昨日も書いたが、今年の落合監督の”人身掌握術の妙”と”策士ぶり”には感服する他はない。「積極的な戦力補強を行なわず、現有戦力の”底上げ”で優勝する。」と豪語し、それを実現してしまうのだから、立派である。就任2年目のドラゴンズの動向が、今から楽しみ。
日本シリーズどころか、パ・リーグの優勝すらも決定していないこの段階で、来年のドラゴンズの動向を云々するのも変な話なのだが、ここ最近、ドラゴンズの”大補強”が囁かれているのが気になる所だ。
獲得を囁かれている選手には、ビッグネームがズラリと並ぶ。ウッズ選手(ベイスターズ)やアリアス選手(タイガース)、ペタジーニ選手(ジャイアンツ)、そして清原選手(ジャイアンツ)の名前迄上がっている。あくまでも噂の範疇でしかないが、「火の無い所には煙が立たない。」という喩えも有る。
昨日書いた記事のコメント欄にも付記したが、落合監督は優勝手記で次の様に述べている。
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「目指したのは、ごくごく単純な野球だった。守る時は守る。攻める時は攻める。”昔の野球”だと思う。年配の方は懐かしがって見てくれたかもしれないが。ホームランの少ない野球は、若い人には物足りなかったかもしれない。でも、派手な野球ではなく、”勝つ為の野球”に徹した。」
「シーズンを通して好不調の波が少なかったのは、投手力と守備力の御蔭。もし打力のチームであっても、俺は徹底的にこの野球をやらせる。巨人の様なチームでも、出来ない筈はない。巨人だって走れる選手は居るし、しっかり勝てる投手も居る。だけど、”余りにも打てるから”、その部分に手を加えなかっただけ。野球は”守り”だ。」
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これ等の発言は、近年主流となっている金銭で戦力を掻き集める手法へのアンチテーゼと言えるだろう。ジャイアンツの様な”巨大戦艦主義”が必ずしも悪いとは思わない。其処に、ファンが魅了される”華”が存在すれば、それはそれで、ショービジネスとしては有りなのかとも思う。又、落合監督が言う所の”昔の野球”が絶対かと言えば、それも全てが正しいのか判らない。嘗て、勝つ事に徹した”川上野球”や”藤田野球”が、必ずしも観客動員に結び付かなかった事実も有る。
「勝負事なのだから、勝たなければ意味が無い。」というのは正だろう。しかし、”プロ”野球という観点に立ってみると、勝つだけが全てか?というと、それは違う様な気もする。チームは最下位に沈んでいるにも拘らず、イチロー選手の活躍に一喜一憂するのは何故か?其処には、彼の類稀なる”技術”に魅せられる部分が有るのではないだろうか。数字的に見れば、御世辞にも一流選手とは言えない新庄選手に、自分も含め多くの人間が魅せられるのは、彼の”華”の部分に起因しているのではないだろうか。
話を元に戻すが、「大補強を否定して優勝を現実化した」今年のドラゴンズ。従来のチーム作りへ一石を投じたのは確かだ。これを覆して、来季は大補強に走るのか、それとも、あくまでも現有戦力に固執するのか、興味深い所だ。
チームの”色”はそれこそ色々在って良いと思う。今年は今年の闘い方であって、戦力分析をした結果、来季は新しい”色”を出すというのも有りだろう。新人監督が初年度に優勝すると、「○○マジック」とか「理想の上司ナンバー1」とか持て囃される。しかし、大概は二年目以降は”沈む”。意外に柔軟性を持っている落合監督だからこそ、「2年目は補強しないなんて、誰が言ったのよ。」と、あの独特の笑いを浮かべて補強に走るのかなあとも(笑)。三冠王を3回獲った男は、それなりの”強かさ”を持っていると思う。落合博満侮れずである。
日本シリーズどころか、パ・リーグの優勝すらも決定していないこの段階で、来年のドラゴンズの動向を云々するのも変な話なのだが、ここ最近、ドラゴンズの”大補強”が囁かれているのが気になる所だ。
