「1937(秋)→1938(春)→1944→1947→1962→1964→1985→2003」この数字が何を意味しているか御判りだろうか?即座に答えられた方は、筋金入りのタイガース・ファンと自負されて良いだろう。そう、この数字はタイガースがこれ迄に優勝を決めた年なのだ。(1リーグ時代の優勝チーム及び2リーグ後の優勝チームを参照の事。)そして今季、タイガースは優勝チームの最右翼に在ると言って良いだろう。この状況に、戸惑いを感じているタイガース・ファンも居る。ライターの堀井憲一郎氏その人だ。このブログでも何度か取り上げているが、「週刊文春(8月4日号)」の人気コラム「ホリイのずんずん調査」のタイトルが「阪神ファンも戸惑ってるんや」。タイガース・ファンの一人として複雑な思いを吐露しているのだが、これが結構興味深い部分も在ったので、彼の思いを幾つか抽出したい。
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・ 巷間、言われている様な「阪神ファンは弱い阪神が好き。」というのは、正しく無い。少なくとも俺(堀井氏)は「弱い阪神が好き。」ではなく、「弱くても阪神が好き。」なだけ。唯、「弱い阪神に馴らされてしまっている。」という事も在る。1970年代の阪神は2位だった事が多く、「優勝争いはするけど、優勝出来ない。」というのが俺等の世代の「阪神タイガース像」だった。阪神を応援してもなかなか優勝出来ないし、でも全く優勝しない訳でもなくて、18年とか21年ぶりに優勝してくれるもんだから大好きという存在。だから、たまの優勝の時は全てを擲っても阪神を全身全霊で応援しないといけない、と決めていて、そういう人生を歩んでいる訳です。
・ 大東亜戦争に敗れて以降、1962年と1964年に隔年で優勝した時以外は、(20年近い)時間があいている。でも、(今年優勝したら)1年おいただけで又優勝って、どうしたら良いのか判らない。
・ タイガース・ファンの間では二つの意見が在る。「今年優勝して常勝阪神と思わせといて、次に優勝するんは2020年やで。」という意見と、「今の阪神は糞真面目広島カープの血(アニキとシーツ選手の事を指していると思われるが、もしかしたら菅井きんさんに何処となく似ていると勝手に自分が思っているこの方も含まれているのかも。)が深く入っているから、あと10年は優勝争いずっとしよるで。」という意見。
・ 阪神が強いのは嬉しいし、ずっと勝つのも嬉しい。でも、優勝というのは何か物凄く溜まったものがドッカーンと爆発するものと思い込んでいるので、「ずっと語り続けられる物語をくれるのが優勝。」だと思いたいので戸惑っている。
・ 地方球団が常勝チームになったら、優勝の騒ぎが全国レベルから、どんどん地元周辺のものへ縮小され、「阪神は阪神のものへ」となってしまうと思う。1985年の優勝迄は東京と大阪は未だ別のエリアとして存在していて、東京はそれなりに大阪の存在を意識していたけれど、阪神優勝バブル後、大阪は意識されなくなって行った気がする。阪神が本当に強いチームになってしまうと、恐らく阪神地区が完全な一地方となって行く象徴になるのではないか。「中央に対するぼやーっとしたボケ存在」から、中央と関係ない真面目な一地方の存在になってしまう感じ。東京から阪神が遠くなって行く気がする。東京に居る阪神ファンのやっかみなんだろうけど。
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抽出しているので今一つ伝わらないかもしれないが、全文を通して感じるのは堀井氏の溢れ出んばかりのタイガースへの深い愛情。シャイさ故に、敢えてネガティブな書き方をしているのだろう。でも、「優勝騒ぎが全国レベルから、どんどん地元周辺のものへ縮小」という件は、納得出来てしまうものが在った。
