ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

どんな社会にも居るもの

2009年05月01日 | スポーツ関連
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桑田真澄、少年野球指導者に! 『自分に甘く子どもに厳しい。』」(4月29日、J-CASTニュース

元プロ野球選手の桑田真澄が2009年4月28日のブログで、4月から入学した早稲田大学での学生生活に付いて書いている。

「学び、考え、研究するということは、たまらなく楽しいね!」と桑田。学生生活を送る事が出来る、という幸せを噛み締めている様だ。唯、桑田の生活は忙しそうだ。仕事をし乍らの週5日通学。「初めの1週間で、首と肩がガチガチになってしもうたわ。」と、思っていた以上に「大変」だと明かす。それでも、早稲田での勉強を「長年の夢」だったと綴り、「1日、1時限を大切にしたい。」。

そんな「学び」の場に居るからか、少年・学生野球の指導者に付いても言及している。前回3月10日のブログでも、日本の「何百というチームを見てきた」中で、 「成長期の学生に100球、200球と投げさせている指導者が何と多いこと」、「怒鳴り散らしている指導者ばかり」、「自分に甘く、子ども達に厳しい指導者は要らない」と、その現状に警鐘を鳴らしていた。

この内容に「すごい反響があった」という事で、今回も、「同じ野球人として、伝えたいことがあるんだ。」と綴る。指導者には、「(1)トレーニング、栄養、休養のバランス、(2)野球、勉強、遊び(恋愛)のバランス、(3)走・攻・守のバランス」の3つのバランスを大切にし乍ら、「将来、日本を支えてくれる金の卵」を指導して欲しいと説いている。「楽しく、厳しく、温かく、子供達を見守っていきましょう。」と、全国の指導者達にエールを送っていた。
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高齢者の域に入っている母はコーラスやら史跡巡りやらと、地域のサークルに複数参加している。以前は高齢の女性が参加者には目立ていたが、近年は高齢の男性も増えて来ているとか。定年を迎えた男性が家に籠るのでは無く、外に目を向けるのは非常に良い事だと思う。唯、概して女性達がサークル内で活発に他者とコミュニケーションを図っているのに対して、男性の中にはそれが出来ない者が少なくないと言う。話の輪に加わろうと努力すう男性も居るには居るものの、話す内容が「自分は(一流企業の)XXの部長をしていました。」的な“過去の肩書”に関する物が多く、周りがウンザリして離れて行ってしまうケースが結構見受けられるらしい。仕事一筋で生きて来て、趣味らしい趣味も無く定年を迎えたという理由も在るのかもしれない。それはそれで気の毒に思うが、自分はそういう過去の肩書にしがみ付くのでは無く、趣味人として晩年は行きたいもので在る。

プロ野球選手として現役を終えた後、新たなフィールドで学ぶ姿勢を見せている桑田氏。「こういう生き方も良いなあ。」と感じてしまう。「何等かの必要性に迫られて。」という場合等は別にして、そうで無ければ「学ぶのには遅過ぎる。」という事は無いのだから。個人的に「何れジャイアンツの監督に就任して欲しい。」と願っている桑田氏だが、それ迄に少年野球の指導者を務めるというのも在り。様々な経験を積む事で、より魅力的な指導者になってくれたらと。

ところで、桑田氏が少年野球の指導者に警鐘を鳴らしている内容だが、これはどんな社会の指導者にも言える事だろう。「精神論ばかりを振り翳す指導者。」、「他者に責任をおっ被せるばかりで、自分は一切責任を負わない指導者。」、「手柄を独り占めする事に汲々としている指導者。」等々。こういう人達を見ていると、怒りよりも哀れさすら感じてしまう。「人の振り見て我が振り直せ」という故事も在る様に、自戒するばかりで在る。

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10 コメント

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生涯教育の現場 (ストラングラー)
2009-05-01 10:19:30
>自分は(一流企業の)XXの部長をしていました

生涯教育の現場はよく知っていますので、わかりますわかります^^;。まあそういう場に行かなくても法事で「いつまでたっても昔の自慢ばかりの叔父さん」という人がかならず構成員にいる、思い当たるという方いるのではないですか。自慢でなくてもやたらと部下に話すように大声で威張られてまいった、とか。