獲得を囁かれている選手には、ビッグネームがズラリと並ぶ。ウッズ選手(ベイスターズ)やアリアス選手(タイガース)、ペタジーニ選手(ジャイアンツ)、そして清原選手(ジャイアンツ)の名前迄上がっている。あくまでも噂の範疇でしかないが、「火の無い所には煙が立たない。」という喩えも有る。
昨日書いた記事のコメント欄にも付記したが、落合監督は優勝手記で次の様に述べている。
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「目指したのは、ごくごく単純な野球だった。守る時は守る。攻める時は攻める。”昔の野球”だと思う。年配の方は懐かしがって見てくれたかもしれないが。ホームランの少ない野球は、若い人には物足りなかったかもしれない。でも、派手な野球ではなく、”勝つ為の野球”に徹した。」
「シーズンを通して好不調の波が少なかったのは、投手力と守備力の御蔭。もし打力のチームであっても、俺は徹底的にこの野球をやらせる。巨人の様なチームでも、出来ない筈はない。巨人だって走れる選手は居るし、しっかり勝てる投手も居る。だけど、”余りにも打てるから”、その部分に手を加えなかっただけ。野球は”守り”だ。」
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これ等の発言は、近年主流となっている金銭で戦力を掻き集める手法へのアンチテーゼと言えるだろう。ジャイアンツの様な”巨大戦艦主義”が必ずしも悪いとは思わない。其処に、ファンが魅了される”華”が存在すれば、それはそれで、ショービジネスとしては有りなのかとも思う。又、落合監督が言う所の”昔の野球”が絶対かと言えば、それも全てが正しいのか判らない。嘗て、勝つ事に徹した”川上野球”や”藤田野球”が、必ずしも観客動員に結び付かなかった事実も有る。
「勝負事なのだから、勝たなければ意味が無い。」というのは正だろう。しかし、”プロ”野球という観点に立ってみると、勝つだけが全てか?というと、それは違う様な気もする。チームは最下位に沈んでいるにも拘らず、イチロー選手の活躍に一喜一憂するのは何故か?其処には、彼の類稀なる”技術”に魅せられる部分が有るのではないだろうか。数字的に見れば、御世辞にも一流選手とは言えない新庄選手に、自分も含め多くの人間が魅せられるのは、彼の”華”の部分に起因しているのではないだろうか。
話を元に戻すが、「大補強を否定して優勝を現実化した」今年のドラゴンズ。従来のチーム作りへ一石を投じたのは確かだ。これを覆して、来季は大補強に走るのか、それとも、あくまでも現有戦力に固執するのか、興味深い所だ。
チームの”色”はそれこそ色々在って良いと思う。今年は今年の闘い方であって、戦力分析をした結果、来季は新しい”色”を出すというのも有りだろう。新人監督が初年度に優勝すると、「○○マジック」とか「理想の上司ナンバー1」とか持て囃される。しかし、大概は二年目以降は”沈む”。意外に柔軟性を持っている落合監督だからこそ、「2年目は補強しないなんて、誰が言ったのよ。」と、あの独特の笑いを浮かべて補強に走るのかなあとも(笑)。三冠王を3回獲った男は、それなりの”強かさ”を持っていると思う。落合博満侮れずである。
皆さんと同じく、落合監督の「オレ流」が
選手に受け入れられず、チームがバラバラになる
と思っていたので。参りました、という感じです。
ただ、giants-55さんの仰るとおり、「真剣勝負を
して勝つ」だけでは、プロの興行としては、
成り立たないと思います。選手個人の「魅力」は
もちろん、試合の演出やシーズンの開催方法など
(今年、パリーグのプレーオフ制は成功した例ですね)
スポーツにおける「真剣勝負」以外の仕掛けや演出、
つまり「ギミック」も重要だと思います。
そういう面で、今年の中日は落合監督自体が
「ギミック」でしたよね。彼の発言や采配は、賛否こそあれ
多くのファンの感心事の1つになっていたと思いますので。
ちなみに話がそれますが、こちらのブログの、Bookmarkを
見てビックリしました。何と僕のブログがっっっ!!!