強ければ良いというものではないだろう。タイガース・ファンの方には申し訳ないが、嘗て弱かった頃のタイガースには個性派の選手が多く居て、ジャイアンツ・ファンの自分の目からも魅力的なチームだった。今や強さと個性的な選手を抱えるチームとなったタイガースに、不満を抱えるのは贅沢だと思う。
「昔の名前で出ています」的なやる気の見えないロートル&中堅選手が目立つジャイアンツ。哀しい程の弱さと煌めきをも感じられなくなったこのチームを、それでも応援している自分には心底そう思えてしまうのだ。
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・ 巷間、言われている様な「阪神ファンは弱い阪神が好き。」というのは、正しく無い。少なくとも俺(堀井氏)は「弱い阪神が好き。」ではなく、「弱くても阪神が好き。」なだけ。唯、「弱い阪神に馴らされてしまっている。」という事も在る。1970年代の阪神は2位だった事が多く、「優勝争いはするけど、優勝出来ない。」というのが俺等の世代の「阪神タイガース像」だった。阪神を応援してもなかなか優勝出来ないし、でも全く優勝しない訳でもなくて、18年とか21年ぶりに優勝してくれるもんだから大好きという存在。だから、たまの優勝の時は全てを擲っても阪神を全身全霊で応援しないといけない、と決めていて、そういう人生を歩んでいる訳です。
・ 大東亜戦争に敗れて以降、1962年と1964年に隔年で優勝した時以外は、(20年近い)時間があいている。でも、(今年優勝したら)1年おいただけで又優勝って、どうしたら良いのか判らない。
・ タイガース・ファンの間では二つの意見が在る。「今年優勝して常勝阪神と思わせといて、次に優勝するんは2020年やで。」という意見と、「今の阪神は糞真面目広島カープの血(アニキとシーツ選手の事を指していると思われるが、もしかしたら菅井きんさんに何処となく似ていると勝手に自分が思っているこの方も含まれているのかも。)が深く入っているから、あと10年は優勝争いずっとしよるで。」という意見。
・ 阪神が強いのは嬉しいし、ずっと勝つのも嬉しい。でも、優勝というのは何か物凄く溜まったものがドッカーンと爆発するものと思い込んでいるので、「ずっと語り続けられる物語をくれるのが優勝。」だと思いたいので戸惑っている。
・ 地方球団が常勝チームになったら、優勝の騒ぎが全国レベルから、どんどん地元周辺のものへ縮小され、「阪神は阪神のものへ」となってしまうと思う。1985年の優勝迄は東京と大阪は未だ別のエリアとして存在していて、東京はそれなりに大阪の存在を意識していたけれど、阪神優勝バブル後、大阪は意識されなくなって行った気がする。阪神が本当に強いチームになってしまうと、恐らく阪神地区が完全な一地方となって行く象徴になるのではないか。「中央に対するぼやーっとしたボケ存在」から、中央と関係ない真面目な一地方の存在になってしまう感じ。東京から阪神が遠くなって行く気がする。東京に居る阪神ファンのやっかみなんだろうけど。
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抽出しているので今一つ伝わらないかもしれないが、全文を通して感じるのは堀井氏の溢れ出んばかりのタイガースへの深い愛情。シャイさ故に、敢えてネガティブな書き方をしているのだろう。でも、「優勝騒ぎが全国レベルから、どんどん地元周辺のものへ縮小」という件は、納得出来てしまうものが在った。
強ければ良いというものではないだろう。タイガース・ファンの方には申し訳ないが、嘗て弱かった頃のタイガースには個性派の選手が多く居て、ジャイアンツ・ファンの自分の目からも魅力的なチームだった。今や強さと個性的な選手を抱えるチームとなったタイガースに、不満を抱えるのは贅沢だと思う。
「昔の名前で出ています」的なやる気の見えないロートル&中堅選手が目立つジャイアンツ。哀しい程の弱さと煌めきをも感じられなくなったこのチームを、それでも応援している自分には心底そう思えてしまうのだ。
