「先日のドラフト会議で、スワローズの真中満監督が“当たり籤”を引き当てたと勘違いして大喜びしたものの、直後に外れ籤で在る事が判明し、意気消沈した場面。」が何度もニュース番組等で流されたが、古くからの野球ファンの中には彼の場面を見て、「10年前の2005年に行われたドラフト会議で、同じ勘違いが起こっていた。」事を思い出された方も多かったと思う。
2005年のドラフト会議では、此方に記されている様に「高校1巡目」(当時は「高校生選択会議」と「大学生・社会人他選択会議」の2部構成だった。)で2度起こったのだけれど、印象度の強さでは「大阪桐蔭の辻内崇伸投手を1巡目に指名したバファローズの中村勝広GMとジャイアンツの堀内恒夫監督が籤引きに臨み、当たり籤を引き当てたと勘違いして中村GMが大喜びするも、実際には外れ籤だった。」というのが忘れられない。
「十年一昔」と言うけれど、指名された側の辻内投手は2013年に引退、指名した側の堀内監督は今や国会議員、そして中村GMは先月、残念乍ら泉下の客となられてしまい、彼の一件は「十年一昔」以上に昔の感さえする。
そんな感慨に浸りつつ、「2005年度のドラフト会議で指名された面々で、今も現役を続けているのは、何の位居るんだろう?」という疑問が。同年12月1日に行われた「育成選手選択会議」も含めると、指名された選手は全部で102名。其の内、昨日の時点で(日本プロ野球所属の)現役は、以下の通り。(当時指名したチームを記しており、現在は別のチームに移籍している選手も。)
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【マリーンズ】 指名された全8人の内3人-37.5%。
(大学生・社会人ドラフト)
3巡目:根元俊一選手
5巡目:古谷拓哉投手
(高校生ドラフト)
4巡目:細谷圭選手
【ホークス】 指名された全11人の内4人-36.3%。
(大学生・社会人ドラフト)
3巡目:藤岡好明投手
5巡目:本多雄一選手
6巡目:柳瀬明宏投手
【ライオンズ】 指名された全7人の内2人-28.5%。
(高校生ドラフト)
1巡目:炭谷銀仁朗選手
4巡目:田中靖洋投手
【バファローズ】 指名された全7人の内4人-57.1%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:平野佳寿投手
3巡目:岸田護投手
5巡目:中山慎也投手
(高校生ドラフト)
1巡目:岡田貴弘(T-岡田)選手
【ファイターズ】 指名された全9人の内6人-66.6%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:八木智哉投手
3巡目:川島慶三選手
4巡目:武田勝投手
5巡目:小山桂司選手
(高校生ドラフト)
1巡目:陽岱鋼選手
4巡目:今成亮太選手
【ゴールデンイーグルス】 指名された全11人の内6人-54.5%。
(大学生・社会人ドラフト)
3巡目:青山浩二投手
5巡目:西村弥選手
7巡目:井野卓選手
(高校生ドラフト)
1巡目:片山博視投手
3巡目:宇部銀次選手
4巡目:枡田慎太郎選手
【タイガース】 指名された全6人の内3人-50.0%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:岩田稔投手
(高校生ドラフト)
1巡目:鶴直人投手
4巡目:前田大和(大和)選手
【ドラゴンズ】 指名された全12人の内5人-41.6%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:吉見一起投手
3巡目:藤井淳志選手
4巡目:新井良太選手
5巡目:柳田殖生選手
(高校生ドラフト)
1巡目:平田良介選手
【ベイスターズ】 指名された全5人の内3人-60.0%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:高宮和也投手
(高校生ドラフト)
1巡目:山口俊投手
3巡目:黒羽根利規選手
【スワローズ】 指名された全7人の内4人-57.1%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:武内晋一選手
5巡目:飯原誉士選手
(高校生ドラフト)
1巡目:村中恭兵投手
3巡目:川端慎吾選手
【ジャイアンツ】 指名された全11人の内4人-36.3%。
(大学生・社会人ドラフト)
希望入団枠:XXXX投手
5巡目:脇谷亮太選手
(高校生ドラフト)
4巡目:福井優也投手[入団拒否]
(育成選手ドラフト)
1巡目:山口鉄也投手
【カープ】 指名された全8人の内3人-37.5%。
(大学生・社会人ドラフト)
3巡目:梵英心選手
(高校生ドラフト)
1巡目:鈴木将光選手
2巡目:今井啓介投手
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指名された全102人の内、現役なのは47人。約46.0%が現役という事になる。全体では「10年で半分以上が引退。」という事で、現役率が最も高いのは「ファイターズ指名組」、逆に最も低いのは「ライオンズ指名組」という結果に。
で、ジャイアンツに「大学生・社会人ドラフト」の希望入団枠で指名&入団した選手の名前を伏せ字にしたが、今、悪い意味で注目を集めている“大馬鹿者”の内の1人・福田聡志投手で在る。希望に燃えていたで在ろう彼が、10年後にこんな事になってしまうとは・・・。
当たり籤の様式をいろいろ変えたそうですが、サンプルが各テーブルに貼ってあるそうなので、勘違いした双方の球団に問題アリですネ。
××××投手。笑っちゃいました。
陽岱鋼選手の涙、忘れられないですね。当人は「実兄と同じチームでプレー出来る。」と思ったのも束の間、実は外れ籤で在ると判ったのですから。でも、結果としては、ファイターズに入ったのが正解だったのかも。ファイターズでチームの顔になれたし、実兄は結果を残せず、昨年ホークスを退団する事になったし。何がどう幸いするか、又は災いするか、神のみぞ知るなんでしょうね。
過去に勘違いトラブルが在ったのだし、仰る様にテーブルにサンプルが貼ってあるそうなのですから、真中監督の大ミスですね。又、「真中監督が大喜びしていたから。」という理由が在ったにせよ、中身を確認しなかった金本監督も「喝!」。