昨日、「第53回プロ野球ドラフト会議」が行われた。1巡目重複指名選手は次の通りで、チーム名は籤を引いた順番、そして、引き当てたチームは青太文字で表示する。
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マリーンズ→スワローズ→ファイターズ→ジャイアンツ→ゴールデンイーグルス→タイガース→ホークス
・中村奨成選手(2チームが競合)
・安田尚憲選手(3チームが競合)
マリーンズ→タイガース→ホークス
・村上宗隆選手(3チームが競合)
スワローズ→ジャイアンツ→ゴールデンイーグルス
・馬場皐輔投手(2チームが競合)
タイガース→ホークス
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今年のドラフト会議で最大の目玉だった清宮選手には、7チームが競合し、引き当てたのはファイターズ。又、中村選手は、“地元”のカープが引き当てた。
「此処ずっと、注目選手にセ・パ両リーグのチームの指名が重複した場合、パ・リーグのチームが殆ど当たり籤を引き当てる。」という傾向が続いているけれど、今年のドラフト1巡目に関して言えば、パ・リーグの「2勝2敗」と五分。とは言え、清宮&安田両選手という超目玉を引き当てたのが共にパ・リーグという事を考えると、「相変わらずパ・リーグは籤運が強いなあ。」と思わざるを得ない。特にファイターズは、此処ずっと籤運が強い印象が在る。
一昨年及び昨年と、強運振りを見せ付けていたホークスの工藤公康監督だったが、今年の1巡目ではまさかの3連敗。常に「最後に残った籤を引く。」という展開だったが、「残り物には福が在る。」とはいかなかった。
監督2年目にして、初めて籤を引く事となったジャイアンツの高橋由伸監督。レギュラー・シーズンでは“運の無さ”を感じる事が多く、心配していたのだが、案の定、1巡目は2連敗。「共に、直前に籤を引いたチームが当たり籤を得た。」というのは、何とも運の悪さを感じてしまう。「ジャイアンツ史上唯一、リーグ優勝経験が無い儘に解任された堀内恒夫元監督の二の舞を踏まなければ良いが。」とずっと懸念しており、来季が非常に不安となる1巡目だった。
「上位指名でジャイアンツが当たり籤を引き当て、大喜びしている。」という光景を、もう随分見ていない気がする。「1980年の1位指名、4球団競合の末、原辰徳選手を引き当てた藤田元司監督。」や「1992年の1位指名、4球団競合の末、松井秀喜選手を引き当てた長嶋茂雄監督。」の強運振りが、今となっては懐かしい。
1巡目指名は上手く行かなかったジャイアンツだが、先月の記事「今オフにジャイアンツがすべき事」の中で「多くの競合になろうとも、清宮選手を敢然と1位指名して貰いたい。」と書いた自分としては、ジャイアンツが清宮選手を1位指名した事を称えたい。結果として外してしまったけれど、“攻めの姿勢”は良い事だ。ドンマイ!