私自身、生まれてこの方、2度しか阪神優勝を味わっていないので、正直、今年優勝しちゃったら「ありがたみ」がなくなってしまうような気がしてなりません。私の周りの阪神ファンも、「強いのはええんやけど、おととしみたいには盛り上がらんな~」って感じですね。少し前まで、このまますんなり優勝しちゃったら少し興醒めかなと思っていたので、中日が怒涛の追い上げをカマしてきたことには内心嬉しかったりします。このまま最終戦までもつれ込むようなデッドヒートを演じてくれれば応援に熱も入るでしょう。その上で、もちろん優勝するに越したことはないんですが、一方で心のどこかに「優勝しないで欲しい」という複雑な気持ちが存在するのも事実だったりします。こんな微妙な感覚、某常勝軍団のファンの方には到底理解して頂けないかもしれませんね。
もし阪神が常勝軍団へと変貌をとげるのであれば、昨年は絶対に優勝していなければいけなかったと思います。1位→4位→1位?という順位推移がどうも中途半端に思えて・・・
かなり意外な御意見でした。と言いますのも、タイガース・ファンの多くから「強いチームになって戸惑う訳なんかないだろ!」という御意見が寄せられるものと思っていたからです。腹蔵無く言えば、自分を含めたジャイアンツ・ファンの多くは、強さを当然のものとして捉えている所が在ると思います。「記憶に残るプレーも確かに重要だが、勝負事で在る以上勝たないと意味が無い。」という意識は強いかもしれません。ですから、タイガース・ファンのこの戸惑いというのは正直な所理解し難い部分なのです(^o^;;;。
嘗て弱かった頃のタイガースを見るに付け、個性派揃いのチームなのだから、何とかもっと強くなって欲しいと思っていましたが、まさかジャイアンツとタイガースがここ迄反転するとは思ってもいませんでした。
常勝チームと言うには確かに中途半端な順位推移では在りますが、昨年の落ち込みはあくまでも岡田監督になって初年度という事も在って、手探り状態だったからだと思っています。又、”恐怖政治”から解き放たれた事による選手の気の緩みかも(笑)。選手構成のバランスの良さを考えると、この強さは数年続く様に思います。
ジャイアンツならばかつて80年代後半からの藤田監督のスルメ野球に代表される斉藤・槙原・桑田など投手力中心のチーム。その後長嶋監督の松井を中心とする強力打線。が、今のジャイアンツには代表すべきものがないのです。そこがチーム低迷とともにファンからも総スカンを食らう事態になったのではないかと。ただやぶからぼうに若手を起用するというのではなく、これからどういったチームカラーに作りあげるのか?それを見据えて選手起用することが重要ではないかと。
さて話を阪神に戻すと、かつてはコテコテで個性的だという印象が強いんです。村山実や江夏、あと忘れてならないのが川藤(笑)85年の優勝当時もバース・掛布・岡田・真弓なども個性派揃いでした。
その後も和田や新庄など。個人的には葛西の投球フォームも好きだったなぁ。
ですからファンでなくても、阪神はどことなく憎めない存在だったのです。
ところがここ数年、星野氏が戦う集団へと変貌を遂げた功績は確かに大きいのかもしれませんが、個性派揃いのチームカラーと離れてしまったように思います。エントリー中にも書かれているように広島勢の選手など中心選手に補強した選手が多いことが主な原因かと。
だから「勝つのはいいけど、何だかつまらないチームになったもんなぁ」と思うのが正直な感想。
今年優勝争いに残っているわけですが、私としてはむしろ来年以降岡田監督がどういう采配するのか気になるところなのです。特にライトのポジションを桧山という選手がいながらも、来年もスペンサーと併用するのか?浜中をライトで完全復帰させるのか?それともファースト?じゃーシーツはどうするの?
