横浜赤レンガ倉庫で行われた「YAMAZAKI MASAYOSHI in AUGUSTA CAMP 2015」に参加して来た。オフィスオーガスタの所属ミュージシャンが集まって行われる野外ライヴで、今回はメジャー・デビューから20周年を迎えた山崎まさよし氏をメインに構成。山崎ファンの知人に誘われて参加したのだが、元BARBEE BOYSの杏子さん、元ちとせさん、スキマスイッチ等々が出演する豪華さ。心配された雨も降らず、楽しい時間を過ごさせて貰った。
閑話休題。
近年、40代~50代という比較的若い年齢で、癌に罹患した有名人のニュースを良く見聞する様になった。苦しい闘病生活の末、亡くなられた方も少なく無く、其の無念さを思うと心が痛む。
七転八倒の苦しみの末、祖母は癌で亡くなった。そんな姿を見ているので、癌は非常に気になる病気だ。癌に罹患し、手術をした身内も何人か居る。「高額治療費」という制度が在るので、“通常の範囲”では患者の負担額を減じられるが・・・。
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「本当に在った怖い話・・・癌で破産は本当か?」(9月26日、JIJICO)
癌で破産するという話を、聞いた事は在りませんか。若干の誇張が在るのを否定はしませんが、可能性は無い訳では在りません。では、実際に何が問題で、癌による破産が現実となるのでしょうか。
抑、癌の治療費は高額です。然し、健康保険に加入している一般の人からすれば、治療費の3割が自己負担となる為、破産する程では在りません。更に、高額療養費という医療費の自己負担に上限を設ける制度が在る関係で、実際の自己負担は一定範囲内に抑える事が出来ます。
一方、健康保険の高額療養費の対象にならない支出として、差額ベッド代が有名です。個室に入って治療を受ければ1日数万円・・・。筆者の知り合いでは4万円の個室に入った方、6万円の個室に入った方が居ます。其れ其れ、40日程度入院していた為、160万円~240万円の負担となります。更に、食事代も実費負担の為、例えば1日1,000円だとすると、40日で4万円の上乗せ。小さいですが、いざとなると高負担に感じられます。
又、職場で癌で在る事を報告すると、会社が気遣って負担の少ない職場に異動になる事が在ります。又、胃癌の摘出後の後遺症でトイレが欠かせない様な場合は、外回りから内勤に異動しなければ、仕事にならない事も在り得ます。
更に、抗癌剤や放射線治療の副作用で吐き気、眩暈、其の他の自覚的な身体的異変に伴い、通勤、就労自体が不可能になる場合も在ります。其の様な場合、短期間で在れば有給休暇が取得出来る他、有給休暇消化後は会社員で在れば、傷病手当金を受け取り乍ら、仕事を休んで療養するという方法も在ります。
癌治療を続け乍ら働いていても、働き方が不充分と会社に思われる場合には、退職勧奨を受ける事も在ります。癌治療への理解が在るとは言い難い世の中では、雇用の維持を求める事も大変です。逆に自分が気を遣い過ぎてしまう様な人の場合、癌の診断と共に退職したり、治療後復職したものの、今迄の様な働き方が出来ない為、自ら辞表を提出する人も居ます。
私の母も、40代前半に癌で亡くなりました。当時、父は可成りの治療費を母に費やしたと聞きましたし、母が癌になってから、家族は癌保険に加入しました。又、私が相談を受けている一般の方々でも、夫婦何方かの癌治療に御金掛かり過ぎて、老後の生活資金に困窮しているケースも在ります。
(1)高額療養費が在ったとしても、差額ベッド代等の負担が大きい。
(2)通院治療の場合、高額療養費が在ったとしても、毎月数万円の出費は苦しい。
(3)癌治療に伴う就労継続の困難さにより、残業代のカット、傷病手当金の支給等で、結果として収入が減少する。
(4)就労困難な事由による、退職勧奨、依願退職等で収入が途絶える事が在る。
(5)癌の治療は長期に亘り、支出増、収入減では、手元の蓄えが底を突く懸念が在る。
極力、癌にならない様な生活を送る事を前提として、重要となって来るのが保険加入です。医療保険と癌保険を比べると、医療保険の加入率が高い実感が在りますが、御金が掛かるのは明らかに癌治療です。癌保険への加入を是非、御検討下さい。そして、保険は癌によって破産しない為のツールとして活用して下さい。
最後に知識です。社会保険制度を有効に使えば、様々な特典が受けられます。有給休暇、傷病手当、介護保険、高額療養費、生活保護等。其れ其れ行政も担当が異なりますが、心配な人は事前に会社人事部等に相談しておきましょう。
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元記事には「癌保険への加入を是非、御検討下さい。そして、保険は癌によって破産しない為のツールとして活用して下さい。」と書いてあるが、自分の場合、「医療保険には加入しているけれど、癌保険には入らず。癌にならない様な生活を心掛け、若し癌になったら“最低限の治療”をして貰い、支出を抑える。」というスタンスだ。