あと女性でも「夫は○○(一流企業)の幹部だった、息子は東大、娘は美大。。。」とその話ばかりするので嫌がられ、他人が何か言うと「あら裕福なのね」とか嫌味を言う。そういう困った人のために他の人が嫌な思いをしてその人の同類項以外出席率が悪くなる。そんな傾向のクラスも多いと見聞きしました。あと先生の学歴をしつこく聞いて、自分や配偶者、子供よりも低いと見るや馬鹿にしだす、など。大人の学級崩壊です。でも大抵そういう人は「実は東大の息子はロクに電話もしてこない」「30過ぎた息子は結婚の気配もない」「夫とは会話がない」「介護の問題を抱えている」等々、辛いことのある人なのですが、いちいちカウンセリングするわけにもいかないし、困ったものだそうです。また放送大学、NHK学園に於いても「無気力な若者(フリーター層)」と「若者と教員相手に威張り散らす中高年」の問題というのはあるようです。中高生を相手にするより「アノ世代の人」を教えるほうがホネ折れる、もうちょっと金が良いといい、なんて話も^^;。ただ7080ぐらいまで行きますと今度は「とにかく真面目真面目で熱心な生徒さん」が増えるようです。
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>ストラングラー様 (giants-55)
2009-05-01 12:01:08
書き込み有り難う御座いました。

記事では「過去の肩書にしがみ付いている高齢男性」を例に挙げましたが、ストラングラー様が書かれている様に「身内の経歴ばかりを口にする女性」というのも居ますね。と言うか、こういった事は老若男女を問わないのかもしれず、結局は個人のパーソナリティーによるものなのでしょう。コミュニケーションを取る範囲が非常に狭い為、話す内容が自分の身内の事ばかりという人も居られますが、それも結局は相手に対して何を話して良いのか困ってしまい、結局は人が離れて行ってしまうという事になるでしょうし、当人がその理由を気付いていないだけに気の毒では在ります。

母が参加している歴史講座で以前、講師の肩書を聞いて「何だ、東大じゃないのね。じゃあ話を聞いても仕方無いわ。」と言った人が居たとか。肩書だけでしか判断出来ないという事なのでしょうが、こういう人は自ら“世界”を狭くしてしまっていると思うし、勿体無いなあと感じます。
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いましたね… (Spa supernova)
2009-05-01 22:17:17
自己実現のために、児童・生徒を消耗する輩…。数人目に浮かびます。

>地域のサークルに

老人同士の付き合いは案外と面倒みたいですね。ひと頃ゲートボールサークルの陰湿な人間関係と事件がよくニュースで話題になりました。
母親はいろいろ愚痴ったりしていますが、その割には本人意地っ張りなので、こちらが「だったらそんな所行かなきゃいいでしょ」「別にそんなのとつきあってやらんでも構わんでしょ」と言っても結局聞く耳を持ちません。文句ばかり言っていたのに、突然気が変わったのか「あんたはあの人を悪く言いすぎだ」と批難することも。親身になっていたこっちのほうが気が滅入る…。

そういえば写真とかウォーキングとか、グラウンドゴルフとか一人か二人で出来る趣味が流行っていますね。

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わが意を得たり (ハムぞー)
2009-05-01 23:13:41
少年野球の練習風景を見ると
コーチがクソミソにガキんちょに怒鳴っているところによく遭遇します。

大人から見ると
会社でのウップンを晴らしているだけにしか
見えないのですが・・

最初からガミガミじゃ
やる気も起こらないのでは。

しかし怒っている声って
第三者である者にも
なーんか、気持ちが良くないので
怒るのは、最低限にしてほしいものです
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>Spa supernova様 (giants-55)
2009-05-02 05:25:21
書き込み有り難う御座いました。

今読んでいる或る小説はプロ野球のチームを舞台にして描かれているのです、それがどう考えてもジャイアンツがモデルなんです。で、“上”へのアピール&自身のストレス発散の為だけに選手に猛特訓するコーチとか出て来て、「最悪だなあ。」と思ってしまう訳ですが、こういう輩は他の社会にも居たりするんですよね。

