18日は、「お城EXPO2022」に足を運んだ。「城に関する資料展示やスペシャリストによる講演等、城の知識を深められるプログラムが盛り沢山&日本最大級の城イヴェント。」を見に行くのは、3年振り&2回目の事。
歴史大好き人間だが、城が取り立てて好きという訳では無い。築城主や(主な)城主等、城に関わった人々に思いを馳せるのが好きなのだ。イヴェント最終日だったが、大勢の人で場内は溢れ返っていた。入場料は「一般:2,000円/人」と決して安くは無いけれど、4時間以上楽しめたのだから大満足。来年も足を運びたい。
で、みなとみらいで外食した後、帰宅してTVを点けたら、「M-1グランプリ2022」が放送されていた。2001年に第1回が放送され、2010年に一旦終了するも、2015年に復活。今回で、第18回となっている。全参加者は、史上最多の「7,261組」というから、物凄いイヴェントになった物だ。
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「M-1グランプリ歴代優勝者」(第17回迄。所属事務所は、優勝当時の物。)
第1回(2001年):中川家[吉本興業]
第2回(2002年):ますだおかだ[松竹芸能]
第3回(2003年):フットボールアワー[吉本興業]
第4回(2004年):アンタッチャブル[プロダクション人力舎]
第5回(2005年):ブラックマヨネーズ[吉本興業]
第6回(2006年):チュートリアル[吉本興業]
第7回(2007年):サンドウィッチマン[フラットファイヴ]
第8回(2008年):NON STYLE[吉本興業]
第9回(2009年):パンクブーブー[吉本興業]
第10回(2010年):笑い飯[吉本興業]
第11回(2015年):トレンディエンジェル[吉本興業]
第12回(2016年):銀シャリ[吉本興業]
第13回(2017年):とろサーモン[吉本興業]
第14回(2018年):霜降り明星[吉本興業]
第15回(2019年):ミルクボーイ[吉本興業]
第16回(2020年):マヂカルラブリー[吉本興業]
第17回(2021年):錦鯉[SMA]
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歴代優勝者の所属事務所の内訳、第17回迄で言えば「吉本興業:13回、松竹芸能・プロダクション人力舎・フラットファイヴ・SMA:各1回」と、吉本興業が圧倒している(約76.4%)。「M-1グランプリが立ち上げられた経緯」、そして“御笑いの殿堂”という存在を考えれば、吉本興業所属の芸人が多いのは判らないでも無い。だが、御笑い大好き人間の自分からすると、「何でこんなコンビが優勝出来たの?」と首を捻ってしまう吉本所属芸人が、過去に何組か存在したのも事実。
因みに、第17回迄の優勝者で一番面白かったのは、断トツで「第7回のサンドウィッチマン」。「こんなにも面白い芸人が、結成から10年間も燻ぶっていた事が信じられなかった。」し、此の時の衝撃を超えるコンビは、未だ現れていない。次に面白かったのは「第15回のミルクボーイ」で、サンドウィッチマン以来の衝撃だった。
実はミルクボーイが優勝した第15回、「“自分の面白いと思う基準”が、“今の面白いとされる基準”と、非常に掛け離れているのかなあ・・・。」と考えさせられる回でも在った。其れ迄にも「此の笑いって面白いの?」と感じる事は在ったけれど、「まあ、こういう笑いも在るんだろうな。」と納得出来る部分は在った。でも、第15回で“善戦”(3位)したぺこぱの笑いを、自分は全く理解出来なかったのだ。そう書いた所、御笑い好きの後輩(「笑いに関するセンスは、非常に高い。」と、自分は評価している。)から「自分も、又、自分の知人も、ぺこぱの笑いは結構面白かった。」という連絡を受け、「彼がそう評価するなら、間違い無く面白いのだろうな。」と、御笑い好きとしてショックを受けたっけ。(其の後、ぺこぱの笑いは嫌いじゃ無くなり、後輩の慧眼に感じ入った次第。)
第15回が放送された際、ぺこぱの笑いは「人を傷付けない笑いで在る。」と評された。成る程、そう言われてみれば、そんな感じだ。以降、M-1グランプリでは“人を傷付けない笑い”が評価されて来た様に思う。
で、今回の第18回、先ずは“審査員の顔触れ”に注目が集まっていた。長年審査員を続けて来た上沼恵美子さんとオール巨人氏が前回を以て降板し、代わって今回から山田邦子さんと博多大吉氏が審査員に加わったのだ。博多氏は以前にも審査員を務めていたが、山田さんは初めて。「どうなる事か?」という不安は在ったけれど、個人的には「新鮮さが在って良かった。」と思う。
決勝戦に残ったのは「さや香(準決勝1位)」、「ロングコートダディ(準決勝2位)」、そして「ウエストランド(準決勝3位)」の3組。強いて分類するならば、「さや香:正統派漫才、ロングコートダディ:不条理系漫才、ウエストランド:毒舌漫才」といった感じか。決勝戦では「1組目:ウエストランド、2組目:ロングコートダディ、3組目:さや香」という順番で漫才を披露。
順番的には「最も不利。」と思われる1組目のウエストランドが、自分は一番面白かった。「在る無しクイズ」という形式で話が進められたのだが、「“M-1”に在って、“R-1”に無い物は?」という河本太氏の“振り”に、井口浩之氏が「夢!」と即答した際には大爆笑してしまったし、審査員の面々も下を向いて、込み上げて来る笑いを我慢していた。
残りの2組は「まあまあの笑いだった。」けれど、「人を傷付けない笑いが主流となっているから、正反対のウエストランドの優勝は無いだろうな。恐らくは、正統派漫才のさや香にどっと票が集まるんだろう。」と予想。でも・・・。
さや香に1票を投じた博多大吉氏以外、残り6人はウエストランドに票を投じ、彼等の圧勝に終わった。「ウエストランドが、断トツに面白かったもんなあ。」と、自分の面白いと思う基準に自信が戻って来た次第。