イソップ物語の中に「ずるいコウモリ」という話が在る。鳥と獣の間で争い事が起こった際、鳥の側に行っては「自分は鳥類だから鳥の味方で在る。」と言い、又、獣の側に行っては「自分は獣類だから獣の味方だ。」と言う等、己の身体形状を利用して、その時々で強い側に付き弱い側から離れるという日和見主義を決め込んだコウモリが、争いが終結した際、鳥獣双方にそのずるさが露呈してしまい、誰からも相手にされなくなってしまったという寓話だった。
参院本会議で郵政民営化関連法案が否決された。郵政民営化に付いては、賛否色々在ろう。「過疎地域の郵便局が消滅する。」とか「外資が参入し、国益が損なわれる。」等の声が在るのも理解しているが、個人的には郵政民営化は賛成だし、不可避と捉えている。腐り切った”官の世界”から、出来るだけ”民の世界”に業務移管するのは時代の趨勢だろう。実際に郵便局に勤めている人間から、一般企業では考えられない怠惰な現状を何度か耳にしているし、日本道路公団等”無駄遣い”をする為だけに存在している様な組織が、郵便貯金からの無節操な融資で国益を損ねる愚行を繰り返している事等も、郵政民営化已む無しの感を強くさせている。
議員の中にも賛否は渦巻いている。賛否を明確にした議員に付いて、ここでどうこう言うつもりはない。引っ掛かるのは、ずっと中間派として自己の意見を旗幟鮮明にして来なかった者達。「重要な問題なのでじっくり考えているのだ。」とでも言うのだろうが、「己を如何に高く売るか。」という模様眺めをしている様にしか見えなかった。これでは、ずるいコウモリそのものではないか?もっと下衆に思うのは、大勢が反対に動いたのを見極めて、やっと反対の意思を表明した中間派の連中。国民の代表として、毅然とした意見を持っているのか甚だ疑問に思う。
賛成の議員も、又、反対の議員も挙って「国民の為」とか「民意を尊重して」等とのたまっているが、双方共に私利私欲で動いているだけにしか見えない。反対している連中に付いて言えば、郵政民営化を最重要課題としている自民党(小泉政権)の公認を受けて当選したのに、何を今更という思いが在る。細かい意見の対立が在るのは仕方ないが、ここ迄根本的に異なる意見を持っているのならば、公認を受けるべきではなかったし、「あの時は未だ話し合いの余地が在ると思っていた。」等と言うのであれば、採決前に自民党から離党するのが筋ではないか。都合の良い時は自民党の傘の下に入り、不都合の時は傘の下でワアワア言うでは、良い所取りしているとしか思えない。「国民の為」と口では言いながら、その実、集票マシーンたる”郵政一族”の代弁者になっているだけではないか。「過疎地から郵便局が消滅する。」事ばかりを主張し、実質的な世襲制等多くの不条理な利権を抱え込む特定郵便局の事に一切触れないのでは、年金問題を議論しながらも自らの議員年金には手を付けようとしない構図と何等変わらない気がする。
又、賛成している連中の中にも、己の選挙に利するからという点のみで賛成している者も居るのではないか。郵政民営化に賛成の自分だが、それでももう少し詰めるべき点は在ったと思う。やや拙速に過ぎる”見切り発車”的な遣り方だった様にも思うが、法案成立後に見直す余地も与えている内容なので、有無を言わせずに進めたというのは当たらないだろう。
或る自民党議員が、「昔の自民党はきちんと手順を踏んで物事を進めたものだったが、今は乱暴に過ぎる。」と言っていた。”手順”とは何か?それは、自民党がずっと得意にして来た「密室政治」と「根回し」という、全く国民不在の遣り方そのものではないだろうか?
