ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「時を追う者」

2023年10月24日 | 書籍関連

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若し過去に戻って開戦阻止出来るとしたら、どうする?」。

1949年、終戦から4年が経った東京陸軍中野学校出身で嘗て破壊工作員だった藤堂直樹(とうどう なおき)は、歴史学者の守屋淳一郎(もりや じゅんいちろう)と物理学者の和久田元(わくだ はじめ)から、過去に時間を遡る手段を発見したと聞かされる。更に2人は、直樹に思い掛け無い依頼をして来た。「過去に戻って、戦争を始めた者達を排除して欲しい。」と。

目指すは、満州事変阻止。未来は、其れで本当に変わるのか?2人の男女を仲間にした直樹の、時を遡る決死行が始まる。
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直木賞作家佐々木譲氏の小説時を追う者」は、「『其の中に入れば、過去に遡ったり、現在に戻ったり出来る。』という伝承が在る洞穴を利用し、過去に遡って“太平洋戦争の開戦に関与した者達”を“排除”する事で、戦争が無かった異にする。」というミッション帯びた藤堂達3人を描いた作品。」で在る。所謂タイム・リープだ。

「太平洋戦争が勃発する過程が判る。」ので、「“歴史”を学ぶ。」という意味では「在り。」だが、“物語”としては面白さに欠けるタイム・リープ物で問題になって来る“タイム・パラドックス”の問題に、きちんとした“答え”が用意されていない。のも、個人的には不満だった。

総合評価は、星2.5個とする。


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