「行動展示」というスタイルが評判を呼び、入場者数が増え続けていた旭山動物園。しかし今月上旬、「平成20年~21年の夏季と冬季を合わせた年間入場者数が、前年比約29万6,000人減の277万1,340人となった。」事が報じられた。昨年7月の洞爺湖サミットにて厳戒態勢が敷かれた事で、修学旅行生を始めとしたツアー客が減少した。」事や「原油高や不景気等の影響。」等が減少理由に挙げられている。同園で年間入場者数が減少したのは12年振りとか。一方、「昨年度の上野動物園の年間入場者数が、一昨年度より約60万人も減少した。」という報道も為されていた。同園に中国から2頭のパンダ「ランラン&カンカン」が贈られた1972年以降、最低の年間入場者数を記録したそうだ。
動物園の運営が厳しいと言われて久しい。「動物達の匂いが嫌だ。」という近隣への配慮が欠かせないというのも在るが、何よりも維持費が半端じゃないと言う。動物達の餌代が馬鹿にならないのだ。安く済む動物も居るが、中には半端じゃない餌代を要する動物も。27日付けの東京新聞(夕刊)に載っていた記事「人気者コアラ 罪な美食」では、そんな実状が紹介されていた。
上野動物園のパンダ「リンリン」が死んだのは、昨年の4月30日。同園にとって最大のスターと言って良いパンダ、その最後の1頭が居なくなってしまった訳だ。今や都内の動物園で最大のスターは、多摩動物公園のコアラと言っても良いだろう。ところがこのコアラはかなりのグルマンで、餌代も破格中の破格。以下は「多摩動物公園に於ける主要動物の、1頭当たりの年間餌代」。
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「多摩動物公園の動物1頭当たりの餌代」
野鼠: 730円
朱鷺: 2万円
チンパンジー: 23万円
ライオン: 70万円
キリン: 87万円
アフリカゾウ*1: 400万円
コアラ: 2,100万円
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同園では3頭のコアラが居り、つまり彼等の餌代は年間6,300万円になる訳だ。身体の大きさで言えば、アフリカゾウの比では無い小ささのコアラ。食べる餌の量も、アフリカゾウより遥かに少ない。では、何故こんなに餌代が高いのか?
コアラの餌で在るユーカリは、原産国のオーストラリアが災害等で輸出出来なくなる事態に備えて輸入には依存せず、国内6ヶ所で栽培されている。栽培の人件費や管理費も餌代に加算されるので、どうしても高額になってしまうと。
又、コアラの“好き嫌い”もコスト増に繋がっていると元記事では指摘している。ユーカリは1日に8種類、合計25kgが与えられるが、実際に彼等が口にするのは好みの葉だけで、僅か25gに過ぎない。単一の種類では腸内細菌を保てないそうで、多くの種類のユーカリを摂取する必要が在り、どの葉をどれだけ食べるかは彼等の気分次第。故に何れの葉も減らせない。新鮮な葉しか食べないので、保存も出来ないという事情も。
国内のコアラの9割が白血病等を引き起こすウイルスに感染していると言われ、「体力が低下すると発症する可能性が高くなる為、餌の質を下げるのは難しい。」という事も在るのだそうだ。
「動物園という“人工環境”に置くからいけない。自然に帰すべきだ。」というのは理想論だろうが、可愛い動物達の姿を間近で見たいという人間の欲を自分は否定出来ない。彼等の姿を見ていると、本当に癒されるし。
*1 アフリカゾウと言えば、「がきデカ」のこまわり君のギャグ「あふりか象が好き!」を思い出す。こまわり君のギャグ絡みで、こちらの写真に爆笑。
動物園の運営が厳しいと言われて久しい。「動物達の匂いが嫌だ。」という近隣への配慮が欠かせないというのも在るが、何よりも維持費が半端じゃないと言う。動物達の餌代が馬鹿にならないのだ。安く済む動物も居るが、中には半端じゃない餌代を要する動物も。27日付けの東京新聞(夕刊)に載っていた記事「人気者コアラ 罪な美食」では、そんな実状が紹介されていた。
上野動物園のパンダ「リンリン」が死んだのは、昨年の4月30日。同園にとって最大のスターと言って良いパンダ、その最後の1頭が居なくなってしまった訳だ。今や都内の動物園で最大のスターは、多摩動物公園のコアラと言っても良いだろう。ところがこのコアラはかなりのグルマンで、餌代も破格中の破格。以下は「多摩動物公園に於ける主要動物の、1頭当たりの年間餌代」。
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「多摩動物公園の動物1頭当たりの餌代」
野鼠: 730円
朱鷺: 2万円
チンパンジー: 23万円
ライオン: 70万円
キリン: 87万円
アフリカゾウ*1: 400万円
コアラ: 2,100万円
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同園では3頭のコアラが居り、つまり彼等の餌代は年間6,300万円になる訳だ。身体の大きさで言えば、アフリカゾウの比では無い小ささのコアラ。食べる餌の量も、アフリカゾウより遥かに少ない。では、何故こんなに餌代が高いのか?
コアラの餌で在るユーカリは、原産国のオーストラリアが災害等で輸出出来なくなる事態に備えて輸入には依存せず、国内6ヶ所で栽培されている。栽培の人件費や管理費も餌代に加算されるので、どうしても高額になってしまうと。
又、コアラの“好き嫌い”もコスト増に繋がっていると元記事では指摘している。ユーカリは1日に8種類、合計25kgが与えられるが、実際に彼等が口にするのは好みの葉だけで、僅か25gに過ぎない。単一の種類では腸内細菌を保てないそうで、多くの種類のユーカリを摂取する必要が在り、どの葉をどれだけ食べるかは彼等の気分次第。故に何れの葉も減らせない。新鮮な葉しか食べないので、保存も出来ないという事情も。
国内のコアラの9割が白血病等を引き起こすウイルスに感染していると言われ、「体力が低下すると発症する可能性が高くなる為、餌の質を下げるのは難しい。」という事も在るのだそうだ。
「動物園という“人工環境”に置くからいけない。自然に帰すべきだ。」というのは理想論だろうが、可愛い動物達の姿を間近で見たいという人間の欲を自分は否定出来ない。彼等の姿を見ていると、本当に癒されるし。
*1 アフリカゾウと言えば、「がきデカ」のこまわり君のギャグ「あふりか象が好き!」を思い出す。こまわり君のギャグ絡みで、こちらの写真に爆笑。
こんな私がいうのも、なんですが、動物園の存在を否定的に見ております。
存在意義が疑問です。娯楽のために動物を供するのはいけないことだと思います。
動物研究の施設なら、都会ではなく、動物の原産地に作るべきでしょう。
どうしても動物が見たければ、彼らの邪魔にならないように、そっと、野生のものを観察すべきです。
獣は野で、鳥は空で、魚は海で見るのが一番美しいです。
豪州ではよく自然発火しますよね。
そのリスクも考えないと
いけないんですよね。
>こちらの写真
セリーグW田球審の
「ストライク」のポーズ・・・
っていうか普通の人の年収より多いって。。。凄すぎますね。
カラはたいして大きくもないのに、金くい動物とは意外
動物園を運営する上で動物の餌代がかなり重荷になっているというのは知っていたのですが、思っていた以上に高額。象等の身体が大きい動物はまだしも、コアラの様な小柄な動物がこれ程迄に餌代が掛っているとは・・・。理由を読むと「なるほど。」と思うのですが、それにしてもグルマンですね。