ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

3代目相棒「甲斐享」が去った日

2015年03月19日 | TV番組関連

昔は、其の“過剰な演技”が鼻に付いてならなかった水谷豊氏。しかし、「面白い作品だよ。」と知人から勧められて観に行った映画版で、主演の彼の“過剰な演技”が逆に良い雰囲気を醸し出していて、以降はすっかり嵌まってしまった刑事ドラマ相棒シリーズ」【動画】。

 

どういう内容の作品かは、此方詳細が記されているけれど、ザックリ言うと「変人だけれど、抜群推理力を有する杉下右京警部初期は「警部補」。)と、彼の相棒が難事件を解決する。」というストーリー。作品としては2000年が放送開始なので、今年で15年目。其のseason13」が昨夜、最終回を迎えた。

 

杉下右京の相棒は、初代が「亀山薫寺脇康文氏)」で、約8年6ヶ月務めた(“卒業”は、「season7」の「第9話」。)。「開発途上国の子供達に、本当の正義を伝えたい。」という理由で警察を辞め、海外に渡った。」という設定だった。

 

2代目の「神戸尊及川光博氏)」は約3年、相棒を務めた(“卒業”は、「season10」の「最終話」。)。「或る事件を切っ掛けに、警察庁長官官房付き異動させられる。」という設定。

 

そして3代目の相棒が「甲斐享成宮寛貴氏)」で、登場は「season11」の「第1話」。水谷豊氏との年齢差が寺脇康文氏は「10歳」、及川光博氏は「17歳」で、彼等の場合は“兄弟”といった感じの開きだったが、「30歳」の成宮寛貴氏の場合は「親子以上の開きかも。」という思いが在り、正直、3代目が確定した際にはピンと来なかった。そんな彼が演じる甲斐享が、約2年5ヶ月経った昨日、相棒を“卒業”した。

 

右京の相棒と言えば、初代・亀山のイメージが強かったのだけれど、懸念していた甲斐が意外にも良く、今では「右京の相棒=甲斐」というイメージが自分の中で出来上がっていた。老成したイメージになっていた右京が、若い甲斐の躍動感に引っ張られ、番組のテンポが良くなった様に思えたから。なので、彼の“卒業”が残念でならなかった。

 

甲斐の“卒業”が明らかになって以降、制作側から「此れに無い“卒業”の形。」というコメントが出されていたので、「どういう事なのだろう?」と気になっていたのだけれど・・・。

 

此処からはネタバレになってしまうので、其れを承知の上で読んで戴きたい。未見の方は、先を読まない方が良いと思う。

 

昨日の最終話、「法の目を掻い潜っ悪事を働く連中に、“正義の制裁”を加える“ダークナイト”なる人間が登場する。悪者達を痛め付けるものの、命を奪う事は無いダークナイトに対し、好意的な感情を持つ人達が多いのだけれど、其の捜査で右京と甲斐は対立する。」という設定。どんな悪事で在っても、法律に基づいて厳格裁かれるべき。とする右京に対し、法の目を掻い潜って悪事を働き、罰せられない人間が居るのは許せない。というのが甲斐のスタンス

 

で、「此れ迄に無い“卒業”の形。」というのは、余りにも衝撃的な形だった。「ダークナイトの正体は甲斐で、彼は逮捕される。」事になり、「其の監督責任を問われ、右京は無期限の停職処分になってしまう。」のだ。

 

は、「親友の妹が通り魔惨殺されるも、犯人は『責任能力が無い。』との理由から無罪放免となる。→憤り覚え、妹の無念を晴らすべく、犯人を殺そうとする友人を、甲斐は押し止める。→「怒りに任せ復讐が、どんなに愚かかを友人に判らせたかった。」という気持ちから、甲斐は犯人に暴行を働いた。」というのが始まり。しかし、ネット上等で「悪事を働いたのに、法律で裁かれない連中に対し、鉄槌を下してくれる正義の人。」と、好意的な捉えられ方が多かった事から、甲斐は次々と”犯罪”に手を染めてしまったのだ。