一昨日の夜、小泉首相を説得する為に森前首相が官邸を訪れた。首相在任中より勘違いぶりが目立つこの御仁。今でも首相の後見人を自負している様なのだが、説得に失敗して何を言うのかと思えば、「食事時だったので寿司でも出してくれるかと思ったのに、この俺に対してビール10本とこんなしなびたチーズしか出してくれなかった。」と。「貴方、飲み食いする為に行ったんですか?」と言いたくなる。こんな事を面白おかしく&批判的に取り上げるマスメディアのアホさ加減には情けなさを感じる。
「今こそ最大のアピール・タイムだ。」とばかりに、TVに出まくるタレント議員達にもウンザリ。ファイヤー議員もその一人だが、「解散になれば離党する。」と口にしたとか。「大学を卒業したので小泉首相に挨拶に来た。」と学生服を着込んで官邸に現れる等、どうでも良い事ばかりでしか登場しないこの御仁。離党どころか、政治家そのものを辞めて欲しい。それに、一見反体制を気取りながら、その実は「寄らば大樹の陰」的な生き方を好んでいるとしか思えないこの御仁*1が、果たして本当の意味で離党出来るか疑問だ。仮に離党しても、御得意の詭弁(浅知恵)を弄して、”実質的に”自民党の傘の下に留まるか、直ぐに復党するのが関の山に思う。
国民不在の政争を繰り広げるのはもう止めにして貰いたい。国益を損なうだけではなく、世界に恥を晒すだけだ。
*1 一旦入学した大学を1年で退学し、明治大学に入学。同じ学部(実際には経済学部→政経学部だが。)で在りながらも受け替えた真意は何だったのか?後ろ足で砂をかける様な形で最初の大学を去ったという話も耳にしたし、自身のサイトのプロフィールからこの大学の名前を一切消し去っている事実からも、関係者(在校生やOBを含め。)に対する非礼さだけが浮かび上がる。
又、立候補の際に一旦は民主党から出馬を決めたものの、土壇場で自民党に切り替えた事等も、大樹に固執する姿勢が透けて見えてしまう。「政治的なポリシーが合わなかった。」云々を、党替えの理由にしていた様だが、上記の大学の件や過去の彼の言動を見ると、極めて浅薄な御為倒しにしか聞こえない。政治家として磨きをかける以前に、人間としての磨きをかけるべきではないだろうか。
参院本会議で郵政民営化関連法案が否決された。郵政民営化に付いては、賛否色々在ろう。「過疎地域の郵便局が消滅する。」とか「外資が参入し、国益が損なわれる。」等の声が在るのも理解しているが、個人的には郵政民営化は賛成だし、不可避と捉えている。腐り切った”官の世界”から、出来るだけ”民の世界”に業務移管するのは時代の趨勢だろう。実際に郵便局に勤めている人間から、一般企業では考えられない怠惰な現状を何度か耳にしているし、日本道路公団等”無駄遣い”をする為だけに存在している様な組織が、郵便貯金からの無節操な融資で国益を損ねる愚行を繰り返している事等も、郵政民営化已む無しの感を強くさせている。
議員の中にも賛否は渦巻いている。賛否を明確にした議員に付いて、ここでどうこう言うつもりはない。引っ掛かるのは、ずっと中間派として自己の意見を旗幟鮮明にして来なかった者達。「重要な問題なのでじっくり考えているのだ。」とでも言うのだろうが、「己を如何に高く売るか。」という模様眺めをしている様にしか見えなかった。これでは、ずるいコウモリそのものではないか?もっと下衆に思うのは、大勢が反対に動いたのを見極めて、やっと反対の意思を表明した中間派の連中。国民の代表として、毅然とした意見を持っているのか甚だ疑問に思う。
賛成の議員も、又、反対の議員も挙って「国民の為」とか「民意を尊重して」等とのたまっているが、双方共に私利私欲で動いているだけにしか見えない。反対している連中に付いて言えば、郵政民営化を最重要課題としている自民党(小泉政権)の公認を受けて当選したのに、何を今更という思いが在る。細かい意見の対立が在るのは仕方ないが、ここ迄根本的に異なる意見を持っているのならば、公認を受けるべきではなかったし、「あの時は未だ話し合いの余地が在ると思っていた。」等と言うのであれば、採決前に自民党から離党するのが筋ではないか。都合の良い時は自民党の傘の下に入り、不都合の時は傘の下でワアワア言うでは、良い所取りしているとしか思えない。「国民の為」と口では言いながら、その実、集票マシーンたる”郵政一族”の代弁者になっているだけではないか。「過疎地から郵便局が消滅する。」事ばかりを主張し、実質的な世襲制等多くの不条理な利権を抱え込む特定郵便局の事に一切触れないのでは、年金問題を議論しながらも自らの議員年金には手を付けようとしない構図と何等変わらない気がする。
又、賛成している連中の中にも、己の選挙に利するからという点のみで賛成している者も居るのではないか。郵政民営化に賛成の自分だが、それでももう少し詰めるべき点は在ったと思う。やや拙速に過ぎる”見切り発車”的な遣り方だった様にも思うが、法案成立後に見直す余地も与えている内容なので、有無を言わせずに進めたというのは当たらないだろう。
或る自民党議員が、「昔の自民党はきちんと手順を踏んで物事を進めたものだったが、今は乱暴に過ぎる。」と言っていた。”手順”とは何か?それは、自民党がずっと得意にして来た「密室政治」と「根回し」という、全く国民不在の遣り方そのものではないだろうか?
