情報が出ていませんから、一時は浜松か静岡で弁当を買っておこうかと考えたぐらいです。なにしろコンビニもあまり見当たらないエリアですから、現地で何か買うとか、軽く食べるとかが難しいです。
ちなみに、コンビニは、内船駅エリアでは、駅の北の南部町役場支所の近くに一軒あります。身延駅エリアでは「しょうにん通り」の北側に一軒あります。
ほうとうは、場所やお店や作る方それぞれに味わいが異なることで知られます。今回もまた、お店独自の風味でありました。煮込む時間にも差があるようですので、麺の出来上がり具合が、食べるたびに微妙に違うなあ、と思います。味噌がさっぱりしているので、食べやすいですね。
列車の時間が近づきましたので、駅へ向かいました。
改札口でふと見かけた案内文です。そうか、身延線ではICカードも全部使えないのか、と少し驚きました。無人駅の多い区間ならば、ICカードでの利用が出来るようにした方が良いのではないか、とも考えました。
たとえば京都の叡山電車などは無人駅の全てにICカードリーダーが設置されており、切符が無くてもイコカとかがあれば乗り降りOK、であります。
こちらでは、JR西日本のイコカが使えないのは分かりますが、JR東海のトイカも使えないそうです。JR東海の管轄路線でそれはないんじゃないか、とつっこみたくなりました。昭和のローカル線ですか・・・。
改札を通ったところで、上図のアングルを撮りました。原作コミック第6巻の25ページの1コマ目の図がこの景色です。
同じく、原作コミック第6巻の25ページの2コマ目の図がこの景色です。原作の描画も、現地での取材をもとにして精密に行われているので、アニメのシーンと併せて、原作のシーンの聖地巡礼が楽しめるのが「ゆるキャン△」の特色の一つです。
今回、原作コミックの6冊を全て持参して、現地で開いてあれこれチェックしていましたが、それも本当に楽しいものでした。数的には原作のシーンのほうがアニメよりも多いので、アニメには出ていない場所も色々と原作の画にて見つけて雰囲気に浸る面白さがあります。
列車の時刻まで2分足らずとなりました。地元の高校生、たぶん県立身延高校の生徒たちと思われる数人がおしゃべりしながら待機していました。
その姿を見つつ、「「ゆるキャン△」の本栖高校のモデルは、身延高校なのかなあ」と思いました。身延町内に実在する、唯一の高校であるからです。 (続く)
ゆるキャンはアニメから入ったビギナーなので巡礼記がとても参考になりました。
4/7に甲府市に行く機会がありまして
(信玄公祭りのゆるキャンイベントや物販も行けたら良かったのですが別件で行けず)
当日は日帰りできたのですが
これだ!
と思い甲府にて1泊し4/8は電車にて甲斐常葉->身延->内船と紹介があったところを回ってきました。
1点気がついたので
斉藤さんのキービジュアルは橋の左に家具屋さんが見えることから橋の西側からの構図のようです。
ただ、再現撮影しようとすると階段も無い急な堤防を降りなくては行けないのでやったら怒られそうです。
彼女はどうやってあそこを走っているのでしょうね
車でも行かれるような記事があったので車を止める場所はリサーチしておいた方が良さそうです。
長々とすみません。
巡礼記楽しみにしています。
イーリス様は4月8日に甲府から逆コースで行かれたのですね。列車のダイヤ的には、甲府からの往復の方が行きやすいみたいですね。
身延橋、西からの構図でしたか。道理で私が見た図はまわりの地形とかが違う訳です。橋を渡っていけば良かったのですね。ただ、下までどうやって降りるんだ、というのがありますね。離れた所に川原への道がありますので、大きく迂回する必要があります。
実はこの4月9日に甲府発着で2度目の巡礼行動をやっておりました。レポートは今秋中にスタートしますのでお楽しみに。