それともうひとつ、勝つことに慣れてしまった阪神ファンが勝敗をどう受け止めるのか?今までは負けても自軍の監督や選手をそんなに責めなかった。それはどちらかと言えばあきらめや開き直りというか。その怒りを何故か当時の常勝軍団にぶつけられ(笑)それが、昨日の試合後に岡田監督と井川を一斉に非難している阪神ファンの記事を見ると「これだけ勝っちゃうとファンも考え方も変わるもんなんだなぁ」と外野としては冷静に思っちゃうわけです。
元常勝軍団の補強報道があると一斉に非難する某常勝(?)軍団のファンじゃないですから、元常勝軍団ファンの我々は常勝軍団へと変貌しつつある阪神球団とそのファンを寛大な心で温かく冷静に見守ってあげることにしましょうかね(笑)
ハイ。
私とずんずん調査さんはおそらく年も近いと思いますので心境は近いです。
近年ファンになった方は「強いから阪神ファン」かもしれませんが、万年2位のころや暗黒時代も知る我々年代にとって強くなった今の阪神は「ランニングにパンツ一丁で横丁で将棋をさしていたのが、急に背広を着せられ金屏風の前に立たされた」ごとく居心地が悪いです。
ナンボ応援しても見放される「悪女の深情け」のような、又見放したらじわーと勝ちをあげてくる、そんなまるでこちらの顔色を伺っているようなチームでした。
それが優勝しても儲かることを覚えてからは(昔は球団が江夏を呼び出し優勝するなと言ったのは有名)、資金もたっぷり使い(シブチンで有名だったのだが)、ヨソの球団から外人を横取りし(昔はお払い箱をありがたく頂戴したようなケースが多かった)、まるで巨人の成功した頃のような振る舞いになってきて、私は「古く汚れた毛布を愛するかのように」昔の弱さを思い、強いのは嬉しいのだが、寂しくなるのでした。
昭和40年代は巨人V9があり阪神の優勝はかないませんでしたが、選手は個性を発揮し凄さを見せていた記憶があります(例:江夏の奪三振)。
強ければいいだけでない「何か」を求めていく。
それが新しいテーマかもしれません。
長々と取りまとめのない文章ですいません。
応援歌(個人)が変わったり
気付いたら首位にいたとかが原因なのかな?
最近は中日と競ってるのでだいぶ盛り上がって来ました(笑
個人的には今年は少し92年とかぶります
八木の幻のHRと町田とか(笑
そう言う細かいところじゃなくても
今年優勝しなければしばらくは…
92年と違って優勝して欲しいものです!!
つーわけで、広島カープは超一流選手の年棒が払えません、ビンボーです。2年くらいしたら、前田を取ってくださいね、高いバッティング技術を持った曲者です。ついでに野村コーチも付けて。6年後くらいには、長距離砲新井もお願いします、コーチに木村拓也ぐらい付けます。
コーチもたくさん取って下さい。大野、長富、瀬戸、西田、小早川、山根、北別府、高橋建、三村、木下など、新旧取り混ぜてどうぞ。
山口県の山ん中で、野球漬け物になった選手たちに最後の花を咲かせてやってください。
それで、常勝阪神に。阪神優勝の喜びを分かち合いたいカープファンです。
銀本モーフ様は非常に寛容ですね。(嫌味じゃなく本当にそう思いました。)もし、自分の様な狭量な者がカープ・ファンだったら、「せっかく手塩に掛けて育てた選手を、次から次へと持って行きやがって!ふざけるな!」とジャイアンツやタイガースに毒づいている事でしょう(^o^;;;。
以前にも何度か書いたのですが、自分はカープというチームに、或る種尊敬の念を持っています。資金が潤沢でない分、知恵を振り絞って様々な方向性を試み、尚且つ独自の育成方針を貫いて、名選手を次々に育成して行く。このスタンスは本当に凄いと思うし、逆にジャイアンツを始めとした他チームが、金銭に物を言わせてそういった選手達を獲得して行っているのを心苦しくも思っています。
でも、カープの”遺伝子”が他チームで活躍し、そのチームに優勝をもたらす。その事で、カープが優勝した気分も味わえるというのはプラス思考で健康的なのかもしれませんね。自分の様な狭量な者には無理ですが(笑)。
これからも宜しく御願い致します。