ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「悪の教典」

2012年11月18日 | 映画関連

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蓮実聖司(伊藤英明氏)は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。学校やPTAの評価も高く、言わば「教師の」とも呼べる存在だったが、其れは全て仮面に過ぎなかった。彼は他人への共感能力を全く持ち合わせていない、生まれ乍らサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。

 

蓮実は自らの目的のには、仮令殺人でも厭わない。学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除く為に、いとも簡単に人を殺して行く。軈て何時しか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配する存在になって行く蓮実。

 

だが全てが順調に進んでいた矢先、小さな綻びから自らの失敗が露呈し、其れを隠蔽する為に、蓮実はクラスの生徒全員を惨殺する事を決意する。

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2010年度に発表された「週刊文春ミステリーベスト10(国内編)」及び「このミステリーがすごい!(国内編)」では其れ其れ1位に選ばれ、第144回(2010年下半期直木賞の候補作に選ばれる等、2010年に多くの注目を集めた小説「悪の教典」(著者:貴志祐介)。此の小説を三池崇史監督が映像化したのが、映画「悪の教典」で在る。

 

映画を見て最初に思ったのは、蓮見役の伊藤氏を始めとして、原作に登場するキャラクター達が、上手くキャスティングされているなあ。という事。「爽やかな伊藤氏が、冷酷な殺人鬼を演じる。」というギャップが、中々良い。

 

映像に関しては、賛否両論在りそうだ。原作のレヴューでも記した様に、此の作品は映画「バトル・ロワイアル」と非常に似たテースト。「只管冷酷に殺し続ける。」というのが“売り”で在り、爽快感とは対極の内容スプラッター映画が苦手な方(自分も好きでは無い。)には、御薦め出来ない作品。

 

先月観た映画「ツナグ」はそこそこ満足な内容だったが、ラジオ番組で酷評していた人も居た。評価出来ない理由を幾つか挙げていたが、其の1つの理由には「成る程。」と思わされた。彼曰く、「本来は映像だけで表すべき“心理描写”を監督が放棄し、役者に“心の声”として語らせてしまっているから。」と。

 

今回観た「悪の教典」では逆に、映像による心理描写が過度だった。蓮見の持つ散弾銃に“目玉”が現れ、蓮見に色々指示をするなんていうのは、蓮見の異常な心理を浮かび上がらせる為の事なのだろうが、ああいう演出は逆に冷めてしまう。

 

「映像よりも、小説の方が良かった。」というのが、自分の感想。全体的に小説よりも、端折られた感じがしたので。総合評価は、星3つ


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1 コメント

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Unknown (日本インターネット映画大賞)
2012-12-29 02:22:34
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