ジャイアンツの井端弘和選手(40歳)が昨日、今季限りで現役引退する事を表明した。高橋由伸選手の引退表明もそうだが、井端選手の場合も「未だ出来るのに、勿体無いなあ。」という思いが強い。
「同い年の(高橋)由伸より、長く遣る事は絶対に無いと思っていた。彼が現役引退して電話を貰い、直ぐに(自分も)辞め様と思った」と井端選手は話していたが、「2千本安打迄残り88本」と迫っている状況で、引退を決断したのは実に潔い。17年間、本当に御疲れ様!
其れにしても、今季程“大物選手”が次々と引退する年は珍しい。球界全体で、世代交代が進んでいるとい事なのだろう。政界もそうで在って欲しいのだけれど・・・。
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「『ハーバード大』論破の『服役囚』チームに喝采」(週刊新潮[10月22日号])
「良く学ぶ者は貴人となり、無学なる者は下人となる。」と迄言ったのは福沢諭吉だが、其の福沢が「討論」と訳語を当てたのがディベート。論理で戦う其の競技版の大会で、今年全米を制し、昨年の世界大会覇者でも在った名門ハーバード大学。「其の盤石の王者が、ニューヨーク州の服役囚チームに敗れた。」と10月7日、全米のメディアが一斉に報じた。
「ハーバードと言えば、世界トップクラスの頭脳を擁する大学。其れが囚人、然も殺人犯を含む最重度警備施設に収容されている服役囚達に敗れたのです。彼等に注目が集まり、『映画化すべきだ。』と話題になっています。」。(国際部記者)
服役囚達は同州のバード大学という小さな私大のプログラムで学び、「昨年、チーム結成後の初戦で強豪・陸軍士官学校(ウェストポイント)を撃破すると、世界大学ディベート・ランキング上位常連のヴァーモント大学も破りました。其の後、陸軍士官学校との再戦に負けるのですが、今回の勝利。ドラマチックさに注目が集まっているのです。」。(同)
科学作家の竹内薫氏が言う。「留学当時、アリストテレス以来の弁論術を駆使する討論には悩まされました。彼のロジックのゲームでハーバードに勝つとは。」。
バード大学によると、3年以内の再収監率が全米では40%近いのに対して、同大学プログラムの卒業生は2%未満だと言う。
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「ディベートで、名門・ハーバード大学の面々に勝利した。」というだけでも凄いのに、勝利したのが服役囚チームというのは本当に凄い。こういった実績を残せば大きな自信になるだろうし、再び犯罪に手を染め様とは思わないだろう。
前科者に対する不当な扱い等、我々世間の側にも問題が在るとは思うけれど、我が国の再収監率が高い大きな要因は、「収監時の更生プログラムが、余り現実的では無いから。」とも言われている。そういう事で言えば、確かに今回のニュースには、参考になる面が在ろう。