 

ネット上では、今回の“卒業”に対し、「酷い終わり方だ。」という否定的な声が多い様だ。確かに、自分も「こんな終わり方なんて・・・。」と、後味の悪さが残ったのは事実。

 

近年「許し難い犯罪をした人間や其の家族に対して、どんな事をしても構わない。」といった風潮が強く、先月発生した残酷な事件に関しても「犯人と称される人達及び其の家族の名前や写真等、個人情報が次々にネット上に晒され、そういった行為に好意的な声が少なく無い。」という現実が在る。「許せない犯罪!」と怒りを覚えるのは理解出来るし、「被害者の個人情報は次々に報道されるのに、少年犯罪という事で加害者の個人情報は晒されず、守られているのはおかしい。」という思いも判らないでは無い。

 

けれど、だからと言って、法治国家で在る以上、法律に反した行為をすれば、其れは“同じ穴の貉になってしまうだろう。「“正義”という言葉を振り翳せば、何をしても許される。」というのはおかしい。況してや、「犯人と称して晒された個人情報の中には、全く無関係の人間が居た。」というのだから、こうなると新たな犯罪行為で在る。

 

そんな「“正義”という言葉を振り翳せば、何をしても許される。」といった風潮に一石を投じたのが、今回の“卒業の形”だった。其れなら其れで、自分は「在り。」だったと思う。

 

甲斐享、御疲れ様。そして、又、何等かの形で番組に再登場して欲しい。


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6 コメント

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Unknown (悠々遊)
2015-03-19 20:11:07
3人目の相棒の卒業の仕方には本当にびっくり。
後味が悪いのも確か。
では何故「必殺シリーズ」は許されるのか。
時代背景が違うと言えばそれまでだけど、江戸時代だって法治国家には違いないわけで。
杉下右京の厳格なまでの順法精神は、法や裁判が「完全無欠」を前提としたものであって、現実には「法の網の目」を掻い潜る悪党を、法で守るという矛盾を抱え込んでしまっている。

余談ですが今回の最終話を見て、相棒3人とも苗字が「K」で始まる事に気付きました。
Kameyama Kanbe Kai これって何か意味があるのかなあ。
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>悠々遊様 (giants-55)
2015-03-20 01:25:33
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

「此れ迄に無い“卒業”の形。」という事でしたので、色々想像はしていたのですが、まさかまさかの結末でした。後味は、決して良く無かったですね。

現実社会でも、「法の目を掻い潜り、罰せられる事の無い悪事(乃至は悪人)。」というのは少なからず在ったりします。そういった事柄に対し、憤りを覚える人は多いし、自分も其の1人では在ります。

だからこそ“必殺シリーズ”は、カタルシスを感じさせてくれるという事で、人気を集めているのでしょうね。自分も、彼のシリーズは大好きだし。

唯、法治国家で在る以上、現実社会では法に則った形で裁かれるのが絶対で、個々人が其れ其れ、己が信じる“正義”で鉄槌を下す様になったら、其れは最早無法国家になってしまう。時代が“侍の世の中”という事で、必殺シリーズでは“脱法行為”を描いても、「此れはフィクションの世界。」と捉えてくれる。でも、“今の世の中”で其れを描いてしまうと、現実とフィクションがごっちゃになってしまう危険性も在り、今回は制作者サイドが一石を投じる形になったという事なのかもしれません。

以前、相棒のトリヴィア・ネタを紹介している雑誌が在り、其の中で「相棒の名前」に付いて取り上げていました。「へーっ。」と思う内容でしたが、悠々遊様が指摘されている「名字の最初が『か』(K)で始まる。」というのの他に、「名前の最後が『る』で終わる。」というのや、「名字は全て地名(亀山=亀山氏、神戸=神戸市、甲斐=甲斐市)。」、そしてもっと面白いのは「『かめやま(4文字)→かんべ(3文字)→かい(2文字)』と、代が進むに連れて、文字数が減る。」というのも在りました。でも、最後の法則で行けば、次の相棒は「1文字」となってしまいますから、此の法則は途切れそうですけれど。

