ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ONのハイブリッド版

2024年09月21日 | スポーツ関連

過去にも書いたが、自分は長嶋茂雄“選手”の晩年しか知らない世代だ。だけれど、映像等で、彼の凄さは十二分に知っている。そして、王貞治“選手”に関しては、正にバリバリで活躍している頃を知っている。ホームランを打ち捲ってくれる彼は、自分にとって大ヒーローで在り、今も其の思いは変わっていない。

王選手と長島選手、所謂ON”に関しては、「記録の王」に「記憶の長嶋」という表現が良く用いられる。「記録面でも記憶面でも、共に卓越している。」と自分は思っているので、此の表現は余り好きでは無いのだけれど、敢えて言うならば「共に、“比類無き”が冠されるべき。」だ。記録や記憶に残る選手は彼等以外にも存在するけれど、王選手の場合は比類無き記録を残した王で在り、又比類無き記憶を刻み込ませた長嶋だと思うのだ。「ONの前にON無し。ONの後にもON無し。」、即ち「ONの様な存在は、他に存在しないだろう。」というのが、自分の中の“常識”だった。

子供の頃、日米野球を見る痛感させられたのは、「メジャーの選手に、NPBの選手は全く歯が立たない。」という事。“物見遊山的な感じ”で来日する選手も少なからずたが、そんな相手でも中々勝てなかった。彼の王選手ですら“苦戦”していたし、「王選手がメジャーに行って、日本と同じ様にホームランを打ち捲る。」なんて、全く考えられらない状況だった。

其れから長い月日が経ち、野茂英雄投手イチロー選手等が海を渡り、「日本人選手でも、メジャーで充分に活躍出来る。」事を証明してくれた。2006年のWBC日本代表チームが“世界一”を達成した際には、「選手個々では未だ敵わないかも知れないが、“総合力”だったら日本も、メジャーに充分勝てる。」という自信が。でも、「少なくとも“パワー面”で、メジャーの選手を“凌駕”する日本人選手は現れないだろうな。」という思いも。

「メジャー史上初の『(1シーズンでの)50ホームラン-50盗塁』達成成るか?」が期待されていた大谷翔平選手。「48ホームラン-49盗塁」で迎えた19日の試合は、残り試合数で言うと「10」で在った。大記録を目前にすると、大概の選手は緊張から“足踏み状態”が続いたり、「記録達成成らず!」なんて事も珍しく無い。「大谷選手とはいえ、達成は大変だろうな。」と思っていたのだが、何とホームラン3連発を含む6安打、10得点。そして、2盗塁を成功させ、あっさり『51ホームラン-51盗塁』を達成した。のだった。

信頼していた人物による「不正送金事件」に巻き込まれ、開幕戦早々から大きなダメージ負っていたで在ろうに、こんな大記録をあっさりと達成してしまう大谷選手の精神力の強さは、本当に凄いと思う。大谷選手、大記録達成おめでとう!!!

比類無き記録を作り、そして比類無き記憶を我々の頭に刻み込んだ大谷選手。“ONのハイブリッド版”と言えだろうし、「ONの様な存在は
、他に存在し得ないだろう。」という自分の中の“常識”が、見事に覆る昨日でも在った。

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