
「肴屋本店」は、周知のように曲がり松商店街のほぼ中心に位置しています。その前を通るカーブの連続は、近世以来の街道をそのまま踏襲し、江戸期の街路によく見られるクランク状の道となっています。この道をまっすぐ行って那珂川の渡しに向かうのが街道の本ルートであり、右に曲がれば大洗磯前神社への参詣道となります。この両方のルートへの分岐点に「肴屋本店」がありますので、宿場町の要のような位置を占めていたであろうことが容易に察せられます。
上画像では、人や車の通行が絶えているように見えますが、実際には夜も車の往来はけっこうありました。バイパスが海岸線沿いに通されたというものの、旧街道ルートの方が距離的には半分ぐらいで済みますので、利用する方が少なくないのでしょう。

午後8時を回ると、車の往来も少なくなって、静かな雰囲気が戻ってきました。

向かいの駐車場にあるパネル群を望遠モードで撮影しました。街灯の下に設けてあるために、夜中でもよく見えます。

曲がり松商店街では、夜まで営業しているお店があまりありませんので、夜は街区の大部分が闇の下に静まり返ります。

一階のロビーに降りて、ガルパンコーナーを眺めていると、階段の下壁にもポスターらしきものが貼ってあるのに気付きました。よく見ると網戸のようでした。その聖グロリアーナ女学院ノーブルシスターズのデザインも出たのですね・・・。

お店のネームプレートも、しっかり歩兵戦車チャーチルのデザインになっていました。誰がこういうものを作るんでしょうね・・・。

ティーガーⅠ型のラジコンです。大小合わせて二台が置いてありましたので、御主人の趣味なのかもしれません。

この旅館の看板娘、ダージリンのフィギュアです。ボークスのキャラグミンシリーズの一品で、組み立てやすいとの評判をよく聞きます。

ご存知のボコ熊のぬいぐるみです。なんでそんなに怪我して繃帯だらけの姿になっているのかよく分かりませんが、キャラクター設定に何らかの裏ストーリーがあるんでしようか・・・。

この日、ガルパン巡礼の宿泊客は私だけだったようです。他の宿泊客は四組で、そのうちの二組とロビーで顔を合わせましたが、いずれもガルパンコーナーの展示品の数々に奇異のまなざしを向けていました。ガルパンとは無縁なままに、普通に大洗に来られている観光客も少なくないということを改めて感じました。

一組の老夫婦は、私の実家がある岐阜県からの観光客でしたので、少し会話をして過ごしました。大垣市在住の方で、この日は水戸市を観光してこちらに泊まり、明日は笠間の方へ行くのだと教えて下さいました。ガルパンに関しては、今日大洗に来て街中のパネルを見てびっくりした、と語っておられました。なので、私も自分がガルパンファンであることは伏せておきました。

その後、館内を元気に駆けまわっている子供たちを見ました。たぶん御主人の大里明さんのお子さんたちなのでしょうが、そのうちの一番年長の男の子が、一冊の寄せ書きノートを持ってきて、「これに何か書いてよ」と言ってきました。
そこで、私なりに漠然と考えているガルパン二次創作の基本イメージを、キャラクターとフレーズとで簡潔に書いておきました。

二階の部屋に引き揚げる途中、階段横のエントランスにてダージリンと西絹代のパネルを見ました。こちらでも夜間はパネルを館内に収容しているのですね。

部屋にて荷物を整理し、「イラストラリー」の用紙と景品缶バッジを眺めました。翌日も同行者の方と楽しむことになるかもしれないので、予行演習としてやってみたわけですが、スタンプが五ヵ所しかないわりには移動距離がとても長かったです。同行者の方は子連れで来られる予定で、お子さんがスタンプ集めに熱中するだろう、ということを聞いていたので、明日も「イラストラリー」をやるだろうな、と感じました。

続いて、ザックのあちこちにしまっていた缶バッジを集めて、机の上に並べてみました。いつの間にか、全部で21個になっていました。同じデザインのものも幾つかあり、この調子だと翌日には30個を超えるだろうな、と思いました。 (続く)
肴屋本店のロビー、去秋の歴女・バレー部チームのスタンプラリーの際、見学しました。その時よりも展示物が確実に増えていますね。
肴屋本店二階からの夜の眺め、貴重です。
料理も素晴らしそうですね。
大洗の観光客は我々ガルパンファンだけではないので、知らない方(アニメに全く興味のない方)は奇異に感じるでしょうね。ここは一体どうなってしまったのかと、感じるかもしれません。
ともあれ、ホシノさんの詳細なレポート
楽しみにしております。寄せ書きノートの絵も字もお達者です。
ロビーにいると、主人の大里明さんが、玄関と廊下をウロウロと行ったり来たりしていたので、気になって声をかけたのです。そしたら、奥の客間におられる方がお帰りになるのを待っている、と言っていました。
とても重要なお客さんらしく、ちらりと見かけた姿はどこかの企業の重役さんといった雰囲気でした。やっぱりそういうお客さんが多いお店なんだなー、と感じたことでした。