一昨日の夜、小泉首相を説得する為に森前首相が官邸を訪れた。首相在任中より勘違いぶりが目立つこの御仁。今でも首相の後見人を自負している様なのだが、説得に失敗して何を言うのかと思えば、「食事時だったので寿司でも出してくれるかと思ったのに、この俺に対してビール10本とこんなしなびたチーズしか出してくれなかった。」と。「貴方、飲み食いする為に行ったんですか?」と言いたくなる。こんな事を面白おかしく&批判的に取り上げるマスメディアのアホさ加減には情けなさを感じる。
「今こそ最大のアピール・タイムだ。」とばかりに、TVに出まくるタレント議員達にもウンザリ。ファイヤー議員もその一人だが、「解散になれば離党する。」と口にしたとか。「大学を卒業したので小泉首相に挨拶に来た。」と学生服を着込んで官邸に現れる等、どうでも良い事ばかりでしか登場しないこの御仁。離党どころか、政治家そのものを辞めて欲しい。それに、一見反体制を気取りながら、その実は「寄らば大樹の陰」的な生き方を好んでいるとしか思えないこの御仁*1が、果たして本当の意味で離党出来るか疑問だ。仮に離党しても、御得意の詭弁(浅知恵)を弄して、”実質的に”自民党の傘の下に留まるか、直ぐに復党するのが関の山に思う。
国民不在の政争を繰り広げるのはもう止めにして貰いたい。国益を損なうだけではなく、世界に恥を晒すだけだ。
*1 一旦入学した大学を1年で退学し、明治大学に入学。同じ学部(実際には経済学部→政経学部だが。)で在りながらも受け替えた真意は何だったのか?後ろ足で砂をかける様な形で最初の大学を去ったという話も耳にしたし、自身のサイトのプロフィールからこの大学の名前を一切消し去っている事実からも、関係者(在校生やOBを含め。)に対する非礼さだけが浮かび上がる。
又、立候補の際に一旦は民主党から出馬を決めたものの、土壇場で自民党に切り替えた事等も、大樹に固執する姿勢が透けて見えてしまう。「政治的なポリシーが合わなかった。」云々を、党替えの理由にしていた様だが、上記の大学の件や過去の彼の言動を見ると、極めて浅薄な御為倒しにしか聞こえない。政治家として磨きをかける以前に、人間としての磨きをかけるべきではないだろうか。
国民からサジを投げられたのは、森君..
キミじゃなかったのかね?..
情けないと思いました。
そもそもの課題は何だったんだろう?と思うほど、
ただただ面白さだけを追っている感じです。
煽って色々な議員が右往左往する姿をカメラにおさめる為に狙っているみたいです。
森さんも小泉さんも国民が考えているキャラクタを
更に一層協調するような人物に描こうとする事に
マスコミもやっきになっているみたいです。
野田元郵政大臣の御主人議員とか、
田中直紀さんとかの取り上げ方も変です。
朝の番組で
「家庭での波風はできるだけ立てたくないですよね。」
と野田さんの御主人にインタビューしていました。
フジテレビ見てた私も悪いんですけど。
協調でなく強調でした。
「ね、ね、こういう森さんを見たいでしょう?
こういう小泉さんを見たいんですよね??」
と、テレビに言われているみたいです。
コメントありがとうございました。マカロニほうれん荘はきなこも大好きでしたね。
作者の鴨川つばめが、あのマンガを書いたあと、おかしくなったってのも納得しますね。すごい労力をつかったと思います。
初期ウルトラ3部作の産みの親、金城哲夫も疲れて沖縄帰ったし。
いつまでも残るものを作る人ってかっちょえ~ですね!
トシちゃん、感激ぃぃぃぃ~!!!!
あらあら、やぁ~ねぇ~あたしは、キンド~ちゃん。
将来に向けての不満が多い中、政治家との間に距離を感じます。
郵政民営化はどちらかと言えば賛成です。
道路公団の一件で、それまで有耶無耶だったお偉方達の利益の貪り合いが明らかになった今、利権から議員を切り離す意味でも変えられる所は変えたほうが良いのかもしれません。
素人考えですが・・・。
私事なのですが、giants-55さんのブログを当ブログのブックマークに入れさせて欲しいのですがよろしいでしょうか。
私にとっては影響を受けたブログなので。
いろいろな思惑やしがらみから、賛成票・反対票を投じた議員もいたことでしょうが、それ以上に棄権や欠席の議員って何なんでしょう?と思います。何のために国政にでたのか?最終的に賛成も反対も、その責任において意思表示できなかった議員を情けなく思います。
棄権しといてハマコーに向かってなんか目ェむいて吼えていたみたいですけど(そのあと米搗きバッタみたいにペコペコ...でカメラから逃げた)
戦う男が聞いてあきれるサイテー男です
年金改悪強行採決の際にはなにやら威勢が良かったみたいですけど、結局そのあとも終始言い訳ばっかりで
自分の信念がないのなら血税で金バッジなんかつけていないでヨ(いっそ軍事警備会社にでも就職するといい)
最初から期待はしていませんでしたが、ファンの人もきっといるのでしょうから情けなくて情けなくて
さっさと血だらけレスリングの世界に戻ってもう出てこないでください