先月、鬼籍に入られた高倉健氏と菅原文太氏。任侠映画の大スターだった2人が、共に同じ年の同じ月に亡くなったというのは、何とも因縁めいた物を感じる。
両者共、唐突に亡くなったという印象が強い。「闘病生活を送っている。」という話は見聞しなかったし、知り得る限りでの近影では「老けたなあ。」という感じは在ったけれど、病気の影を感じさせなかった。6年前に亡くなられた緒方拳氏も似た様な感じで、だからこそ彼等の訃報に接した際には、「嘘でしょ!?」という強烈な驚きが。
大好きな映画「風と共に去りぬ」ではないが、彼等は正に「風と共に去って行った。」という思いが強く、こういう場合、「本当に亡くなったのかなあ?若しかしたら、何処かで生きているのではないか?」という“エルヴィス・プレスリー生存説”の様な気持ちが強くなる。