次の相棒が誰になるのか?相棒ファンの中では、可成り話題になっていますね。「神戸尊が返り咲くのではないか?」とか、「社美彌子(仲間由紀恵)さんが、女性初の相棒になるのでは?」等、色々候補が挙がっています。

個人的には「15年という節目を迎えた事で、『相棒』は原点回帰するのではないか?」という気がしており、そうなるとやんちゃ系のキャラだった亀山薫のイメージの役者を起用するのではないかと踏んでいます。で在るならば、佐藤隆太氏なんかは当て嵌まりそう。

神戸の返り咲きという話で思ったのですが、警察を辞めた亀山、そして逮捕された甲斐は、警察官としての相棒には復帰出来ない。でも、十津川シリーズの橋本豊の様に、「警察官だったけれど、罪を犯してしまい、警察官を辞めた。でも、探偵として、十津川の手助けをする。」みたいな役回りならば、彼等も返り咲く事が可能かも。
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シリーズ終了が見えて来た? (Kei)
2015-03-22 22:03:13
忙しくて録画したままになっていた「相棒13最終話」。
本日ようやく見ましたが、確かにこれは衝撃の結末でしたね。

シーズン11~13の相棒甲斐亨(カイト)は「熱血漢だけど若気の至りでつい暴走しがちな、未熟な若者」というキャラで、最初は右京に反発していたけれど、右京の下で働くうちに、“右京に鍛えられ、次第に彼に心酔し、人間的に成長して行く”という展開が微笑ましくて、私は、「これはまるで黒澤明監督の『赤ひげ』だな」と思っておりました。
なので、最終話はきっと、「確執を抱いていた父とも和解し、白血病の恋人と結婚し、彼女を愛するが故に、危険な任務を伴う警察官を辞め、信州かどこかの空気のいい療養所がある土地に移り住んで、二人で力を合わせ病気と闘い生きて行く」という感動と涙の結末ではないかと予想していたのです。
ところがまさかの結末。裏切られましたね。特に熱心な「相棒」ファンで、3年間カイト君を見続けて、その成長を応援して来たであろうファンならガッカリしたか、怒り心頭に発したであろう事は容易に想像がつきます。私もガッカリ派です。

「意外な結末、あるいは意外な犯人が登場するミステリー」というのは大好きで、アガサ・クリスティー作品にはよく登場しますし、単発ミステリー(例えば「相棒の出発点となった土曜ワイド枠)だったならこれはこれで面白かったと思います。だけど3シーズンに亘って出演し、すっかりワトソン的相棒になっていたカイトにそうした役を与えるのは掟破りも甚だしいでしょう。

giants-55さんの言われる通り>「“正義”という言葉を振り翳せば、何をしても許される。」といった風潮に一石を投じた…
というご意見も理解は出来ますが、それを訴えるなら、カイトではなく別の(やや尖がった感じの)若い警察官にその役目を担わせた方が良かった気がします。何ならシリーズ中で時々登場させる等の伏線も張っておくべきでした。
今回は伏線も何もなく、これまでのカイトのイメージとも全く異なる役柄ですから酷評が出てるのだと思います。
何より、今後再放送や昨年公開された劇場版の放映時にも、「こいつ、本当は犯罪者だったんだよな」とか「右京さん、なんでこの頃カイトの本性に気がつかなかったの」と思って見てたら物語を素直に楽しめないでしょうに。

