ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ピーチーエー

2008年03月25日 | 時事ネタ関連
小・中学生の頃、心の何処かで期待していた突発事項が幾つか在った。台風やインフルエンザ、そして交通機関のストライキ等。どれも登校中止になる可能性が在る物で、交通機関のストライキが予定されている前日なぞは、「何とか明日は、ストライキが決行されます様に。」と夜遅く迄ニュース等で状況を見守っていたもの。「現在、交渉続行中。ストライキ突入濃厚。」というテロップを目にして床に就き、早朝に目覚めてTVを点けると「交渉妥結。ストライキ回避。」と報じれていてガッカリしたなんて事が良く在った。最近では大手交通機関がストライキに突入するのが珍しくなったが、小田急バス等が春闘労使交渉が決裂した為に今朝の始発から24時間のストライキに突入。今の子供達も嘗ての自分の様に、ドキドキし乍ら推移を見守っていたのだろうか。

学校関連と言えば、東京都杉並区立和田中学校が「PTA廃止」を打ち出した事が大きな反響を呼んでいる。同中学はリクルート出身の藤原和博氏が2003年4月に校長として就任して以降、様々な「学校改革」を行っている。「生徒が自営業者やホームレス等、様々な社会人の講義を聞いたりする事で世の中に付いて学習する『よのなか科』の創設」に始まり、最近では「大手進学塾と連携した夜間授業『夜スペシャル』の開始」がマスメディアを賑わせたのは記憶に新しい所。

終戦後、アメリカ占領下の我が国にGHQによって持ち込まれたPTA制度。(カップヌードルが出始めた頃に「ヌードカップル」と真顔で口にする程横文字に弱かった我が祖母は、PTAも「ピーチーエー」と良く発音していたもの。)保護者を中心にして「登下校する生徒の安全確保の為の見守り」や「運動会等行事の手伝い」、「保護者の問題意識向上の為の研修」等を行っているPTAだが、近年では「役員のなり手が居ない。」、「活動が低調。」という問題を抱えている所が少なくない。そこで藤原校長は能力が在り、学校支援への意欲を持っている保護者は居るが、マンネリ化した『PTA』を敬遠する人は多い。(地域のボランティア等が同校の活動を支援している)地域本部に統合する事で、多様な人材を受け容れたい。としてPTAの廃止を5月迄に正式決定し、同時に区のPTA協議会からも脱退するという。

ノンフィクション作家の吉永みち子さんは現在のPTAは形骸化している。本来、学校を支援したり、親と教師を繋ぐ物だが、教育現場の荒廃や役員選出の難航振りから、機能していない事が判る。PTA活動を見直し、新しい形を模索する試みがやっと生まれた印象だ。消えた『地域』を取り戻すきっかけになる可能性も在る。と好意的な見方を示しているが、「PTAの形骸化」というのは確かに在ると自分も思う。過去から延々と続いているシステムでも、それが時代にそぐわなくなったので在れば、変更や廃止を躊躇う必要はないだろう。

唯、気になるのは「PTA活動に参加するのは面倒だし、子供達の面倒は全て学校が見れば良いのだ。」という無責任な親の存在がそこそこ居そうな事。これは学校だけに留まらず、地域の自治会でもそういった人達が少なからず見受けられる。「自治会費を払うのが勿体無い。」、「役員活動をしたくない。」といった理由“だけ”で自治会への参加を拒否し乍ら、自治会が在ってこそ成立しているシステム(ゴミ収集場所の管理等。)の恩恵だけは平然と享受しているというのは全くおかしな話。共働きせざるを得ない状況故、PTAや自治会の活動に参加したくても出来ないというので在れば致し方無いが、「全てを他者に丸投げして、良い所取りだけしたい。」というのでは言語道断だと思う。

従来PTAが行って来た活動で必要不可欠な事柄に付いては、今後地域本部で行うとしている和田中学校。学校関係者だけでは無く、地域全体で生徒を支える仕組みというのは悪くないが、「他地域との連携がきちんと図れて行くか?」等、気になる点も残る。地域に固執する余り、「井の中の蛙、大海を知らず」となってしまっては本末転倒。取り組み自体は面白いと思っているので、「その辺を留意し、より良き学校になれば。」と期待したい。

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3 コメント

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ストライキ (ハムぞー)
2008-03-27 22:46:35
そういえば最近ストで電車が止まることも
なくなりましたね。

子供の頃ストが予定されている日
友達が団地の下から
「スト終わったらしいでー」と声。
「またまた冗談やろ」と軽くあしらい
結局登校しなかったのは、私だけでした・・
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台風、水害、雪、インフルエンザ (Spa supernova)
2008-03-27 23:25:51
公共交通が不便な土地柄、ストというのはなかったし、だいたい公共交通を使っての通学というのも信じられない場所だったのですが^^;(余談ながら、都会で電車通学している小学生見ると、ほんと「ガンバレよ…」思います。良い教育環境なのか、はたまた親のエゴか見栄かわからんけど、期待に押しつぶされる前に体が押しつぶされるよ…)

台風と水害とまれに雪はホント心が躍りました(スイマセン)。一度水害で一週間、雪、インフルで3日休校と言うのありました!大喜びでしたよ^^;。
高校になってからやはり台風があったのですが、なんとなく「自主休校」し、折り合いの悪い担任に嫌味を言われた覚えあります^^;。
「フン」てなモンでしたが(笑)。嫌なガキでした。頭きてたろうなあ。
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>Spa supernova様 (giants-55)
2008-03-27 23:59:23
書き込み有難う御座いました。

ストライキが予定されている前の日は、夜遅く迄TVで交渉状況を見守っていたもの。見守ると言っても、1時間に一度位の割合で流れるテロップを見て一喜一憂していただけなのですが。今だとインターネットで当該交通機関のサイトにアクセスし、ほぼリアルタイムに状況を把握出来るのですから時代は変わった物です。

自然災害での登校中止というのは、自分の場合一度も無かった様に記憶しています。唯、一度だけ大雪が降った為、帰りの足の確保が困難になるという理由から午前中で授業が打ち切られ、帰宅させられた事は在りましたね。関東圏では珍しい程の大雪が降った時の話です。
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