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「<ミドリムシ>目的の細胞だけ抽出・運搬 癌検出に応用も」(9月15日、毎日新聞)
植物と動物の性質を併せ持つミドリムシに、目的の細胞だけを抽出・運搬させる方法を、名古屋大の馬場嘉信教授と岡本行広・助教のチームが考案した。患者の検体から癌細胞や病原体を検出したり、再生医療で必要な細胞だけを分離するのに役立つ可能性が在ると言う。16日、仙台市で開催中の日本分析化学会で発表する。
チームは、ミドリムシが光合成で自ら栄養を作り出す為簡単に培養出来、光に反応して液体中を移動する性質に着目した。
実験では、特定の細胞を認識する分子等をミドリムシの表面に付着させた。其の上で、二つの容器を約5センチの管で繋ぎ、一方の容器に、2種類の疑似細胞(蛍光物質)各2万個と、ミドリムシ3,000匹を投入。ミドリムシは2種類の内の目的としていた疑似細胞のみをくっ付け、光を当てると、もう一方の容器に移動した。約90分後、其の疑似細胞は自然にミドリムシから離れ、35%に当たる約7,000個の疑似細胞を回収する事に成功した。疑似細胞には他の物質は付着しておらず、ほぼ100%の純度だった。
岡本助教は「基本的にあらゆる細胞に適用出来る。ミドリムシは安価に大量培養出来るので、医療機器の不足し勝ちな途上国で病気の診断や再生医療に応用出来るかもしれない。」と話す。
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「ミドリムシ」という名前から「虫」の一種というイメージが在るけれど、上記の様に「動物と植物の性質を併せ持つ生物」で在る。其のミドリムシを用いて、目的の細胞だけを抽出・運搬させる方法を考案したというのは、癌に不安を抱える人々にとって光明と言える。「良くぞまあ、『細胞の運搬主にミドリムシ』なんて発想が生まれたものだ。」と感心も。
ミドリムシと言えば、「食糧危機を救う生物」としても注目されている。以前にテレビ番組で取り上げられていた(動画)ので、御存知の方も多いだろう。こちらに詳細が記されているが、「ミドリムシには数え切れない程の栄養素が含まれていて、安価に大量培養が可能。」というのだから、夢の食材に成り得るのだ。
今後、他の分野でもミドリムシの効用が見い出されるかもしれない。
「<ミドリムシ>目的の細胞だけ抽出・運搬 癌検出に応用も」(9月15日、毎日新聞)
植物と動物の性質を併せ持つミドリムシに、目的の細胞だけを抽出・運搬させる方法を、名古屋大の馬場嘉信教授と岡本行広・助教のチームが考案した。患者の検体から癌細胞や病原体を検出したり、再生医療で必要な細胞だけを分離するのに役立つ可能性が在ると言う。16日、仙台市で開催中の日本分析化学会で発表する。
チームは、ミドリムシが光合成で自ら栄養を作り出す為簡単に培養出来、光に反応して液体中を移動する性質に着目した。
実験では、特定の細胞を認識する分子等をミドリムシの表面に付着させた。其の上で、二つの容器を約5センチの管で繋ぎ、一方の容器に、2種類の疑似細胞(蛍光物質)各2万個と、ミドリムシ3,000匹を投入。ミドリムシは2種類の内の目的としていた疑似細胞のみをくっ付け、光を当てると、もう一方の容器に移動した。約90分後、其の疑似細胞は自然にミドリムシから離れ、35%に当たる約7,000個の疑似細胞を回収する事に成功した。疑似細胞には他の物質は付着しておらず、ほぼ100%の純度だった。
岡本助教は「基本的にあらゆる細胞に適用出来る。ミドリムシは安価に大量培養出来るので、医療機器の不足し勝ちな途上国で病気の診断や再生医療に応用出来るかもしれない。」と話す。
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「ミドリムシ」という名前から「虫」の一種というイメージが在るけれど、上記の様に「動物と植物の性質を併せ持つ生物」で在る。其のミドリムシを用いて、目的の細胞だけを抽出・運搬させる方法を考案したというのは、癌に不安を抱える人々にとって光明と言える。「良くぞまあ、『細胞の運搬主にミドリムシ』なんて発想が生まれたものだ。」と感心も。
ミドリムシと言えば、「食糧危機を救う生物」としても注目されている。以前にテレビ番組で取り上げられていた(動画)ので、御存知の方も多いだろう。こちらに詳細が記されているが、「ミドリムシには数え切れない程の栄養素が含まれていて、安価に大量培養が可能。」というのだから、夢の食材に成り得るのだ。
今後、他の分野でもミドリムシの効用が見い出されるかもしれない。