脚本はシリーズ生みの親で、初期には傑作を何本も書いてる輿水泰弘さんですが、最近の輿水さんの脚本は、人物像の掘り下げも浅く、昔ほどの精彩が感じられなくて、どうしたのかと危ぶんでいた所です。善意に解釈すれば、あまりに長く続き過ぎて本人に嫌気がさしてしまったとも考えられます。そう言えば監督もやはりシリーズ1作目からの和泉聖治。監督も輿水さんと同じ考えだったりして。
多分、次のシーズン14からはガクンと視聴率が落ちる気がします。
…あるいは、14はなくて、スペシャル版を1,2回放映してシリーズを終了させる布石なのかも。私自身も、最近の「相棒」のマンネリ化を見てて、晩節を汚さないうちにそろそろシリーズは終了すべきでは、と思っていますので。
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>Kei様 (giants-55)
2015-03-23 01:38:46
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

熱心な相棒ファン程、今回の結末には落胆させられた様ですね。ネット上に載っていたレヴューで印象的だったのは、「全てをも見通している様な切れ者の右京が、何故、3年間も甲斐の“裏の顔”を見抜けなかったのか?」というのと、「今後、甲斐ヴァージョンの相棒を見たとしても、『此奴、こんな正義感を振り翳してるけど、裏では違法な行為をしてたんだよな。』と思ってしまうだろうし、見る気が起きない。」という物でした。

甲斐が初登場した際、良くも悪くも“尖った部分”が在り、其れが右京との3年間でどんどん“成長”して行った様に感じていた。だからこそ、裏の顔が描かれた事で、「此の3年間は、一体何だったんだ?」と落胆する思いは、正直在ります。

「相棒シリーズ」、社美彌子が登場した辺りから、何か変な方向に行き始めた様な気がしています。彼女も、裏の顔が在りますし。魅力的なキャラクターだった「トリオ・ザ・捜一」の1人・三浦信輔が唐突に去る事になったのも、凄く残念だった。

「其れを訴えるなら、“カイト”では無く、別の(やや尖がった感じの)若い警察官に其の役目を担わせた方が良かった気がします。」というのは、共感出来る部分が在ります。おっちょこちょいさは在るものの、“正義”という物に対して異常な熱意を持つ陣川公平なんていうのも、在りだったかもしれません。

以前、Kei様のブログに書かせて貰ったのですが、相棒シリーズの中で自分が最も心に残った作品は、5年前に放送された「ボーダーライン」(http://majibaka2.blog.fc2.com/blog-entry-1409.html)です。「名作」と言えるかは別にして、余りの遣り切れなさから、見終わった後に涙してしまった。
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個人的には好きでした (稲本善博)
2015-03-23 20:35:14
お久しぶりです。
物議を醸した相棒最終回の感想記事、読ませていただきました。

私もプレシーズンから相棒を試聴してきた初期からの相棒ファンですが、このたびの話には満足しており、むしろ大いに有りだと思いました。

と言うのは、まず、これまで警察の不祥事や陰謀を描いてきた相棒なのだから、「向こう側」に堕ちるのは、特命係と言えども例外ではないという認識。
また、元々特命係は「人材の墓場」と呼ばれ、亀山が来るまでは、誰1人として上司の杉下右京に対し、別れの挨拶すらしなかった(亀山最終回の時の杉下右京の台詞より)程の寒々しい部署だった。
亀山、神戸を経て、特命係の「人材の墓場」のイメージは薄れてはいましたが、特命係が元々どんな立場に置かれた部署だったかを考えれば、新たな闇の一つが生まれたとしても不思議ではないし、むしろ今までが上手く行きすぎていたと捉える事も出来ます。

伏線(前振り?)の問題ですが、「伏線」と言うからには、悟られては効果は無いですし、予めほのめかす事で結末を予測されるのを避けたのかも知れません。ましてや「ダークナイト」というキャッチーな言葉を少しでも出そうものなら、誰もが後につながると思うでしょうし。

衝撃を求めている人の多寡はともかく、亀山の相棒退任、小野田官房長の死など、元々様々な枠組みを壊しながら前に進んできたのが「相棒」。だからこそ、水戸黄門的な予定調和ではない、「衝撃の結末」を選んだのだと思います。

