武州屋さんは本来は湯葉と椎茸を主力商品とするお店なのですが、最近はゆるキャン商品のほうが沢山揃えてあって売れ行きも良いらしいです。もう、身延山のゆるキャン△ショップですね。
上図下中央の「なんとかモチ」は劇中にも登場していましたが、実在の商品です。中巨摩郡の昭和町に本社を置く「三代目餅屋和平」さんの「ピーナツ餅」が正式名です。これのゆるキャン△コラボ版が「なんとかモチ」ですが、これも武州屋さんのみで扱っているオリジナル商品です。
さらに上図中央の、各務原桜デザインの「豚串に合う甲州シユールリー」も武州屋さんのみで扱っているオリジナル商品です。元製品は、大正時代に宮内庁御用達となった由緒正しいワイナリーと知られるルミエールの産で、山梨県産の甲州葡萄を100%使用し、春まで澱引きしないシュール・リー製法で造られた白ワインです。
由緒正しい高級ワインの一種ですが、ゆるキャン△コラボ品になると、アニメグッズの常でどうも安っぽく見えてしまいます。各務原桜を美麗なドレス姿にデザインして高級感をキープするとか、もう少し何とかならなかったのでしょうか・・・。
上図右側の円盤状の容器、もしかしてあの有名な「ぬりまろ」では、と佐野さんに聞きましたが、「違いますよ、お茶です」との答えでした。「ぬりまろ」は扱っていないのだそうです。残念。
このハンディカイロ、劇中で各務原なでしこが姉にプレゼントした品を意識しての商品化でしょうね・・・。確か4種類あった筈ですが、こちらには「チクワ」バージョンだけのようでした。「志摩リン」と「野クル」と「カチカチ山」バージョンは売切れたのかな・・・。
これは身延町の広報誌です。2021年2月号です。ゆるキャン2期のキービジュアルの一つ志摩夫妻のゼブラショッピングシーンが表紙を飾っています。やっぱり地元身延町としては、このアニメ作品を全面的に応援しているわけですね。
その「ゆるキャン」紹介記事を開いてみました。
紹介記事の全文です。広報誌2021年2月号そのものは既に配付終了して入手出来なくなっているそうです。
武州屋さんの本来の主力商品、椎茸パック詰めです。冬に少しずつ成長した、中身がぎっしり詰まった椎茸のみを春に収穫して、お店にて選別し袋詰めにして販売しています。おすすめは「脇どんこ」100g、1080円だそうです。
陳列棚の下段に並ぶ木箱に貼ってある墨書ですが、「甲斐国波木井郷」は分かりますが、「蓑」の下の字が滲んで読みづらいです。「夫」のようですが、それならば身延の古名である「蓑夫」となります。
鎌倉期の在地土豪南部氏の波木井実長の本貫たる波木井郷にあった「蓑夫」の地名を、日蓮上人が「身を延ぶる山」と書き改めたとの伝承があります。それが「身延」の表記のルーツであるそうです。
武州屋さん、なかなか繁盛していらっしゃいました。私が休憩している間、何人ものお客さんが来て、半数ぐらいは明らかにゆるキャン巡礼でしたが、それぞれ色々な品を買ってゆかれました。ほとんどがゆるキャン△関連商品でしたから、武州屋さんのゆるキャン△ショップ化戦略は成功していると言えましょう。
佐野さん、色々とお世話になりました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。
武州屋の公式サイトはこちら。若店主佐野さんのサイト「奥身延山」はこちら。
店先にはバス停があります。身延駅と身延山を結ぶ路線バスの途中のバス停のひとつです。
橘町、というのがバス停の名前です。身延駅からのバスで武州屋に立ち寄ることも出来ます。多くの客は車やバイクでやってくるそうですが、鉄道利用で身延に来た場合でもバスで買い物に立ち寄ることが出来るわけです。
橘町バス停の2021年5月現在の時刻表です。佐野さんと握手を交わした後に、私が乗ったのは13時6分発の身延駅行きでした。 (続く)