僕のような拙い文章のブログをBookmarkして頂いて、
本当にありがとうございますっ!感謝の極みです。
実は、僕もこちらにBookmarkさせて頂こうと思ったのですが、
恐れ多くて、お願いできませんでした(笑)。僕のブログからも、
こちらにBookmarkさせて頂いていいでしょうか?
野村も巨人の補強は全然否定していなく、阪神で何度も余裕のある資金で補強を試みた。(ヤクルトには金がないからさぁ、、)
来年は中日がマークされるから、連覇を狙うなら彼は補強すると思うなぁ(アレックスが右だから獲るならペタかなぁ、、彼三振少ないから繋ぐ野球にはいいかも)。最後に川崎に来年の契約かけて放らせる男だから、補強も俺流かも知れないけれど。(意外とYS稲葉だったりして)
(藤田巨人はあれで観客動員が減ったと言えないのじゃないだろうか。読売が期待するファンの数が既にアブノーマルだと思うのだけれど、どう思います?)
今アメリカで囁かれているイチローの偉大さは「ホームラン偏重のメジャーにあって、シングルヒットとスピード、守備という野球の原点を思い出させた」というところで、イチローの長打力の無さと内野安打の多さを指摘したスポーツジャーナリストが一般の野球ファンに、叩かれてる。
四球を選ばなくても、文句を言わせないぐらいイチローは打つから許されるけれど、観客動員のためにバントをしなかったり四球を狙わないのは、野球ファンをアイドル歌手目当てのファン程度に見下ろす侮辱でしょ「俺は打てる誰よりも練習している。だから初球から打つ。」ならファンにもその気持ちわかるもの。
「勝てばいいって事はないが、負けていいスポーツはもっと意味が無い」のだし。勝つためにプロとして納得の行くどんな特殊能力をマネージメントしていくのか?でしょう。
「二番はバント」これは引っ張れて三振の少ない足の速い左バッターの登場で無くなったけれど、
チームに打てる左バッターが腐るほどいるのはプロならではなんだし、
落合ならではの「見逃し三振」に怒る落合ファンはいなかった。
「勝つ」という言葉の意味が、人それぞれ、実は違うんですよ(これも一種の抽象概念だから)。この「勝つ」という言葉の認識の違いこそ、選手の認識や、監督の采配の内容を決するのだと思う。
新庄については異論アリ。
彼は希有の才能の持ち主で、ホントの野球選手の一人だよ(彼がストに反対だったのは有名、最後までノーコメントだった。おそらく客を呼ぶプレーを考え尽くしていない選手へ、彼なりの批判があるのだと思う。彼、毎日ホワイトドームの観客動員気にしていて、最後の試合では「感無量」だと涙ぐんでコメントしてる)、長さんがお客のためにヘルメットの飛ばし方練習したのにどこか似ていると思うのだけれど(スケールは違うが、、)。
バレンタインは敗因を、新庄の獲得に失敗したから、とコメントしているしね。(メッツで彼がクラッチヒッターである事良く知っているから)
「誰よりも強肩で、ボーっとする事無く、いつも捕殺を狙う集中力を維持して、チャンスに燃えて、お客さんが喜ぶところで必ず打つ」彼の目標でしょ、これは『勝つための野球』だもの、チャンスに弱いと言われていた小笠原が今新庄に引っ張られていて、ワンちゃんに比べて長さんの成績は低かったけれど、、
長さんをね、でしょ。
ノムさんがあの「槙原の敬遠をヒット事件」を新庄に許したのは、新庄がキャンプから敬遠のボールを打つ練習をしていて、新庄から目配せがあったからで、槙原が敬遠であまり外すと調子狂うから槙原の敬遠は打てるって話が前から有名だったからで、新庄って男はプロだと思いますよ、俺。
新庄のヒーローインタビューの決まり文句は
『明日も勝つ!』です。
勝つための華じゃなけりゃ