とは言え、甲斐亨が登場時から見せていた血気盛んな様子、結末を受け入れられなければ職場を欠勤する程の心の不安定さなど、甲斐がダークナイトたりえる下地(それこそ性格的な意味での「伏線」)は十分用意されていたと思います。
そして、制作する側にしてみれば、最終回を迎える以前までに甲斐の危うさを散りばめるまでが、ギリギリの「伏線」だったのかな、と思っています。

今回のストーリーですが、いわゆる「私刑」の是非を問うというテーマで考えると、対立軸として杉下右京は最適ですね。
杉下右京は一貫してどんな理由があろうと犯罪を憎む立場。
しかし、法律に対して厳格であるも、作品は杉下右京の厳格さを常に肯定的には描かず、厳格が高じて歴代相棒と対立する事もしばしば(甲斐も例外ではなかった)。「杉下右京の正義は暴走する」とまで評される程。
今後相棒でこのテーマが扱われるにせよ、一義的には描かれないでしょうね。

それから甲斐亨のダークナイト化ですが、(放送が実際の時系列通りなら)ダークナイトの前身から数えても2年前の4月なので、甲斐享の2シーズン目以前の話である映画版の頃は、まだダークナイトではなかったと言うことになりますね。なので相棒であった3年間ずっとダークナイトだった訳ではないという事になります。

甲斐亨が相棒になったのは3年前。そこからダークナイトに至るまでの1年間の話は、今振り返れば考察する上で興味深く思えます。
きっかけは親友の妹が理不尽に殺された事ですが、「私刑」に手を染めるまでの甲斐亨が、そこに至るまでの「下地」として、どんな風に描かれてきたか。
前述した事以外にも何か見つかりそうです。

最後になりますが、甲斐亨には罪を償ってみんなの前に現れる事をファンとして望んでいます。
今は花の里の女将である月本幸子も、(事情と立場は違えど)罪を償って今、皆と接しているのですから。
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>稲本善博様 (giants-55)
2015-03-24 02:03:24
御久し振りです。そして、書き込み有難う御座いました。

悠々遊様、Kei様、そして稲本善博様と、皆様の書き込みを拝読していて感じたのは、「相棒シリーズ」に対する深い思い。自分なんぞは途中から見始めた身なのですが、其れでも此の作品に関しては、可成り感情移入してしまっている。況や、古くから見ておられる皆様なら猶更・・・という感じなのでしょうね。

稲本様の今回の書き込みの中で、最もハッとさせられたのは、「特命係の“抑の位置付け”」に付いてでした。ドラマを見ている視聴者としては、“亀山薫が相棒になって以降の特命係”しか知らない訳で、仰る様に其れ迄は“人材の墓場”だったんですよね。其れを思うと、確かに亀山薫から神戸尊迄の“相棒としての終わり方”は、出来過ぎていたとも言える。

法律に対して常に厳格で在り続ける片山右京に対しては、仰る様に亀山も神戸も“情”の部分で対立した事が何度か在った。でも、此れ迄は其の対立が“最悪の状況”を迎えずには済んだけれど、甲斐享の場合は・・・という事なのでしょうね。

とは言え、「細かい所迄気になってしまうのが、僕の悪い癖。」と一寸した違和感に反応し、鋭い洞察力を見せて来た片山右京が、甲斐の“裏の顔”に全く気付かなかったというのは、どうしても妙な気がしてしまう。情に流される事が無い彼だけれど、「おかしいな。」とは思いつつ、相棒に対する深い信頼感が疑問を深めさせなかった・・・という事で在れば、人間・右京の顔が感じられて、其れは其れで救いでは在るのですが。

甲斐の“再登場”、自分も望んでいます。警察官としては無理だろうけれど、そうでは無い形での相棒(上で悠々遊様宛のレスで書かせて貰った様な形とか。)としてなら、充分に在り得そうだし。
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