どんな組織でも出来上がって年数を経ると、“古株”が悪い意味で牛耳り出してしまう事が。自身の意に沿わない者を排他する様な傾向は、傍目から見ていても良い気分がしないもの。だからこそ、そういった事とは無関係な一人や二人で出来る趣味も流行るのでしょうね。
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>ハムぞー様 (giants-55)
2009-05-02 05:33:59
書き込み有り難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰います。

最近は余り見掛け無くなりましたが、一寸前迄はTVで所謂「頑固な店主の店」なんて番組がちょこちょこ放送されていました。客に対して「あー、そういう食べ方は駄目!」とか「うちは何分以内に食してくれない客は来なくて良い!」等、過度に口出しする店主も嫌でしたが、何よりも嫌だったのが使っている人間を客の前で大声で怒鳴り上げている様なケース。親方と弟子という関係に於いて厳しく接するというのは否定しないものの、「食事=リラックス」という思いで訪れている客にとっては目の前でギャアギャア騒がれるのは全く以て迷惑。特に「自身のストレス発散」としか思えない様な怒鳴り上げ方をしているのは、不快以外の何物でも無い。ハムぞー様が御指摘の指導者も、そういった類と言えますね。

名将・藤田元司氏も座右の銘にしていたとされる山本五十六氏の言葉「遣って見せ、言って聞かせて、させて見せ、“褒めて”やらねば、人は動かじ」というのは、至言だと思います。
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Unknown (iorin)
2009-05-02 17:40:13
うちの親父少年野球の監督でした。兎跳びや100球投げるとか水飲むなはやっていませんでしたが、友達がエラーやミスしてもなぜか全部息子である俺のせいでした。今となっては他の子は怒れなかったのだと理解しております。

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>iorin様 (giants-55)
2009-05-02 18:36:11
書き込み有り難う御座いました。

“親子鷹”として有名だった原貢氏と辰徳氏。辰徳氏にとっては高校&大学と父親が監督だった訳ですが、常々父親からは「能力が御前と余り変わらない選手が居たら、俺はそいつを使う。」と言われていたとか。又、iorin様と同じく、仲間がミスした際には辰徳氏が代わりに怒られる事も少なくなかったとも。同じチームで親子が監督と選手という立場に在ると、一寸した事でも他者からはエコ贔屓していると思われ勝ちで、それ故の厳しさだったのだろうと辰徳氏は振り返っていました。iroin様の御父様も、きっと同じ思いだったのでしょうね。
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息子が野球をやめたわけ (赤い三角定規)
2009-05-17 13:50:40
1試合で、2~3本はヒットを打っていました。
そのチームは、ソフトボールや野球を
やっていて、試合が終わると監督の家で「打ち上げ」のようなパーティがありました。
ところが、息子が打っても決して褒めない。鬱陶しそうにする、そんなことが多かったのだそうです。

監督のこどもが、ピッチャーで4番でした。
監督の家での打ち上げも、監督のこどもと、小学校での同じクラスメートが褒められていました。引き立て役、ですね。だから、息子がいくら活躍しても、自分のこどもよりも注目が集まることを嫌ったんでしょうね。きっと。

そのことは最近まで話してくれなかったので、野球をやめたことにガッカリしていたこともあったのですが、そんなふうだったのね、知らなくてごめんね、と今更思っています。。。
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>赤い三角定規様 (giants-55)
2009-05-17 14:28:23
書き込み有難う御座いました。

以前に書いたのですが、幼少時に引っ越した際、方言を使っているという事で当初は虐められました。時には、集団から暴力を受けた事も。ボコボコにされて、全身傷だらけになりましたが、「どうしたんだ?」と尋ねる教師や親には無言を通した自分。「人に言ったら、余計に自分が惨めになる。」という思いが強かった訳ですが、長じてその時の事を親に話した際「やっぱり、そうだったんだ。」と言われました。従兄や知人にもそういう経験をした者が居り、子供には子供のプライドっていうのが在るんですよね。ですから赤い三角定規様の御子息も、理不尽な仕打ちと思いつつ、親御さんには何も言えなかった(言わなかった)のだと思います。

他者に厳しさを求めるならば、先ずは自身を律し、且つ身内に一層の厳しさを見せる。これが普通だと思うのですが、世の中にはそうで無い人も少なくないのが現実で・・・。
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